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MG Midget Mk-III 年式不明(1960年代)
車検 一時抹消登録 走行 不明 備考 右ハンドル 不動車 レストアベース 1275ccエンジン
長さ 352cm 143cm 高さ 124cm 重量 720kg 排気量 1275cc
取材日2021年3月28日

「これぞBarn Foundバーンファウンド!魅惑の未再生MGミジェットMk-IIIに興奮MAX・・・!」

 

MGミジェットMk-III・・・
英国ライトウエイトスポーツカーに一度でも触れたお方であれば「ミジェット」というネーミングの魅惑の響きにきっと心躍らせられる事でしょう・・・。
あの軽い身のこなしを目の前にすれば、上級グレードであるはずのMGBはライトウエイトと言うにあらず、グランドツアラーとさせてしまう程「小型軽量」と言う魅惑の響きを持つこの車は1960年代〜80年代、世界中のエンスージアストを魅了しました。良い物を大切に使い続ける英国自動車文化の根深い恩恵で、殆どのパーツは現在でも新品で入手できる事に加えて、生産終了から40年経過した今日、ブリティッシュ・モーター・ヘリテイジ・ボディ・シェルズにおいて当時の治具から新車のプロデュースがされている程です。

かく言う筆者もミジェットの魅力に毒された一人・・・。その原点は30年程前のアメリカ・・・レストアベースのミジェットを安価で購入し、そのシンプルな構造ゆえ思うがままに!半分壊しながらも(笑)ガレージでコツコツと仕上げて大いに楽しんだ経験があります。
あれほど小さい車体なのに・・・足を真っ直ぐにして乗り込み、体に近いステアリングを抱えるようなスタイルで車体の後方から操り、さほどクイックでは無いものの少し遠くの鼻先が軽くスパッ!と向きを変える60年代クラシックスポーツカーの伝統的スタイルに自然と触れることが何よりも楽しい物でした!
あのミジェットから30年経過したその後も、車は変われど英国ライトウエイトスポーツカーの魅力から延々と離れられずにいるのです!

 

「1275ccあのミニクーパーSの改良型エンジンを積んだMGミゼットMk-III」

 

若者向けの小さく軽く、安価なスポーツカーとして1958年に誕生したオースチン・ヒーレー・スプライトMk-Iが1961年にMk-IIへとモデルチェンジする際、バッジエンジニアリングとしてMGブランド版も用意され、MGミジェットMk-Iが誕生します。
その後マイナーチェンジが繰り返され1966年にはMGミゼットMk-IIIへと進化、このMk-IIIでエンジンはミニクーパーSの1275ccが搭載されたのが何と言っても大きな特徴です。

 

実際このエンジンは76bhp/5800rpmのクーパーSエンジンを、シリンダーヘッドとエキゾーストバルブ変更等でデチューンしたもので、圧縮比はクーパーSエンジンの9.75:1から8.8:1に変更され、約15%ダウンの65hp/6000rpmに留められます。実はこれには理由があり、クーパーS仕様のエンジンをそのまま搭載すれば、当時より高価なMGBよりもMGミゼットMK-IIIの方が速くなる事が想定された為だったのです!

 

「まさにバーンファウンド不動車!倉庫を開けると魅惑の未再生MGミジェットMk-IIIが・・・!」

 

今回はかつてのミジェット経験からとても楽しみにでかけた取材でした。オーナー様にご案内頂いた倉庫の中で眠り続けていたのはMGミジェットMk-III・・・、1275ccのエンジンを積む右ハンドル、ブリティッシュグリーンの個体です。

 

オーナー様から拝見した、抹消登録証の記載からこの個体は、1978年に本国から輸入された貴重な右ハンドル車です。オーナー様によれば詳細な年式は不明との事ですが、オリジナルと思われるスチールメッキバンパーやホイールアーチの形状、そしてオルタネータでなくダイナモがエンジンルームで確認できる事から、1966年から1969年の間に生産された初期英国本国仕様と思われます。

