エンスーの杜  トップページに戻る   車両一覧に戻る


マセラッティ クワトロポルテ 1998年式
車検 2022年1月 走行 94,661km 備考2004年 中古並行輸入 複数オーナー 色 グリーン  左ハンドル  MT 
ガソリン車 ETC ナビ付オーディオ 記録簿有り スペアキー1本
長さ 455cm 181cm 高さ 138cm 重量 1670kg 排気量 3200cc
取材日2021年3月23日

クアトロポルテ(Quattroporte )は、イタリア語で「4ドア」を意味し、1914年に創業した伊最古の自動車メーカーであるマセラティが生産するグランツーリスモ・セダンで1963年に初代モデルが発売され、今回の車両は4代目で、5代目は伊首相専用車に採用され、現行型は6代目にあたります。大衆車に転向したアルファロメオ等とは異なり、創業後一貫してレーシングカーと貴族向けの高級車のみを手掛けていたマセラティは第二次大戦敗戦後苦境に陥り、70年代にはシトロエンから伊政府が産業再生機構を通じてイタリア自動車文化の最高峰を存続すべく国税を投入して事業の継承を決定、高級スポーツカーに特化して成功を収めていたデ・トマソに経営の指揮を委ねます。
デ・トマソは世界初のツインターボ(イタリア語で「ビ・トゥルボ」)車を開発し、これを搭載した222シリーズの好調を受け、伝統の8気筒エンジンの復活を決定、この時開発チームは歓喜に沸いたと言います。その後、ギブリ、シャマル、カリフなどのスポーツクーペに唯一のセダン、クアトロポルテを加え、ビトゥルボシリーズと言われるモデル群を世に問います。4代目のデザインは、ランボルギーニ・カウンタックなどで知られる鬼才マルチェロ・ガンディーニ、特徴あるロープロファイルのウェッジ(くさび型)デザインは5代目以降大型化し、フェラーリエンジンを搭載したピニンファリーナモデルとは明らかに異なり、今も色褪せません。デ・トマソは1993年フィアットにマセラティ株を売却し、フェラーリやアルファロメオと同様に、マセラティもイタリア最大のフィアットグループ傘下に加わり1997年にはフェラーリの子会社となり、エンツォの死後、フェラーリの生産ラインの機械化を推進したルカ・モンテゼモロの指揮下に入り、デ・トマソ時代の品質問題は改善されます。

今回ご紹介する4代目クワトロポルテは、98年式、マセラティが手作りをしていた最後の時代の車、日本には恐らくただ1台残るマニュアルの8気筒とご紹介頂きました。
この後発表されるエヴォルツィオーネには、経営改善に乗り込んだフェラーリの総帥、ルカ・モンテゼモロのコストダウン指示の為、トレードマークのラ・サール製なつめ型金時計は、ダッシュボードから外されてしまいましたのでエボ前最終モデルと呼ばれることも有ります。
日本国内における供給台数は他のモデルに較べて圧倒的に少なく、経年変化により、リセットが必要な個体がほとんどで、 そのリセット費用を勘案すると、かなりな金額に達してしまいそうです。
ガレージ伊太利亜からコーンズへと続く当時のディーラーでは、ミッション車の取り扱いがなく、MTにこだわる前オーナーは京都ホリイトレーディング(KHT)を介して欧州で良質の車両を探索し、型式を取得して中古並平行輸入で、ドイツから個人輸入しました(書類有り)。

現オーナー様は、平成17年6月に当時約2万2千キロだったこのお車を個人売買で購入されました。
コーンズ芝工場に行ったところ居合わせたコーンズ社長が車両を覗き込み、「自分はマセラティ本社にセリエスペチアーレを提案する時MT車を入れたかったが、型式承認取るのにコストと見込台数が合わず、 商売として断念してしまった。当時一番欲しかった車両だから、しっかりメンテして差し上げて!」と後押ししてくれ、マセラティ取扱終了までコーンズでメンテをして貰ってきたそうです。
以後は厚木と麻布のビンテージカーを取り扱う整備工場でメンテされています。
本車両を乗り続けるには汎用品・流用品のパーツ情報と調達力が重要なので、購入の際にはいずれも紹介して頂けます。

主な整備記録
平成17年KHT が整備(エンジンオイル白濁対策などの整備記録完備)
平成18年KHTでエラーの多かったセキュリティ外し。
平成20年 純正鉄製マフラー腐食の為、春日井ジェイウルフで車検対応ステンレスマフラーワンオフ制作
平成21年KHTでブレーキローター、ディスク交換など整備
平成27年コーンズ横浜サービスセンターでエンジンOH
(当時 5.8万q、ラジエター修理他)
平成29年ガレージ岡田(岡田)でラジエターOH,エンジン分解整備
(当時8.2万q、費用約100万円はコーンズのサービス終了に伴い、コーンズが負担)
平成30年1月 岡田で法定24か月点検、エンジンマウント等交換
平成30年3月 岡田で冷却系修理
令和2年10月 ノリトシ自動車でクラッチマスターシリンダー交換等。
令和2年11月 アラゴスタ車高調OH。
令和3年フロントアッパーアームを純正品欠品の為汎用品に交換
足回りは純正品欠品のアラゴスタ車高調に換装(昨年12月にOH済)他は純正品。
週末のロングドライブを中心にされており、夏場の昼間の渋滞等、樹脂系部品
の消耗を招く負担がかかる時期は乗らないようにされていましたが、冷却系も
OHされ、エアコンは十分効きます。

