今回ご紹介しますのは1988年式ロータス エスプリ ＨＣターボ 本国仕様です。

1988年式ロータス エスプリ ターボ HC（本国仕様）は、エスプリの歴史において非常に重要な「転換点」にあたるモデルです。
この年は、ジウジアーロ・デザインの「ボクシーな初期型（通称サーキット）」から、ピーター・スティーブンスによる「丸みを帯びたニューシェイプ（通称X180）」へとフルモデルチェンジした直後のタイミングです。

1. 「HC」が意味するもの
HCとはHigh Compression(高圧縮)の略です。 1987年のジウジアーロ最終型から導入されたこのエンジンは、それまでの低圧縮＋高過給というターボエンジンの常識を覆し、圧縮比を上げることで低速域のトルク不足を解消し、レスポンスを劇的に向上させました。

2. エンジンとパフォーマンス（本国仕様）
「本国仕様」の最大の特徴は、デロルト製ツインキャブレターを維持している点です。
北米仕様などは排出ガス規制のためインジェクション化されましたが、本国（英）および欧州仕様は、キャブ車特有の吸気音とダイレクトな加速感が楽しめます。
エンジン: 2.2L 直列4気筒 DOHC 16V ターボ（Type 910）
最高出力: 215 hp / 6,000 rpm
最大トルク: 30.5 kgm / 4,250 rpm
最高速度: 約245 km/h
0-100km/h加速: 5.5秒

3. ニューシェイプ（X180）のボディ
1988年モデル（X180）からは、製造方法が革新されました。VARI(真空アシスト樹脂噴射)という手法が採用され、ボディの精度と剛性が飛躍的に向上しています。
デザイン: 初代の直線的なラインを継承しつつ、角が丸められ、より現代的(当時)で空力に優れたフォルムになりました。
インテリア: キャビンがわずかに広くなり、足元のスペースやヘッドクリアランスが改善。質感も向上しています。
ルーフ: この時期のモデルには、取り外し可能なサンルーフ（チルトアップ機能付き）が備わっている個体も多く見られます。

4. メカニズムの信頼性
1988年モデルは、トランスミッションがそれまでのシトロエン製（SM用など）から、ルノー製（アルピーヌGTAなどと共通）の5速MTに変更されました。これにより、以前のモデルに比べてシフトフィールが改善され、耐久性も増しています。

本国仕様の魅力
特徴 内容
官能性 デロルトキャブによる、荒々しくも心地よい吸気音と鋭いレスポンス。
希少性 インジェクション化（SEなど）が進む前の、アナログなメカニズムの最終形に近い。
実用性 ルノー製ミッションと高精度ボディにより、スーパーカーとしては比較的扱いやすい。

この1988年式は、「クラシックなキャブ車の味」と「洗練されたニューシェイプの快適さ」を併せ持つ、エスプリファンにとって非常にバランスの良い「美味しい」年式と言えます。

オーナーさんは2022年11月にエンスーの杜を通じて入手されました。


【外観】
ロー&ワイドなウェッジシェイプのシルエットが独特で、とてもカッコイイです。
ボディーの一部に塗装のクラック、Ｆカウルアンダーに擦り傷(現在はアンダースポイラー貼付にて保護しています。)等見受けられますが、全体的にとても綺麗です。
WORKの特注ホイールが似合っています。


【内装】
淡いクリーム系の内装で、シートはシートカバーで、センタートンネル兼アームレストはスポーツタオル(当時チームロータスをスポンサードしていたシオノギのレアアイテムです。)にて保護しています。
窓三面断熱フィルム貼付
バックカメラ、集中ドアロック装着、レーダー探知機、ドライブレコーダー、ETC、タイヤエア圧リアルタイムモニター付き
オートアンテナは結線を外し、作動未確認です。


【整備履歴等】
記録簿は前オーナーの物が4枚現オーナーの物が１枚あります。
2016年5月　17,461km
2018年6月　25,547km
2020年5月　33,159km
2022年6月　37,546km
2024年7月　40,686km