 

オーナー様お手持ちの様々な記録から1993年までは元気に走行していた様子が分かります。現在オドメータは29900kmを指していますが、その後エンジンは28年間掛けた経緯が無さそうです。その28年間、今日に至るまで室内倉庫保管が続いたのは朗報で、フロア周りに腐りは無く確りしており、前後ホイールハウス後方やエンジンフード先端など、どうしても雨の溜まる部分のボディ腐食は年式想定内、内装もダッシュボードにも割れはありませんでした。このあたりは動画と写真50枚でご確認下さい。

 

オーナー様は、大変お忙しい要職にあられながらも、時間があればガレージにこもり、古い車はもちろん「メグロ」や「ラビット」といったクラシックバイクをコツコツご自身でレストアする「ガレージライフ」に至上の喜びを感じられるお方です。「ガレージには何時間でも居られるんだよね!」と満面の笑みでお答え頂く中に、大らかで優しいお人柄を感じる素敵なお方です。

 

そんなオーナー様がこのMGミジェットMk-IIIに出逢われたのは今から15年前の事、すでに動かなくなってから13年が経過したこの車を、「これぞバーンファウンド!魅惑の未再生MGミジェットMk-IIIに興奮MAX・・・!これならレストアできる!」との気持ちでご購入なさいます!

 

実は当初書類は無い状態だったのですが、まさに執念!海外に出国された以前の所有者を特定し、様々な所へ掛け合い、ついに抹消登録証明書を入手なさったのです。

 

またその頃が要職人生でも一番お忙しく責任重大な時期、一向にレストアする時間が作れず悶々とした時間を過ごされるのですが、ガレージの中で眠り続ける「未再生MGミジェットMk-III」を仕上げ、晴れて公道デビューさせるその時を夢見て・・・夜な夜なヘインズのワークマニュアルとMOSSのパーツカタログを眺め、まさに「心の拠り所」にされながら・・・、果てない「レストアへの夢」を大切に15年間も温められてこられたのです。

 

 

 

「なぜ?心の拠り所・・・にされていた程の果てないレストアへの夢を手放されるのですか?」

 

 

私の問いにオーナー様は、「前向きな心の整理」と仰います。溢れんばかりの情熱と気力は、要職繁忙期と比例するのかも・・・決して夢が消えたわけではなく、その思いを誰かに引き継いで欲しいとのお気持ちでの出品ご依頼でした。

 

現在抹消登録ですので、再生後車検取得すれば晴れて公道再デビューが可能な希少個体です。インターネットと翻訳AIは、豊富な新品パーツを英国本国から取り寄せる事を指先一つで出来る程容易にしてくれました!コンパクトで置き場所にもさほど困らず、取り回しの良いミジェットサイズは、きっとレストア作業をとても楽しいものにしてくれるでしょう!自宅ガレージで「ヒストリックな銘機1275ccエンジン再生プロジェクト」というのも意義深い響きです!

 

この記事をここまでお読み頂きオーナー様同様に「これぞバーンファウンド!魅惑の未再生MGミジェットMk-IIIに興奮MAX・・・!」と感じて頂けた貴方にこそ、晴れて公道走行するMGミジェットMk-IIIを夢見て、是非引き継いで頂きたい「ガレージの中の終わらぬ夢」プロジェクトなのです!

 

 

この素敵なレストアプロジェクト車両は現在、長野県にあります。

現在抹消登録中の車両ですので、現状渡しとさせて頂きます、個人間売買のため消費税や諸費用等はかかりません。また陸送等は購入者様の方で手配をお願いいたします。

(お問い合わせに際して)
このページの車両は車の個人売買の情報サイト「エンスーの杜」に掲載されたものです。エンスーの杜は自動車販売店では無く、広告代理店であり、掲載車両は個人所有の物でオーナーさんの依頼により取材を行ったものをFOR SALEとして掲載しています。

