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ロータス ヨーロッパ S2 タイプ54 1969年式
車検 2025年2月 走行 不明(取材時表示12,183km資料あり) 備考 47Rオマージュカスタム車両(アップデート多数) ・車名 ロータス ・型式 54 ・シリアル 541505 ・車体番号 東[41]14932東 ・シャーシ#54/1505 ・エンジン#0019 ・ミッション#0147 ・ クロスフローヘッド(インマニ&等長エキマニ特注品) ・ウエーバー45 ・AVO特注ピロボール車高調 ・アーム類フルピロボール化 ・ツインラジエーター ・クラシックロータスカラー全塗装済み など多数
長さ 398cm 163cm 高さ 106cm 重量 730kg 排気量 1470cc
取材日2023年9月13日

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「クラシック・チーム・ロータス・カラーの47Rオマージュ・・・ロータス・ヨーロッパをこよなく愛するオーナーが夢中で仕上げた一台とは・・・!超絶楽しい唯一無二のドライバビリティを味わいながら、ガレージで気の向くまま日々進化する一台・・・!69年式ロータス・ヨーロッパS2 タイプ54 47Rオマージュ・・・!」

 

 

 

第1章・・・
「他のコンストラクターとは明らかに違う唯一無二の出生背景・・・ビンテージ・ロータス・ヨーロッパに乗ると言う事・・・」

 

 

1960年台・・・メルセデス・ベンツの様な、戦前より市販車を販売することを事業としていた大企業が計画的にレースに出て、市販車の魅力をアピールし販売を促進するのとは対照的に・・・、バックヤードからその歴史をスタートした、小規模フォーミュラー専門コンストラクターであったロータスは、レースでの素晴らしい成功を生かして時折市販車を作ると言う・・・、全く真逆の相対する視点からロードカーを極めて少数生産し、レース参加を継続するための資金源にしていました・・・。

その出生背景から生まれる当時のロードカーは、故コーリン・チャップマン氏の絶対的哲学「軽さを加える・・・」という発想のもとに、圧倒的に軽いシャーシの構造、エンジンレイアウト、シンプルで合理的で実によく動く足回りなど、市販車をベースとしたスポーツカーとは一線を画す全くの別物・・・その根本は、当時の葉巻スタイルのレーシング・カーそのものであり、実際に公道を走れるロータスを手に入れる事が出来た、当時の限られたエンスージアスト達に、他では味わい様が無い極上のドライビング・エクスペリエンスをもたらしていました・・・。

そんな稀有な誕生ストーリーを背景に想い・・・、クラシック・ロータスの中でも最もエキセントリックなモデル・・・ロータス・ヨーロッパに触れる度に、ロードカーのフリをした当時のレーシングカーそのものの内容に・・・「よくぞ当時こんなクルマを9230台も作ったな・・・」と感じざるを得ません・・・。

フォーミュラー・カーから派生した特殊な造形を持ち、半世紀に渡り世界中のエンスージアストに“異彩”と言う名のオーラを振り撒き魅了し続けてきた「ロータス・ヨーロッパ」も、今日ではすっかり絶滅危惧種・・・。世界中で健康体を維持し現存する個体数は激減しています・・・。

当然の事ながら、当時さながらに各部にフレッシュな手が確り入り、きっちりと仕上げられたビンテージのロータスに触れる事は、他のプロダクション・カーに触れるのと一種違った感が明確にあり、過去にさかのぼり、過ぎ去った時代の自動車美学をタイムマシン的に体験できる・・・。「ビンテージ・ロータス・ヨーロッパに乗る・・・」と言うこの最も明確な方法は、1960年代英国のエンジニアリング・造形・フィーリングを凝縮した、コーリン・チャップマンの美学・哲学そのものに触れることが出来る・・・いうならば人類学の実践的なエクササイズである様にさえ思うのです・・・。

 

 

 

第2章・・・
「ロータス・ヨーロッパに乗るということ・・・“単純化して、軽さを加える・・・”故コーリン・チャップマン氏の自動車哲学に触れる事が出来るクルマ・・・」

 

 

開発コード“タイプ46”・・・1966年12月に発表されたロータス・ヨーロッパは、その前衛的スタイルもさることながら、故コーリン・チャップマン氏の「単純化して、軽さを加える・・・」自動車デザインの哲学に沿って設計・製造された、他に類を見ない実に独創的なクルマです・・・。

