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マツダ・キャロル360 デラックス 1966年式

車検切れ(2023年5月)

走行 95,530km 備考 初代モデル、ツーオーナー、4ドア、4速マニュアル
長さ 299cm 129cm 高さ 132cm 重量 560kg 排気量 350cc
取材日2023年2月23日

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◆マツダ・キャロルについて
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マツダ・キャロルは現在でも販売していますが、今はOEM生産の軽自動車(スズキ「アルト」)、唯一マツダの自社生産の軽自動車は初代モデルだけです。

初代マツダ・キャロルの特長は、そのスタイル、英国フォードのアングリアによって広められた「クリフカット」と呼ばれる、逆に傾斜したクォーターピラーが特徴です。
エンジンは、水冷直列4気筒・4ストロークのOHVエンジン、軽合金材料や高剛性の5ベアリングのクランクシャフト、半球型燃焼室とクロスフロー配置の吸排気弁など、当時の小型乗用車と比較しても極めて高水準な設計でした。

エンジンの搭載位置は車両後部にあり後輪駆動車となります。ラジエターはエンジンに接して装備され、走行による風圧を利用できないため、エンジン駆動の強制冷却ファンによって側面から冷却気を導入します。

足まわりは、トーションラバースプリングとトレーリングアームによる四輪独立懸架で、車高調整が可能でした。ステアリングはラック・ピニオン、ブレーキは四輪ドラム、当時は高級とされていたアルフィン・ドラム(フィンを切ったアルミ製)で、冷却性の向上とバネ下重量の軽減を図っていました。

当時の軽自動車の中では、デザイン、構造、機関とも最上級の技術を継ぎこんだマツダ・キャロルでしたが、その分重量が増え、他のモデルの動力性能に及びませんでした。
また、他社は新しいモデルを登場させ、動力性能やスペース効率、価格の面で優位に立ち、マツダ・キャロルは取り残されます。
マツダ・キャロルは起死回生を狙い、ロータリーエンジン採用の案がでますが、実現できませんでした。それによりマツダ・キャロルは生産を終了しました。

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◆ご紹介する車両について
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今回ご紹介する車両は、初代マツダ・キャロル360デラックス、4ドアモデルなので後期モデルです。
現オーナーさんは知り合いの方から1975年に購入します。
それから数えて48年間、大切にして来られたマツダ・キャロルです。
雨の日は乗っていないとお話があったのですが、取材日は生憎の雨、申し訳なかったのですが、外に出して頂きました。途中で雨が上がったので試乗もさせて頂きました。
機関は調子がいいと思いました。
基本的にはオリジナルの状態を保っていますが、内装は昭和の時代を感じさせるものに仕上げてあります。
オーナーさんは十分楽しんだので次の方にお譲りしたいと連絡があり、エンスーの杜への掲載依頼となりました。

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◆外観
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凝ったボディスタイルは、お洒落でモダンな感じを受けます。
ボディの各所にメッキパーツを多く使用していますので高級感もあります。
フロントドアウインドウガラスには三角窓が付いています。
塗装はオリジナルのまま、経年によりクリアは剥げています。しかし、錆びは少ないと思いました。
メッキパーツは曇りがあります。
所々、擦りキズや凹みキズがあります。
ホイールキャップはマツダマークが入るメッキ製キャップ、タイヤサイズは145/80R10です。オリジナルのタイヤはチューブ付きバイアスタイヤですが、今はありませんのでラジアルタイヤを履いています。

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◆内装
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昭和時代のレトロ感満載の内装となっています。
まずはシート生地、前後のシート生地を赤黒花びらのデザイン生地に張り替えています。運転席シートは、ハイバックシートタイプに変更、リクライニング機能を備えています。
オーナーさんが運転席シートを交換したのは、リクライニング機能が欲しかったためです。
フロアカーペットも花柄模様です。
天井は高級感のあるビニールレザーで張り替え、そして天井のセンター部にはオーバーヘッドコンソールを装着しています。昭和の時代ですね。
メーターの燃料計が動かなくなることがあるそうです。コンコンとたたくと動きます。
スイッチは加工しています。
ライトスイッチのアッパー・ロワーの切換えスイッチをインパネ右側に設置しています。ホーンスイッチもシソータイプのスイッチに交換しています。
インパネセンター部にバッテリーキルスイッチを増設しています。バッテリー上がり防止のためです。
ステアリングホイールはエボナイト製、ひび割れがありますのでテープで巻いています。
シフトノブは社外品のウッドノブが付いていました。
ワイパーが動きませんでした。雨の日に乗らないので確認はしていなかったそうです。
純正ウォッシャーモーターが作動しなくなったため、簡易的なものに交換しています。

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◆機関
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ノーマルの仕様です。
エンジンの始動はスムーズ、吹き上がりもいいと思いました。
時々、発進時にコツと音がするときがあるそうですが、しばらく走ると消えます。
ギヤチェンジが入りにくいときがあるそうですが、入れ直すと入ります。
◆エンジンの仕様
エンジンの種類:直列4気筒OHVエンジン
総排気量:358cc
最高出力:20ps/7,000rpm
最大トルク:2.4kgf・m/5,000rpm
※駆動方式:リヤエンジン・リヤドライブ

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◆足回り
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ノーマルの仕様です。
◆足回りの仕様
ステアリング形式:ラック&ピニオン式
サスペンション形式(前):トレーリングアーム/ラバー
サスペンション形式(後):トレーリングアーム/ラバー
ブレーキ形式:ドラムブレーキ

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◆メンテナンス
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以下は、現オーナーさんが実施したメンテナンスです。
・ブレーキマスターキット交換
・クラッチマスターキット交換
・ブレーキホイールシリンダーカップ交換
・タイヤ交換
・ウォッシャーモーター加工

多くのパーツと部品取り車があります。
これは別での販売となります。
詳細は、パーツの杜の以下のURLで見ることができます。
https://partsno-mori.com/market/aigi-18194/

車は岐阜県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル費用は別途清算させて頂きます。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
 SOLD
画像クリックで拡大出来ます
可愛いフロントマスク
凝ったデザインのリヤビュー
 
 
 
クリフカットのクォーターピラー
 
 
フロントアンダーボディ部
フロントエンブレム
ヘッドライトRH
ヘッドライトLH
フェンダーミラー
 
フロントフェンダーのキズ
左リヤドアのキズ
CAROLのエンブレム
リヤガラスは逆スラント
 
丸型テールライトLH
丸型テールライトRH
リヤアンダーボディ部
左サイドシルアンダー部
右サイドシルアンダー部
純正ホイールキャップ
コックピット
ウッドのトルグスイッチはヘッドライトの上下切り替え、黒のシーソースイッチはホーンスイッチ
コンビネーションメーター
ライトスイッチレバー
方向指示器レバー
ラジオ(電源はONしますが、聞くことができません)
 
シフトコントロールレバーとパーキングブレーキレバー
ヒーターブロワモーター
ドライバーズシート
パッセンジャーシート
リヤシート
 
ABCペダル
天井
スピーカーRH
スピーカーLH
各ドアトリム
 
フロントラゲージルーム
簡易的なウォッシャータンク
エンジンルーム
 
エンジン下部
各サスペンション部


この車両のお問い合わせは

エンスーの杜 愛岐オフィス
TEL/090-4853-3008(アサカワ)

またはEメール↓にて
エンスーの杜車両問い合わせ
asakawa-m@msh.biglobe.ne.jp

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