エンスーの杜  トップページに戻る   車両一覧に戻る


ユーノス ロードスター Vスペシャル (NA6CE) 1990年式
車検 2023年12月 走行 42,372km
取材時表示
備考 ・Vスペシャル ・新車時よりモディファイ無しフルオリジナルノーマル車両 ・型式E-NA6CE ・原動機の形式 B6 ・車体番号 NA6CE-137XXX ・ツーオーナ車 ・バッテリー専用品新品
長さ 397cm 167cm 高さ 123cm 重量 990kg 排気量 1590cc
取材日2023年2月18日

「新車時より一切のモディファイ無し・・・!フルオリジナル完全ノーマルのVスペシャルが群馬に残っていた・・・!地球上で最も楽しい車の一台が、当時のまま味わえる喜びは壮大・・・!まさに永久保存版・初期型NA6CEロードスターVスペシャルを日常で駆る楽しみを実現する・・・!」

バブル経済絶好調だった1989年9月・・・。
あれは今も忘れもしない残暑厳しい夏日の出来事・・・。
当時24歳の筆者の経験談です・・・。

1970年代の排気ガス規制の影響を受け、スポーツカー絶滅状態だった1980年代・・・。
その反動の影響だったのか、「初期型ロードスター」発表直後の展示試乗会に、職場の先輩と訪れた大阪箕面のユーノス店は、先行して販売された北米での大きな評価を受け、当時の若者全員が来ているのではないかと思えるくらいごった返しの活況状態・・・!長らくの順番待ちの後、オープン・スタイルで待ち構えていた赤の個体に乗り込み、走り出した瞬間・・・「しまった・・・発表までもう少し待ってロードスターを買うべきだった・・・!」と大きく後悔したのです・・・。

当時、まだ社会人数年目だった筆者は、必死の想いで購入した後期型RX-7(SA22C)の支払いの真っ最中・・・、その後も何度となく夢枕に出てくるロードスターでしたが、乗り込んだ瞬間に感じたライトウエイトならではの軽快な走行フィーリングは、斬新に・鮮明に脳裏に焼き付き、筆者にとって国産初ライトウエイト・ロードスターの記憶は、それから遡ること数年前のバックスクリーン3連発!阪神タイガースの優勝と肩を並べる程、青年期の筆者にとって実にセンセーショナルなイベントだったと今なお鮮明に思い起す事ができます・・・。

その背景には“若者がクルマに熱中したあの時代があった事実”が明確にあり、あれから40年近く経った今日も尚、「心に熱く燃えるエンスージアスト道」があると感じるのは、決して筆者だけでは無いと思います・・・。

「人馬一体・・・最もベーシックな初期型NA6CEロードスター、面白くないはずありません・・・」

ボンネットなどに軽量アルミ素材を多用し、徹底して軽量化された車重は僅か940kg・・・。そこにファミリアに搭載されていたB6型エンジンが、吸排気系、バルブタイミングのチューンナップとアルミ製シリンダーヘッドカバー採用などスポーツカーとして魅力的な改良が加えられ、縦置きに搭載されます・・・。足回りには前後ともマツダ初となったダブル・ウィッシュボーンを投入・・・、慣性モーメントを減らすために徹底して重量物をホイールベース内に収めたフロント・ミッドシップ・レイアウトは、スポーツカーとして理想的な前後重量配分を生み出し、挙動がダイレクトに伝わるステアリングフィールや、手首を返すだけでも操作が可能なショート・ストローク・シフトなど、人の右脳・感性に訴える、クルマを操る人馬(車)一体の喜びそのものを最大に引き出したのです・・・!

あれから30年・・・人間が本能で感じる「走る喜び」をそのまま表現した「国産ライトウェイトスポーツカー」というパッケージは、米国のスポーツカー専門誌、スポーツカー・インターナショナルの選出したベスト・スポーツカー1990年代部門で第1位を獲得するなど、全世界のエンスージアストを熱狂させ、4代目に世襲した後の2016年4月には、累計生産台数が100万台を突破し、「2人乗り小型オープンスポーツカー」としての生産累計世界一のギネス世界記録を更新するなど、まさに日本が生み出した世界に誇れる名車となりました・・・。

