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マセラティ クアトロポルテ エグゼクティブGT 2007年式
車検 2022年11月 走行 105,000km 備考 ディーラー車 6AT 複数オーナー
長さ 506cm 189cm 高さ 144cm 重量 2070kg 排気量 4244cc
取材日2021年7月15日

洗練のイタリアンデザインと官能的V8エンジンで人気を博した5代目クアトロポルテのAT車です。

1979年から1990年の3代目(ジウジアーロデザイン)、1994年から2001年の4代目(ガンディーニデザイン)は比較的同じ方向性のスタイリングでしたが、2004年から2012年の5代目はそこからガラッと変わり、流麗かつスポーティなスタイリングが表現されました。

究極のイタリアンデザインとも評された出色のセダンスタイリングを手掛けたのはピニンファリーナ社であり、実際に担当したのは当時所属していた奥山清行(ケン・オクヤマ)です。

エクステリアデザインが流麗かつスポーティ、そして上品であることに加え、インテリアもまた凡百のセダンには到底真似のできない造り込みがなされ、重厚かつ妖艶とも言われるエレガンスを纏っています。

リアルウッドとリアルレザーで構築されているというところではドイツ製高級車も同じですが、合理性と典型的高級感に溢れるドイツ製高級車とマセラティの高級工芸品を愛でるような空気感とはやはり全く異なります。

特筆すべきはエンジンで、フェラーリF430の4.3リッターV8エンジンをデチューンしたものが搭載されおり、さながら4ドアのフェラーリとでもいうべき仕立てになっています。

このエンジンの真骨頂は何といっても高回転まで回した時の爆発力とでもいうべき加速と、それに伴い炸裂する官能的なサウンドです。

この加速とサウンドを日常的に堪能できる贅沢はこの車しかないと言っても過言ではないでしょう。

それらが渾然一体となった唯一無二の高級スポーツセダン(新車時1500万円級)であるクアトロポルテですが、泣き所はデュオセレクトと呼ばれるセミATで、低速時のフィーリングが高級車に似つかわしくないギクシャク感を伴なううえ、2万kmごとに発生するクラッチ交換でその度に費用が20~30万円ほど掛かるという問題がありました。

その欠点を解消したのがZF製の一般的なトルコン6速ATで、これでようやく高級車にふさわしいフィーリングと信頼性を手に入れたといえ、このZF製6AT搭載車であるかどうかが5代目クアトロポルテを手にする上で重要なポイントとなります。

●● プロフィール ●●

こちらの車両は、クラシックベントレーなども所有する根っからのエンスーであるオーナーさんが、仕事で使う車を探している折にクアトロポルテが走っているところを見かけ、そのスタイリングとサウンドに惚れ込み、いちどはイタリアン高級スポーツセダンを所有してみたいとのことで、ZF製6AT搭載車にこだわり程度の良い個体を探し、2018年11月に購入したものです。

購入以来、主に通勤やVIPの送迎、出張等に使用することで毎日のように乗っており、そのおかげで調子が良いとのことです。

メンテナンスは主にクラシックベントレーのメンテナンスも依頼している、旧い輸入車の整備に強いショップさんに依頼しています。

日常の保管は自走式地下駐車場ですので、雨や日焼けの影響は最小限です。

●● 外装 ●●

フルノーマルです。

購入以来いじった箇所はありません。

ガリキズや小キズ、ヘッドライトの曇り等、日常使用に伴なう劣化は散見されますが、全体の印象を損なうような大きなものはありません。

リアバンパーの中央付近には軽い接触時についたと思われる塗装のヒビがありますが、よく見ないとわからない程度です。

塗装面のツヤは問題なくあるので、ひと磨きすればツルッツルになるかと思います。

●● 内装 ●●

こちらもフルノーマルです。

シートやステアリング、シフトノブ、スイッチ類といった身体の触れる部分のコンディションは基本的に良好です。

とはいえ運転席フロアマットやセンターコンソールの角の革部分のヤレなど、やはり日常使用に伴なう劣化は散見されます。

欧州車につきものの内装のベタベタについても、空調のルーバーや一部のスイッチ周りに出ていますが、この車を購入する際に多くの個体を比較検討したオーナーさん曰く、もっとひどい車が多い中、この車は前席の手に触れるところの多くが前オーナーによって新品交換されていたのでずっとベタベタが少なく、だから今でも状態が良い方だと思われるとのことです。

ダッシュボードやウッドパネルに割れはありません。

天井に垂れはありません。

トランクも良好ですが、開口部周辺にあるゴムには全体的にヒビがあり、ボード下の収納スペースにやや使用感があります。

サンルーフは問題なく作動します。

エアコンも問題ありません。

●● 機関・足回り ●●

やはりこちらも基本的にはノーマルですが、ブレーキは純正のドリルドローターと、性能で選んだ社外品パッド(純正より高いディクセル製)に変更しているとのことです。

前述の通り、主に旧い輸入車に精通した工場にてメンテナンスを受けています。

主なものとしては、

@2019年6月

・右フロントパワーウインドウ交換修理

・右フロントフォグランプ不灯修理

@2020年4月

・フロントブレーキパッド/ローター交換

・リアブレーキパッド/ローター交換

・リアタイヤ交換・バランス調整

@2020年7月

・パワーウインドウレギュレーター交換修理

@2020年9月

・パワーウインドウレギュレーター右リア 交換修理

@2020年11月

・車検整備

・左テールレンズ/ストップランプ回路焼損交換修理

@2021年4月

・フロント/リアブレーキ鳴き対策

@2021年4月

・バッテリー上がり/充電不良修理

・・・バッテリー交換/オルタネーター交換

が挙げられます。

ボンネットのダンパーはややヘタリ気味です。

●● インプレッション ●●

ケン・オクヤマデザインの5代目クアトロポルテを目の前にすると、セダンでこれほど格好いい、それでいてエレガントな車があるのかと圧倒されるようです。

より押し出し感が強く洗練された後期型も良いですが、ここはやはりオリジナルデザインの前期型がエンスー純度・満足度が高いように見えますね。

実際の年式ほどには旧さを感じさせない点もデザインの独創性や完成度の高さを物語り、今風のツリ目でオーソドックスなテールエンドを持つ6代目の現行型が何だか凡庸に思えます。