記事内容は担当者が1時間程度の取材時間の中で、オーナーさんのコメントと、見聞したものを元に作成したものですので、現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があり、記事内容に関しても全てエンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。 状態等のコメントもあくまで取材時の状況及び取材担当者の主観によるものですので、月日が経過して写真や記事と異なる場合がある事をご承知おき下さい。

掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なお個人間での取引となりますので、冷やかし防止のため、現車確認はあくまで購入を前提として検討されている方のみとさせて頂きます。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。

SOLD
画像クリックで拡大出来ます
1960年代 MG Midget Mk-III 
不動のレストアプロジェクトカー!現在抹消登録です 
本国仕様右ハンドル、1275ccエンジン搭載車 
時代を経て再生プロジェクト車が見つかる!これぞBarn Found バーンファウンド! 
根深い英国自動車文化の恩恵、英国MOSS Motors等で新品パーツが入手可能です 
前期タイプのテールランプレンズは健在です 
ボディ全面に大きな損傷はありません 
ボディサイドにも大きな損傷はありません、モールも健在、磨けば光る印象 
ホイールアーチ後方の英国車お決まりの場所に、走行による水溜り因のサビが集中しています 
フェンダーは良い状態、再塗装で蘇る事でしょう 
ホイールアーチ前部は良い状態 
オリジナルミラーも健在です 
2連式スクリーンワイパーの年代、ウインドウシールド、サイドウインドウは良好です 
右サイドマーカー後方に小規模打痕あり 
ノックオン式ワイヤーホイール!再生すれば素敵な印象に! 
磨けば光そうなドアノブ類 
幌はもちろん要交換ですが、交換すれば全体イメージが一変するでしょう 
リアトランクリッド、大きな損傷はありません 
リアバンパーは磨き倒すか?それとも再メッキか? 
前期型のクラシックなテールレンズは左右健在 
カーペット下、フロアの様子です。サビはありません 
カーペットは容易に交換可能な部分、印象はガラッと変わることでしょう 
火を入れてあげたい衝動に駆られる1275ccエンジン 
オリジナルそのまま!旧式プラグキャップが見られます 
SUのツインキャブレター、オーバーホールが楽しみな部分です、オリジナルのエアークリーナー健在 
グリルも歪みなどありません・・・磨けば光そうな雰囲気! 
後の写真参照!MGのバッジは新品が付属します 
エンジンベイ反対から・・・ 
ワイヤーホイールアップの様子 
フロント下回りの様子 
エンジンフード前部、お決まりの雨溜まり箇所は錆腐食が見られます 
ホイールアーチ後方、雨溜まり箇所は錆腐食が見られます 
ドライバー足元、腐食はやはり見られません 
オリジナルではないステアリング、このあたりは選択が最も楽しい部分 
後の写真参照、シートは新品のビニールレザー素材が付属します 
パッセンジャーシートも同様、新品のビニールレザー素材が付属します 
ダッシュボードにひび割れはありません、黴が散見されますがオイルで磨けば光る事でしょう 
センタートンネル、カーペットは使用による劣化が見られます 
シフトノブもノンオリジナル、このあたりも選択が楽しい部分 
キーはメイン・ドア・フューエルリッドなど全て付属します 
スクリーン前部に凹みあり 
リアホイールアーチ後部、雨の溜まる部分は腐食あり 
トランクリッド内側は良好な状態 
ガソリンタンクネック外観 
トランク内は状態良好 
損傷部分はないインテリア外観、室内保管の恩恵。 
オープン時リアビュー、再生が楽しみな雰囲気ぷんぷん! 
新品のオリジナルビニールシート素材が二脚分付属致します 
新品MGバッジなど付属パーツのイメージ 
オリジナルの60sジャッキも付属します 


この車両のお問い合わせは

エンスーの杜 ながの
TEL/070-6566-0829(ホリカワ)

またはEメール↓にて
エンスーの杜車両問い合わせ
ptenthu@gmail.com

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