ロータス・ヨーロッパはF1などモータースポーツ界でも高名なイギリスのスポーツカーメーカーであるロータスがロータス・セブンの後を継ぐ初のMR(ミッドシップ)車として1966年から1975年まで製造していたライトウエイトスポーツカーです。
1970年代後半にスーパーカーブームを経験した60歳前後の方にとっては、漫画『サーキットの狼』で主人公が運転し、ポルシェやフェラーリを打ち破る姿に憧れた人も多かったのではないでしょうか。
今回ご紹介するのは1972年製造のツインカム(TC)モデル。
エンジンはフォード製ブロックに自社製のDOHCヘッドを組み合わせたものを搭載。排気量もシリーズ1&2より約200cc増しの1.6Lとなり、最高出力も105馬力まで向上したモデルです。
レストア済の車両であり、希少な本国モデルのため右ハンドルというのも魅力的ですね。
【外装】
外内装及び機関も含め、約10年の歳月を掛けフルレストアされたお車ということもあり、ボディは目立つ傷などもなくとても綺麗な状態です。塗装もメッキ類もとても綺麗。擦り傷等ありません。ただし、小さな欠点を挙げるとすれば、リアのボンネットピン周辺にクラックと、塗装に小さなクラックがあるところが数か所あります(オーナー様に言われて気が付いた程度ですので小さなものです)。
全体としては申し分ない状態だと思います。
【内装】
内装もレストア済みでとても綺麗な状態です。綺麗に張替えられた赤の内装が白のボディとマッチしており、メーターパネルはアルミ製で結晶塗装されたものに変更されレーシーな雰囲気を醸し出しています。ダッシュボードも綺麗な状態です。センターパネル(シフトノブ前部)にメーター類を取り付けていた跡でしょうか、穴がありました。
それから、ロータスヨーロッパによくあることになりますが、ドアヒンジが1本棒のためドアのチリ調整に限度があるということもあり、見た目ではほとんどわかりませんが、助手席側がドアを開けると少し下がります。閉める際には少し固く、ドアノブを持ち上げ気味にする必要がありますし、車内からは開けにくいようです。
【機関 その他】
エンジン、ミッション、足回り等快調で不具合箇所はありません。
エンジンスペック的には105馬力と数値だけを見れば非力なようですが、車両重量が710Kgと今の軽自動車よりも軽量なため、ハンドリングも含めてシャープで切れの良い印象ですね。
お車は1990年に中古並行で日本に輸入され登録されています。
その後、当時オーナー様が所有されていたミニの整備をお願いしているショップにあったものを購入されました。オーナー様は転勤などもあったため、ほぼショップに預けたままで年月をかけてレストアされたお車で、2012年に現オーナー様の名義になっています。
整備記録については保存されていないということですが、車検証の記録によると、走行距離については下記のとおりです。
2018年 5月 53,700マイル
2020年8月 55,600マイル
レストア内容は外・内装、エンジン、フレーム新調等、本格的なフルレストアで、ショップのお勧めなどもあり、モディファイされた部分もあります。
モディファイされた箇所は以下のとおりです。
<外観>
・フロントフードのウィンカー位置変更
・ワンオフのステンレス製フロントグリル
・リアボンネットのエンジン上部位置にあるエアダクトを潰し、その代わりに後部ナンバープレート左右にエアダクト新設。
<エンジン等>
・ウェーバーキャブレター
・特注ラジエターサブタンク
・ステンレス製ガソリンタンク
・バッテリー積載位置の変更
・リアブレーキをドラム式からディスクブレーキに変更
<内装>
・シートと内張りを赤で張替え
・スピードメーター等のパネルをアルミにし、黒色で結晶塗装
使用状況ですが、イベントに出る以外はコレクション的に所有されていらっしゃるとのことで、年間走行距離は少なくレストア後もあまり走られていません。
【取材担当者からの一言】
レストア済で内外装共に綺麗ですし、調子も良く、購入後に大きく手を入れなければならないところは無さそうです。
オーナー様が長年大切にされてきたお車ですが、趣味を生かした新規事業を本格的に始めたいとのことでガレージを店舗に改装する計画を立てられており、そのために売却を決意されました。
程度的にも価格的にもお買い得なお車だと思います。
実車は福岡県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル委託料金、自動車税(月割り)がある場合は別途頂戴いたします。
購入する車両の陸送等の手配と名義変更については、御購入者様に行っていただきます。
以上の記事内容は、オーナー様のコメントと取材をもとに作成したもので、わかる欠点なども含めて出来るだけ客観的に誠実に記事を作成するように努めておりますが、不具合箇所、整備履歴、修復歴などに関して取材時に完全に把握することはできませんし、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。現車の状態が最優先の現状販売となりますので、最終的にはご自身でご確認、ご判断の上、購入をお決め下さい。