「ブリティッシュ・レーシング・グリーンを彷彿とさせた“ネオグリーン”カラーに、ナルディのウッドステアリングとシフトノブが映える・・・!クラシカルでハイエンドな雰囲気がベーシックモデルとは一線を画した、Vスペシャルはまさに大人のロードスターだった・・・!」

1989年に国内販売が始まった初期型NA6CEロードスターは、まさに売れ行き絶好調・・・。納車まで半年以上待たなければならない状況が延々と続く最中、マツダは“ここぞ”とばかりに衝撃的な仕様を東京モーターショーで参考出品し、ロードスターファンに“追い討ち”とも言える更なる衝撃を与えました・・・。

ブリティッシュ・レーシング・グリーンを彷彿とさせる、ネオグリーンと名付けられたボディカラーに本革シートを含むタン・カラーのインテリア・・・そこにナルディ製のウッドステアリング、シフトノブ、そしてパーキングブレーキグリップがあしらわれ、ブラック一辺倒だったベーシックなバージョンと比較するとハイエンドな仕様が目を惹く仕様は、正式に「Vスペシャル」として、1990年より販売ラインナップに加わり、ノーマルではオプション扱いだったパワーステアリング、パワーウインドウ、アルミホイール、CDプレーヤーを標準装備するなど、まさにクラシカルでハイエンドな雰囲気がベーシックモデルとは一線を画した、「Vスペシャル」はまさに“大人のロードスター”だったのです・・・!

「あれから30年以上が経過・・・、状態の良い個体がめっきり少なくなった今・・・。新車時より一切のモディファイ無し・・・!フルオリジナル完全ノーマルのVスペシャルが群馬に残っていた・・・!まさに永久保存版的一台とは・・・」

オーナー様もやはり青春期に当時の国産スポーツカーの洗礼を受けられた、今まさに熱きエンスージアストのお一人です・・・。
若い頃から国産旧車に対して夢とロマンを追いかけてこられ、「いつかゆっくり時間が取れるタイミングになったら改めてマニュアルで駆れる軽快なロードスターに乗りたい・・・乗るんだったらやはりVスペシャル・・・」と考えてこられました・・・。

やがてライフ・ステージがゆっくりと変化し、想いが叶えられるタイミングとなった、今から11年前のある日・・・。この個体を新車で購入し、フルノーマルで長らくガレージ保管されていたご高齢の方が手放される所に偶然遭遇・・・!「ワンオーナー・無事故・未再生フルノーマル」の状態に間髪入れず迷わず購入を申し出され、引き継がれてこられたのが、ここにご紹介する90年式NA6CE Vスペシャルとなります・・・。

それからというものの「フルノーマル・オリジナル」だからこそ味わえる、製作者が意図とした軽快な走行フィーリングはもちろんの事ながら、貴重なオリジナル個体を、クリスマス・イブの日に車検更新する・・・と言う「所有する喜び」を、実に足掛け11年間・・・有意義に楽しんでこられたとの事です・・・。

未再生のネオ・グリーンが今尚鮮やかなVスペシャルに眼をやると・・・

11年間のマツダ・ディーラーによる整備記録は車検時のみならず、任意12ヶ月点検にも及び、オーナー様の大切にされてきた想いが伝わります・・・。
経年による小傷はもちろんフロントバンパー下部と左リアマットガード側面に磨いても消せそうな傷があること以外、しっかりガレージ保管されている個体と言う事もあり、非常に良いオリジナル状態を保っている事が実に印象的です・・・。
そしてさらに特筆すべきは内装の素晴らしさです・・・!ドライバーシートの右サポート部分、乗り込み時に発生するレザー特有の皺も非常に少なく、ナビシートに至っては使用感無く、素晴らしく綺麗と思える程です・・・!

初期型ロードスターはセンターコンソールなど樹脂部品が経年で醜くなるケースが多い中、この個体に関しては大変(!)美しく良い状態を保っておられます・・・。それら全てが100%オリジナル・フルノーマルで目の前で展開するのは実に愉快爽快・不思議な感じ・・・!まるで30超年前の“あの頃”にタイムスリップした感覚があり、眼から入る情報と、頭の中の認識が整理つかない程・・・!実に不思議な体験をさせてくれるものです・・・!

現在の潮流でETCがセットされているのですが、その受信機もクラスターの中にセットし、外観からは見えないようにされるなど、当時の雰囲気そのままに楽しめるのもオリジナルを愛するオーナー様の拘りの部分・・・“この個体ならでは”の素晴らしい部分です・・・!