日常使用に伴う小キズがやや見られるのは珠にキズですが、ブラックのボディそのものは輝きを保っており、思わず磨きを入れたくなる衝動に駆られます。

室内に入るとこれまた濃厚なウッドとレザーの世界に圧倒されます。

ポルトローナ・フラウの本革シートは張りを失っておらず、滑らかな手触りと豊かな掛け心地を味わうことができますし、本木製パネルは他車種によくあるこれ見よがしの色・木目で作られたデコラティブパネルとは雲泥の差の深みを感じさせてくれます。

部分的な革のヤレやウッドパネルの色落ちはあるものの、本物の持つ質感・造りの良さは安物の新品では決して味わえないことを痛感させてくれますね。

助手席にて試乗させていただきましたが、高級車だけあって相当な遮音材が入っているのでしょう、タウンスピードで走らせている分には至って静かに粛々と振る舞うことのできるマナーを備えています。

それがひとたびムチを入れると、思わずウッとなるほどのGを伴なう鋭い加速を披露し、回すほどにもっと回したくなるあの快感サウンドが湧き出てきます。

しかしながらやはり遮音材やモール材の厚みがあるからか、そのサウンドはフェラーリを走らせているときのような盛大なものではなくやや控えめですので、サウンドを堪能したい時は窓を開けた方が良いですね。

乗り心地はあくまで重厚かつフラットですし、内外装も見る人が見ればわかる妖艶さと凄みがありつつ都市の中に溶け込むさり気なさもあるため気負わず乗ることができ、信頼性の高いATと官能的フェラーリエンジンを持つこの車は、エンスーの日常使用にはある意味最高の車であるといえましょう。

●● その他 ●●

日常的に乗っているので走行距離は延びていきます。

細かい仕様の説明や扱いのレクチャー等ができるため現車確認をお勧めしますが、オーナーさんご多忙につき購入を前提とした場合のみとさせていただきます。

●● まとめ ●●

古くはランチアテーマ8.32を彷彿とさせる、スモールフェラーリの心臓部を搭載した高級スポーツセダンの系譜にあるこの5代目クアトロポルテですが、現在流通しているものは普通の車種以上に玉石混交で、整備履歴がよくわからないもの、変なモディファイが施されているもの、デュオセレクト搭載車など、なかなか選ぶのも大変な状況です。

そんな中、ほぼノーマルで整備履歴が残っていて、しかもZF製6AT搭載車であるこちらの車両は、いちどはクアトロポルテのあるカーライフを堪能したいという方にとっては魅力的な選択肢と言えるのではないでしょうか。

オーナーさん曰く、スポーツ性とエグゼクティブ性が高い次元で両立した、理性の効いた車だとのことで、現在もとても気に入っていらっしゃいますが、お仕事で多人数を載せる機会が増えた都合上7人乗りの高級車に乗り換えるため、売却を希望されています。

お車は、東京都千代田区にあります。

個人の為、消費税はかかりませんが、リサイクル料(26,690円)と月割りの自動車税のご負担をお願いいたします。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
220万円→200万円
画像クリックで拡大出来ます
5代目クアトロポルテの前期型・ZF製6AT搭載のエグゼクティブGTです。 
流麗、スポーティ、エレガント、妖艶、豪華、退廃、重厚・・・といった言葉が浮かびます。 
デザイナーはピニンファリーナ在籍時のケン奥山、高級スポーツセダンの傑作です。 
独創的なのに押し付けがましくないリアスタイル。 
フェラーリユニットと同様のエキゾーストノートを奏でます。 
 
 
フロントからサイドにかけて良好です。 
下側や角にも目立つキズはありません。 
 
 
ホイールには4本ともガリキズがあります。 
右側ヘッドライトにはやや曇りが見られます。 
 
左側ヘッドライトは良好です。 
 
ボディのツヤは良好ですが、いちど磨きを入れることで更に深く輝くでしょう。 
 
 
ルーフの色あせもありません。 
 
 
 
リア周りもグッドコンディションですね。 
 
リア周りの灯火類、エンブレム類もキレイですね。 
 
 
 
リアバンパー中央付近には軽い接触時についたと思われる塗装のヒビがあります。 
フロントのアンダーカバーには擦った痕があります。 
それ以外の下回りは良好ですね。 
インシュレーター含め良好なエンジンルーム。フードダンパーはややヘタリ気味です。 
フェラーリF430のエンジンをデチューンしたV8ユニットは官能的。 
汚れが目立ちやすいベージュのトランク内も良好です。 
 
ボード下の収納内はやや汚れや使用感が目立ちます。 
トランク開口部全体に貼られたゴムパーツにはヒビ割れがあります。 
本物の素材をふんだんに使い丁寧に仕上げられた工芸品のようなインテリア。 
 
 
大人の審美眼に耐えうる造形と造り込み、設えです。 
 
リアルウッドのパネルはやはり質感が高いですね。 
  
ウッドのこの部分には変退色した部分があります。 
VIPを迎えるにふさわしいリアシート。 
革張りの天井は至ってキレイですね。 
角部分の革にヤレがあります。 
スイッチ類にはややベタベタが出てきています。 


この車両のお問い合わせは

エンスーの杜 本部
TEL/090-2540-5952(ヤマナカ)

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