【マセラティ3200GTについて】
マセラティは、1997年にフィアット傘下から往年のライバル、フェラーリ傘下に移り、経営から生産ラインまで見直された後の最初の車として3200GTが1998年に登場、世界中から注目を浴びます。
デザインはギブリ、ボーラ、メラク等マセラティの名車をいくつも手掛けたジョルジェット・ジウジアーロが担当、かつてのファストバックスタイルを現代風に滑らかで落着いた曲面を持って蘇らせました。
インテリアはマセラティのGTカーらしくスポーツクーペながらラグジュアリー性が高いものでした。
『ブーメラン』と呼ばれた特徴的なLEDテールランプは登場当時賛否両論でしたが、デザインしたジウジアーロは当初楕円形のテールランプを提案するも「強い個性が欲しい」というマセラティ側からの強い要望を渋々飲む形でできあがったものだそうです。ジウジアーロ本人はあまり気に入っていないと公言するも、結果的にこのテールランプが3200GT最大の特徴として認知されました。のち後期型では扇形のテールランプに変更となります。
エンジンはマセラティ伝統の90°V8 DOHC 32バルブエンジンを搭載。排気量は名前の由来でもある3.2Lで、ツインターボ(ビトゥルボ)を搭載し、最高出力370HP/6250rpm、最大トルク50.0kgm/4500rpmを発揮します。
LEDテールランプでは光量が不足していた為アメリカ市場へは投入できず、次代マセラティ・クーペに後継を譲り、2001年に生産が終了します。
なお3200GTはマセラティ最後のターボモデルです。
【ご紹介する車両】
今回ご紹介するマセラティは『ブーメラン』タイプのテールランプを持つ3200GTです。
現オーナーさんが購入されたのは昨年の10月です。乗り換えの為の売却です。
【ボディ】
ボディカラーはマセラティ特有の明るいシルバーです。
過去にボディカバーで保管された時期があったようでボディカバーで塗装が擦れた個所がありました。フロントバンパー下のアンダーカバーを当て傷がありました。
おそらく縁石などに乗り上げたものと思われます。ドアに一箇所エクボがありました。
【インテリア】
豪華なインテリアです。
黒革とチャコール革の組み合わせがなんともお洒落で、大人のクーペを演出しています。過去のオーナーさんの時代にイタリア車によくあるプラスチックのベタ付きを補修したそうです。
カーナビはカロッツェリアのAV一体型HDDナビが装備されています。
【機関】
機関の仕様です。
エンジンの種類:V型8気筒DOHCICツインターボ
総排気量:3216cc
最高出:370ps(272kW)/6250rpm
最大トルク:50kg・m(490N・m)/4500rpm
トランスミッション:4速オートマチック
たまにエンジンのチェックランプが点灯します。
【足回り】
足回りの仕様です。
サスペンション:ダブルウイッシュボーン
ステアリング:ラック&ピニオン
ブレーキ:ベンチレーティッドディスク
ホイール: 純正アルミホイール
タイヤ(ミシュラン製パイロットスポーツ3):フロント255/40ZR18、リヤ265/35ZR18
【メンテナンス】
以下は現オーナーさんが購入されてからのメンテナンスです。
・エンジンオイル/オイルフィルター交換
・バッテリー交換
・エンジンリヤクランクシール交換
・ATインプットシャフトシール交換
・リヤアッパーアーム、ロワーアームジョイントブーツ交換
・エアコンフィルター清掃
・ブレーキフルード交換
現在エアコンが効きません。ACコンプレッサーを交換予定です。
更新記事(2017.08.09)
以下の整備を行ないました。
・ACコンプレッサー交換
・エアコンレシーバー交換
・クーラントホースバンド交換
・真空引き・エアコンガス充填
・スターターモーター交換
・ファンベルト交換
・アイドラプーリー交換
・テンショナープーリー交換
エアコンは良く効くようになりました。
更新記事(2018.02.03)
時間が経過する電圧が低下する症状がありましたのでオルタネーターをOHしました。
また、左ドアのウインドウガラスの開閉が作動不良を起こしたため、ドアウインドウレギュレターを交換しました。また、この機会に価格を見直しましたのでご検討いただければと思います。
更新記事(2019.08.15)
車検を更新しました。タイミングベルト、ウォーターポンプを交換しましたので安心です。
車検時の整備を以下に記します。
・エンジンオイル/エレメント交換
・ブレーキフルード交換
・ステアリング右ラックブーツ交換
・左右リヤコントロールアームダストカバー交換
・ハイマウントストップライトバルブ交換
・左右フロントタイヤ交換(ピレリー P-Zero NERO)
・タイミングベルト交換(ベアリングを含む)
・ウォーターポンプ交換
・クーラント交換
・エアコンガス充填
更新記事(2021.07.26)
車検を更新しました。
車検時の整備を以下に記します。
・エンジンオイル/エレメント交換
・ドライブベルト交換
・リヤブレーキパッド交換
・ブレーキフルード交換
・ハイマウントストップライトバルブ交換
・左右リヤタイヤ交換(ピレリー P-Zero NERO)
・エアコンガス充填
価格を据え置きとしましたので実質の値下げとなります。
オートマチックはカンビオコルサではなく、スタンダードなオートマチック、トラブルのリスクが少ないと思います。パーツはユーロースペアーズで調達しています。国内で調達するより安く仕入れることができます。維持していくための工夫は大切です。
屋根付きガレージに保管。
たまに乗りますので走行距離が延びることをご承知おき願います。
車は愛知県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル費用と自動車税の月割り負担分は、別途、清算させて頂きます。