オリジナルの各種ブックに加えて11年間の整備記録が確りと残る個体・・・。前回車検時(令和3年12月24日)には、走行41899km の時点でタイミングベルト交換を実施しておられ、その他ガスケット〜各種シール類など、もちろんマツダ・ディーラーに置いて予防整備含めてきっちりと対応されてこられました・・・。

現在の不具合としては・・・
昨年の夏はしっかりエアコンは効いていたそうですが、つい最近吹き出しから冷気が出なくなったとの事・・・。おそらくガス抜けと思われる症状がありますが、・・・それだけです。

実はオーナー様・・・所有された11年間での走行距離は5000km程・・・。12ヶ月点検含めた入念な予防整備を車検毎に実施し、非常に大切にされてきたフルノーマルの個体ですが、大切に保管・管理することに最大の喜びを感じられるエンスージアスト様です・・・。「まるで私はこの車のオリジナル保管・修理係のようですね・・・」と談笑頂くオーナー様でしたが、その甲斐あってか、ノーマルならではの潔い立ち姿がとても素晴らしい、貴重な初期型NA6CE V スペシャルであった事が非常に印象的な取材でした・・・。

あれほど多くが輸出された車種でありながらも、当時海外では“Bスペック”と呼ばれたVスペシャルは、数年前に25年ルールが解禁になり、状態の良い個体には高いプレミアがつく状況を全世界的に呈しています・・・。また現在、国内に於いては、このVスペシャルのみを扱う専門店が登場する程、イメージが一線を画したロードスターは初期型に限ってこその魅力を大きく昇華しています・・・!

エンスージアストであれば「生涯乗っておきたいクルマのリスト」には必ず入っているであろう、地球上で最も楽しい車の一台・・・それがこの初期型NA6CEロードスターVスペシャルでは無いでしょうか・・・。

走り出しも非常に軽快な動画も是非併せてご覧ください・・・!

「1990年式NA6CEロードスター・Vスペシャル・・・取材後記」

「自分で直して長く乗る事で愛着がどんどん湧く・・・」
そんな人生をも大きく豊かにしてくれる提案がメーカーからあったクルマが他にあっただろうか・・・。

ボルトやナット類の寸法を手持ちの一般的なハンドツールで対応できる物に統一することで、オーナー自身がブレーキパッド交換からサスペンション交換、そしてクラッチプレートの交換作業まで自分で行えることを企画段階から提案していたのが初期型NAロードスターです・・・。

現在の各メーカーのエンジンフードなどは、開けても「素人には触るところはありません・・・」と言わんばかりのカバーで覆われた中身で、まさに正反対のアプローチを呈しています・・・。

今回取材を通じて改めて感じた初期型NA6CEロードスターの懐の深さはやはり魅力的・・・。
このことが30超年経過した今でも、数多くのアフターマーケットパーツ、ロードスター専門店、そして何よりも多くのコミュニティを生み出し、メーカーであるマツダでさえも、2017年にレストアサービスを始めると発表した要因であると思います・・・。

「新車時より一切のモディファイ無し・・・!フルオリジナル完全ノーマルのVスペシャルが群馬に残っていた・・・!地球上で最も楽しい車の一台が、当時のまま味わえる喜びは壮大・・・!まさに永久保存版・初期型NA6CEロードスターVスペシャルを日常で駆る楽しみを実現する・・・!」

実に素晴らしいフルオリジナル・ノーマルの個体です・・・
また群馬県内でかつ群馬ナンバーエリアの方であれば、貴重な「群馬53」はそのまま引き継いでいただけます・・・。

心揺さぶられる「貴重な個体」の見学に群馬県までお越しください。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
このとても素晴らしい車両「1990年式 ユーノス ロードスター Vスペシャル」は現在群馬県にあります。

個人間売買のため、消費税や諸費用等はかかりません。
本車両は購入に際しては、自動車税(年間¥45,400)の月割り精算並びに、リサイクル預託金(¥5,510)のご負担をお願いいたします。

【お問い合わせに際して・・・】
このページの車両は、車の個人売買情報サイト「エンスーの杜」に掲載されたものです。
エンスーの杜は自動車販売店では無く、広告代理店であり掲載車両は個人所有の物で、オーナー様のご依頼により取材を行ったものをFOR SALEとして掲載しています。