1960年代半ばには、ミッドシップというエンジン・レイアウトは、フォーミュラー・カーにこそ最適なレイアウトとして確立されていましたが、公道を走る車にはまだほとんど採用されておらず、ロータスヨーロッパの今なお語り継がれるアイデンティティーである、エンジンを真逆に搭載し、トランスミッションを直結、ドライブ・シャフトを不要としたこのミッドシップレイアウトは、「ロータスを成功に導いた60年代フォーミュラを使って、ミッド・エンジン・ロード・カーを作りたい・・・」と考えていたチャップマンにとって「単純化して、軽さを加える」思想哲学にぴったりなプロジェクトとして、実に多くの独創的デザイン・アプローチを実施して完成し、S1からS2・・・ツインカム・・・そしてスペシャルへとその後シリーズを追うごとに熟成します・・・。

当初チャップマンは、このヨーロッパ市場向けに発売する計画を立てた新しいロード・カーに、英語で「妖精」を意味する「ロータス・エルフィン」と名づけようとしますが、スペイン語で「エルフィン」は「終わり」を意味する事を知り断念・・・、そのままストレートに販売市場の"ヨーロッパ"というネーミングが採用されました・・・。

フェラーリ250GTO同様・・・“ブレッドバン”(パン屋の配達バン)と揶揄される、ヨーロッパ独特の仮想ロングテール、“コーダトロンカ形状”は、1963年にロータスのエンジニアリング・ディレクターであるロン・ヒックマンが、フォードが製造するレースカー「フォードGT40」を、ロータスが受注するための図面を作成した際にデザインを起こしたものです・・・。残念ながらその契約がローラ・カーズに奪われると・・・、チャップマンはヒックマンが描いた、空気抵抗係数わずか0.29という高効率の空力設計を、新しいミッドエンジン搭載車として計画していたヨーロッパのデザインとして採用したのです・・・!

このロータス初のミッドエンジン搭載ロードカーには、改良されたルノー16エンジンと4速ギアボックスを搭載し、ロータスの慣習に従い、スチール製のバックボーン・シャシーにグラスファイバー製のパネルを組み合せたボディを架装・・・、フォーミュラーの足を簡素化した独創的な"チャップマン・ストラット "と呼ばれる4輪独立懸架を採用し、「実にしなやかに、そして機敏で軽量」という素晴らしい素性を与えられたのでした・・・。

ロータス・ヨーロッパに乗るたびに毎回感動する、この世のものとは思えない程、キレのあるハンドリング・・・!「昔のフォーミュラーはきっとこんな感じだったんだろう・・・」と思わせてくれるそのフィーリングたるや・・・これはまさにスポーツカーの域を完全に超えた「ロードゴーイング・フォーミュラ」その物・・・!
それらが、決して固くなく、路面を追従する感覚をシャーシで体感させてくれる、実に柔軟でしなやかな乗り心地・・・。そしてもう一度・・・、ステアリングを切った瞬間・・・、まるで別次元の乗り物に乗った事を気づかせてくれる・・・、それほどスリリングな醍醐味たっぷりのクルマとなったのです・・・!

 

 

 

 

第3章・・・
「毎回ロータス・ヨーロッパに乗ると・・・知らず知らずに街中を離れ、向かうのはカーブが続く峠道・・・。」

 

 

スーパーセブンでのコーナリングが、斧でダイナミックに切り崩す感じだとすると・・・、ヨーロッパのそれは、シャープなナイフで、ミリ単位を繊細にカットする感じ・・・。オーバーステアへの移行は非常に緩やかで、まるでスローモーションのような感覚を覚える・・・。レーシングドライバーは、コーナーリング中に考える時間を持つと言いますが、その理由が分かる気がする・・・。ヨーロッパのドライビングにはそんな感覚があります・・・!

捩れの習性を積極的に利用したタイプ26(エラン)から脈々と続くバックボーンフレームを前後ひっくり返したシャーシと、大人二人で持ち上がる程軽量なFRPボディにより、「しなやかな軽さ」を得たヨーロッパのハンドリングは、“絶対的に楽しい異次元レベル”の一言・・・。たとえ走り慣れていないツーリングに出くわした初めての峠道でも、ちょっと張り切って縁石ギリギリを狙いたくなる感覚を、ドライブする全ての人に寛容に与えてくれます・・・!