整備履歴です
2016年06月
車検(17,461km)左フロントブッシュ、タイミングベルト交換
2016年07月
エアコン、冷媒をR-12から134へ改造
2016年07月
ラジエターと電動ファンを社外品に交換 。
2017年02月
ギヤがリバースに入らずレリーズシリンダーを交換 。
2017年03月
走行中にエンジンストップ。イグニッションコイル・デスビキャップ・プラグコード交換。
2017年03月
WORKにて特注ホイール製作、フロント205/45/17、リヤ255/45/17、B Sポテンザ050（純正ホイールあり）
2017年11月
ギヤが入り難くなりクラッチホースをメッシュタイプへ、クラッチ板、マスターシリンダー交換。
2018年06月
車検(25,547km)
2019年04月
ブレーキフルード漏れによりオーバーホールキットを使って修理。
2020年06月
車検(33,159km)
2021年01月
ステアリングラック交換。
2022年06月
車検(37,546km)点火プラグ交換、エアコンガス補充、ドライブベルト交換、左右燃料タンクのホース交換、ワイパーゴム交換、PW・リモコンスイッチ交換、バッテリー交換
2022年11月
イグニッションキー スペアキー作製 オド、トリップメーター修理 ポジション球LED交換
2022年12月
ドア スペアキー作製 フロアカーペット、サイドシル部カーペット作製 ヘッドライトLEDへ交換 HiランプはH1のハロゲン球 (4灯点灯へ) フォグランプLEDへ交換
2023年02月
フロントフードショック交換
2023年10月　40,112km
シフトレバー下 オーバーホールキットでオーバーホール
(シフトカラー交換銅、樹脂)
2024年02月
フューエルキャップ 左右交換
2024年04月
左右リトラクタブル オーバーホールキットでオーバーホール
(駆動ギヤとコロ交換)
グラスラン交換 (助手席のみ)
2024年05月
タイヤエア圧リアルタイムモニター取り付け
2024年07月　車検
タイミングベルト、タイミングテンショナー、ドライブベルト、エアコンベルト、フロントクランクシール、サーモスタット、LLC、 ターボインテークホース、エアクリーナーフロントホイールベアリング左右4個、ブレーキマスタシリンダASSYなど交換
2024年10月
ブレーキペダルとクラッチペダルにペダルラバー取り付け
2024年10月　41,141km
フューエルフィルター交換
2024年12月
チョークケーブル交換
2025年08月
スパークプラグ交換 ラジエターキャップ交換 (エンジン側とトランク側共)

純正ホイール あり
純正スペアタイヤあり(現在パンク修理剤積んでます)
純正ジャッキあり(重いので降ろしています)
エーモン 非常信号灯
三角表示板あり
クライスラー車載工具

現在特に不具合はございません。


【その他】
お車入れ替えの為出品いたします。


このページの車両は車の個人売買の情報サイト「エンスーの杜」に掲載されたものです。
エンスーの杜は広告代理店であり、掲載車両は個人所有の物で、オーナーさんの依頼により取材を行ったものをFOR SALEとして掲載しています。

記事内容は担当者が1時間程度の取材時間の中で、オーナーさんのコメントと、見聞したものを元に作成したものですので、現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります。

また全て裏づけを取って記述している訳ではないため、誤記等の可能性もあり、状態を保証するものではありません。

状態等のコメントもあくまで取材時の状況及び、取材担当者の主観によるものですので、月日が経過して写真や記事と異なる場合がある事をご承知おき頂き、現車確認の際に必ず状態をご確認下さい。

お車は愛媛県にあります。

個人売買のため、消費税は掛かりません。
月割りの自動車税とリサイクル券のご負担をお願いいたします。
支払いは現金一括で現状渡しのノークレームとなります。
また、 陸送等の手配は購入された方に行って頂きます。