外装
 シャッター付きガレージ保管の為、基本的には美しい状態をキープしています。
細かい傷、えくぼ等ございます。
目立つところでは、屋根後方部分にクリアの剥がれがございます。
運転席側ミラーの付け根に塗装の剥がれが有ります。
運転席側ドアにタッチアップした箇所があります。
運転席側、キーシリンダーカバーのチリが多少合っていないという事ですが、指摘されないとわからない程度です。
フロントスポイラーに飛び石、ドイツでナンバーを取り付けていた時の穴が二か所あります。
ホイールには、ガリ傷が有ります。
このように書くと傷だらけのような記載になりますが、現オーナーは細かいネガも事前開示したいとの方針なので実際にご覧になると年式を感じさせない綺麗なお車です。

内装
 ウッド、革をふんだんに使い仕上げられた内装は、工業製品ならぬ至高の工芸品というべき出来栄えを今に保っています。天井のたるみも一切有りません。
センターに配された金時計が印象的です。この時計にあこがれる方も多いそうです。
ガレージ保管の甲斐有って内装は日焼けも少なく綺麗です。
オーナー様が指摘されましたが、スエード革のダッシュボードエッジに多少反り返襟が有ります。これは皮革の乾燥による収縮の結果だそうですが、よく見ないとわからない程度です。
ウッド部分の塗装は、マセラティの中でも高級に位置づけられる8気筒車の場合は、紫外線を受けて10年で曇り始めると言われる6気筒とは異なり二回多く塗装工程を経る為、今も滑らかな輝きを見せています。
フェラーリによる5代目発売のつなぎとしてコストダウンされたエヴォの艶消し塗装には見られない、イタリア家具職人のこだわりを感じる部分です。
革シートは、上品過ぎるが故に運転席の使用感が多少あります。
フロントガラス上部より雨漏りが発生したので(平成30年)パテで修理をしています。
ダッシュインナビ付の1DINオーディオは、少し古いタイプです。
ペダルのエンブレム付きゴムカバーは、摩耗してきています。
後付けしたETCのベロクロが剥がれ始めています。

機関
  H27年5万キロ当時コーンズ横浜工場で腰上OH、H29年再度エンジンの不調が発生し、ガレージ岡田にて再度整備したので、購入後エンジンを2回降ろして整備されていますが作業内容は2回共に画像で残っています。
撮影当日もエンジンは快調な音を立てていました。
アイドリング時も安定している状態でした。
前、現オーナーは純正・ノーマルを原則に維持してきましたが、純正部品の供給の
ない、または耐久性に欠けるマフラーと足回りだけが例外となります。

エンジンヘッドカバーにほんのわずかに油のにじみが見られますが、駐車場に油の染みなどは無いと言う事です。
購入当初はキーレスエントリーとなっていましたが、反応が過敏で誤作動が頻発したことから取り外しました。

タイヤは8分山です。
エンジン負担を考え、夏場昼間の運転を控えてきた証に交換して年月が経ちますがインシュレーターのダメージが極小です。
メンテナンスについてほぼすべての記録が残っています。
大変愛情を注がれた車だという事がうかがえます。

複数のお車を所有されており、ご家族の勧めで惜譲する事となりました。
お車は、目黒区にございます。
コンディション維持の為、走行距離は伸びる事がございます。
購入される方には、自動車税の月割りのご負担をお願い致します。

ご見学の上、ご納得されてのご購入をお願い致します。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
248万円
画像クリックで拡大出来ます
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
otto cilindri (イタリア語で8気筒の意) 
 
 
 
 
 
京都ホリイトレーディング 
 
 
スポイラーの穴 
ドアミラーの塗装剥がれ 
キーシリンダーカバーのずれ 
ゴムの欠け部分 
ホイールの傷 
屋根のクリア剥がれ 
ラ・サール製 金時計 
 
運転席 シートのへたり具合 
革とウッドの洪水と称される 
 
 
スエード革の天井 
ダッシュボード革の反り返り 
ステンレス製マフラー 
 
良コンディションインシュレーター 
 
 
オイルのにじみ 
  
コーンズにてのエンジン腰上OH 
 
 
欠品の有る工具 
 


この車両のお問い合わせは

エンスーの杜 本部
TEL/090-3918-5237(セキ)

またはEメール↓にて
エンスーの杜車両問い合わせ
sekiglassy@helen.ocn.ne.jp

※メールサーバーのセキュリティにより、メールが届かないケースが報告されています。
担当者より24時間以内に返信が無い場合は、お電話でお問い合わせください。

※メーラーが開かない場合は、メアドをコピーしてください。


  エンスーの杜    トップページに戻る   車両一覧に戻る   上に戻る