とてもスパルタンなロータス　エリーゼのご紹介です。

雑誌でしか見たことのないエリーゼに初めて出会ったのは、エリーゼが日本デビューした3年後の2000年、オーナーさんがまだ学生の頃でした。

その独特の、コンパクトでありながらボリュームのあるデザインはもちろんですが、それ以上に走りに徹したロータスのこだわりであり、市販車では他に類を見ない素材や構造が、オーナーさんの心を鷲掴みにされたそうです。

とは言え学生に簡単に買える代物では無かった為、
「10年たっても気持ちが変わらなければ手に入れよう」
と心に決められたそうです。

それから10年経ち、オーナーさんの思いは変わらず、ロータス エリーゼ探しは始まりました。

半年間探し続け、2011年2月6日、晴れて現車であるエリーゼを九州のロータスディーラーにて購入されました。（購入時の走行距離は約44,000�qだそうです）

購入後は、ツーリングやワインディングがメインで、サーキット走行はありません。

車体の軽量化にこだわったスパルタンな車ですので、何度かトラブルに見舞われましたが、2023年の現在まで12年間大切に楽しまれております。

これまでの大きなトラブルは、エンジンのガスケット抜けが3回あったそうです。

Rover-18K-Seriesのエンジンは、極限まで軽量化してある為、耐久性が多少犠牲にしてあり、ガスケットが抜けやすいそうです。

そこで3回目のガスケット抜けの際、大きな決断をされます。

以下に出てくるHONDAエンジンへの換装です。

某有名ショップさんの手による定番のチューンとの事ですが、通常はDC5（インテグラタイプR）のエンジンを使うことが大半で、FD2のエンジンを使うことは稀だとの事です。結果的にHONDAエンジンを積んだエリーゼの中でも、更にスパルタンに仕上がっております。

HONDA　K20a（FD2）・・・2.0L　225ps
Rover　　18K-Series ・・・1.8L  143ps

※更に下記パーツ等々のライトチューンもあり、約240psまで仕上がっているそうです。また、車両重量はエンジン換装前と変わらず780�sですので、パワーウェイトレシオは大幅に向上しているそうです。

購入後の後付けパーツは下記のとおりです。

2014年　Janスピード製マフラー　15万円

2016年　アルミラジエター　12万円、シリコンウォーターホースセット　15万円

2017年　JAEレーシング製ヘッドライトカバー　4万円

2020年4月　121,100�q時　大阪のショップにてFD2用　K20Aエンジンに載せ替え（HONDA製6速MT含む）
　　　　　 同時に、マウント硬質アルマイト削り出し、ダイナモ、セルモーターOH等々
　　　　　　※エンジンは約5,000�qのほぼ新車エンジン

その他以下のモデファイを実施
・CPU追加基盤組込み
　※トップスピードは180kmではなく、215kmまで出る様にコンピュータチューニング

・車検対応EXマニホールド、スポーツキャタライザー

・リアハブベアリング交換

・マフラーパイプレイアウト変更

・JAEレーシング製ナンバーステー

・純正フューエルキャップ（鍵は2個あり）

・運転席シートアジャスター

2020年5月　赤色幌　新品交換　10万円　ブレーキディスク・パッド交換　15万円

2021年7月　5.75インチ　ハーレーLEDヘッドライト加工取付　10万円
※S1エリーゼにLEDヘッドライトを装着している個体は日本ではほとんどいないのでは？（要加工なので） その上、純正のヘッドライトに戻せる様に加工してある個体はまず居ないとの事です。

2022年2月　S1エキシージ専用アルミへ交換(塗装含む)　15万円
　　　　 フロントタイヤ交換　BS　TURANZA　T001　185/50/16

2023年5月　リアタイヤ交換　ADVAN　NEOVA　AD09　215/40/17
　　　　　 　 レーシングプラグ交換

2023年8月　燃料ポンプ、フィルター交換、　燃料タンク洗浄　　12万円

【外装】
・醜いクラック等はありません。
・フロントマスクには全体的に飛び石の跡が散見されます。（画像参照）
・リアフェンダー付近にも若干飛び石の跡があります。（画像参照）
・右フロントフェンダーは泥除けの部分がえぐれて穴が開いています。（画像参照）
・左右フロントフェンダーのフェンダーアーチ部にも割れがあります。（画像参照）
　※以前、現在よりも車高を下げていた際にタイヤと干渉し割れたそうです。
　※フロントフェンダーにプロテクターを装着し少しは目立たなくなったそうです。
・リアのディフューザー部に欠けがあります。（画像参照）
・エンジンフードのメッシュ部分が走行中に飛ばされなくなっています。
・塗装については、飛び石や割れを除けば全体的にきれいな状態です。

【内装】
・シートはサイドサポート等にスレがあります。(画像参照)
・ダッシュボード中央にアルパインセンタースピーカーを付けられています。（画像参照）
・ダッシュボードに割れはありません。
・カロッツェリアCDデッキ（USB付）
・純正の運転席シートはありますので必要な方には差し上げます。
　※ただし、少々破れあり

【その他・付属品】
・エンジンキーは2つ、燃料キャップのキーも2つあり。
・取説は英語表記
・ヘッドライトは純正がありますので差し上げます。

【所感】
オーナーさんのご厚意で助手席にて試乗させていただきました。
やはりパワーは圧倒的に違います。ホンダエンジンの加速Gはノーマルとは全く比べ物になりませんでした。
あと、少し驚いたのはシャーシも、エンジンパワーに負けず劣らずしっかりとついてきていたことです。
エンジンパワーが大きく上がると、シャーシのセッティングも含めて難しくなるかな？と思っていましたが、基本の躯体もしっかりとしているのか、シャーシが負けているとは感じませんでした。
乗り心地に関しては、特注のエンジンマウントもあって、室内の振動は増しているようですが、それ以上にエリーゼらしさであるダイレクト感は磨きがかかっている印象でした。

ミニバンが一台買えるほどの費用をかけてエンジン載せ替え、12年間の愛着もありますので、本当は手放したくありませんが、家族環境の変化で惜譲されます。
飾っておくのではなく、大切にガンガン乗っていただける方にお譲りしたいとの事でした。



【更新】
画像のシートは知人に譲ることとなりましたので純正シートのみとなります。

現車は山口県西部にあります。
個人のため諸費用等はかかりませんが、月割りの自動車税は別途必要です。
(登録や陸送等にかかる費用は別途実費が必要です。)