本記事内容は、2023年2月18日10時より、晴天の元、約3時間の取材時間の中で、オーナー様へのインタビューしたものを元に執筆作成したものです。かぎられた時間での確認につき現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります、また執筆内容に関しても全て裏づけを取ったものではありません。 状態等のコメントも、あくまで取材時の天候・状況及び筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。

掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なお個人間での取引となりますので、冷やかし防止のため、現車確認はあくまで「購入を前提」として検討されているお客様のみとさせて頂きます。

何卒宜しくご検討下さい。

236万円
画像クリックで拡大出来ます
1990年式 ユーノス ロードスター Vスペシャル (NA6CE)
車検 令和5年12月24日  走行 42372km取材時表示
新車時よりモディファイ無しフルオリジナルノーマル車両
型式E-NA6CE ・原動機の形式 B6 ・車体番号 NA6CE-137XXX
現在2オーナー目の無事故車
長さ 3970mm 幅1670mm 高さ 1230mm 重量 990kg 排気量 1590cc
新車時より一切のモディファイ無し・・・!フルオリジナル完全ノーマルのVスペシャルが群馬に残っていた・・・!
地球上で最も楽しい車の一台が、当時のまま味わえる喜びは壮大・・・!
まさに永久保存版・初期型NA6CEロードスターVスペシャルを日常で駆る楽しみを実現する
未再生完全オリジナルの個体・・・小傷などは当然ありますが未再生の証
新車時よりガレージ保管車・・・レンズ類はクリア
ノーマルならではの潔さ・・・ホイールとボディの相関図
磨きこむだけでさらに良くなりそうな個体
当時のディーラーステッカーなどが残る
オリジナルの幌はスクリーン部分もクリアに残る
バンパー下の傷・・・残すか、消すかは楽しみの部分
この辺りも未再生の証・・・
リアのガード部分の小傷、残すか、消すかはやはり楽しみの部分
オリジナルのアルミホイールはVスペシャル専用品
ノーマルならではの車高イメージは潔い
製作者の意図が見える車高バランスは乗ってみると目から鱗
ホイールも傷なく綺麗に残る
特筆すべきインテリアの状態、コンソールなど特に綺麗
ナルディを使ったVスペシャルのアイデンティティーは確り残る
専用ナルディ・ステアリングが雰囲気良く残る
タンカラーの内装色とグリーンのボディカラーは色褪せる事なく普遍的
シートの状態も素晴らしい・・・磨き込めばさらに・・・!
ドライバーシート、サイドサポートのレザーならではの皺も少ない
ナビシートはとても綺麗・・・!使用感は非常に少ない
ドライバーシートサイドサポートの皺のアップ
ベーシックな初期型のデザインはやはり普遍的と言える部分
エアコンはガス封入が必要と思われる
クラッシュパネル〜ダッシュボードまで綺麗な状態
インナードアパネルもこの状態
ドアハンドルも汚れは少ない
低走行取材時42372kmは実走行(記録簿あり)
センターコンソールが非常に綺麗なのは嬉しい
オリジナル幌内側イメージ・・・ガレージ保管の恩恵多大にあり
オーナー様が装着した幌収納時にスクリーンを保護する社外カバー
スクリーン内側からのショット、視界も良好
オープントップにし光を入れた内装イメージ
畳んだ幌の収納イメージ、各部に傷みは少ない
よくメンテナンスされてきたエンジンルームも全てがノーマル
タイミングベルトは前回車検時(令和3年12月24日)41899km時点で交換済み
各部オイル漏れなし、劣化部分なし
オリジナルのラジエーター健在
リアトランク内も全てがオリジナル、ウエザーストリップも弾力あり
ジャッキ類・スペアタイヤもオリジナルが残る
オーナーズマニュアル・整備手帳・記録簿が付属する
貴重なファーストナンバープレート「群馬53」


この車両のお問い合わせは

エンスーの杜 ながの
TEL/070-6566-0829(ホリカワ)

またはEメール↓にて
エンスーの杜車両問い合わせ
kazuma_horikawa@icloud.com

※メールサーバーのセキュリティにより、メールが届かないケースが報告されています。
担当者より24時間以内に返信が無い場合は、お電話でお問い合わせください。

※メーラーが開かない場合は、メアドをコピーしてください。


  エンスーの杜  トップページに戻る   車両一覧に戻る   上に戻る