軽い車体と車重前後バランスが生み出すブレーキは、ノンサーボ+後輪ドラムブレーキながらも、踏めば踏むほど効く感覚と、軽い車体に対して十分なストッピング・パワーを持ち、これまた超絶楽しい、実にキビキビとしたドライバビリティを味合わせてくれるのです・・・!
バックボーンフレームが通る為、肘の高さにあるセンターコンソールの先には、実に理想的な場所にシフトレバーがあります・・・。長いリンケージを介して車体後方のギアボックスを動物的動きで操るヨーロッパ独特のシフターも、リンケージの動きを理解すると、カチッ・カチッと小気味良い素早いシフトチェンジを可能にし、慣れてしまえばシフトミスなど全く無く、ヨーロッパによく聞く「扱いにくさ・・・」は、調整されしっかり仕上がった車には無いことです・・・!

S2の特徴であるフィンが遮る左後方の悪視界も、最初は戸惑い現代風のカメラモニターが必要かも・・・など思われるかもしれません・・・が!慣れてしまえば不思議に見えるようになります(笑)・・・!その他に・・・ステアリングがセンター方向に斜めについている・・・。ドライバーシート自体もセンター向けに斜めについている・・・。など楽しい要素満載(!)で、「車が万人に合わせる・・・」という現代の車では当たり発想とは全く真逆の・・・「ドライバーがヨーロッパに合わせる・・・!」る事ことを強いられますが、それらが「これは超絶楽しいぞ・・・!」と気がついた頃には・・・、その唯一無二の魅力から離れられない・・・、立派なクラシック・ヨーロッパ乗りになるのではないでしょうか・・・(笑)

 

 

いよいよ第4章・・・
「ロータス・ヨーロッパに魅せられ複数台乗り継ぎ・・・オリジナル重視の個体では飽きたらず・・・グッとくるクールな一台として目指したのはクラシック・チーム・ロータスカラーの47R仕様・・・。英国からクラシック・ロータスのカラースキームを取り寄せてついに仕上がった一台はこんな仕様だった・・・!」

 

 

 

由緒正しい血統書付のクラシックカーも、もちろん素敵です・・・。大切に扱いオリジナルを維持することを最大限気遣い、交換しなくてはならないパーツに関しても純血を吟味しながらの作業・・・そんなアップタウンガールに気遣いながらの“恋”よりも、ガレージの中で心の赴くままアップデートを楽しむ・・・ロータスヨーロッパを乗り継いだオーナーが行き着いたのはそんな境地の一台でした・・・。

どうせなら最高にクールな47Rをオマージュして更に作り込もう・・・!
決してクラシックカー・レースに出るわけでは無いものの・・・。頻繁にイベントに顔を出すわけでは無いもの・・・忙しくって毎週いつも乗れる訳では無いものの・・・。末傍にいつも“とびっきりの存在”があることは、心底喜び以外の何物でもありませんでした・・・。

オーナーがこの個体を手に入れたのは数年前・・・それまで長く付き合ってきた純血血統書付のS2を、今度は心の赴くままの恋を目指し、永遠の別れを遂げた直後の事でした・・・。
すでにタイプ47Rばりにリア・ホイール・アーチ部分が、ワイドリム・ホイールに215サイズのリア・タイヤを飲み込むことができる様、ボリューム感のあるブリスターフェンダーとされ、ヨーロッパを初めとしたFRPボデイをもつ、クラシックロータスシリーズの泣きどころである「FRPの劣化クラック」に対して、全剥離に加えてFRPの二重貼りが実施され、ボデイ強度が上がった状態の個体だったのです・・・。

「この子なら触らせてくれる・・・!(※注意・・・この個体なら自由にカスタムが進められる・・・の意味)」

オーナーの手元に来た個体はすぐさまボディショップと相談が始まり、イギリスから「クラシック・チーム・ロータス」のカラーリングスキームを入手し、再構築がおこなわれました・・・。拘ったのはイエローカラーのピンストライプ・・・見えないボディ裏までしっかり回り込んだもので、勿論塗装で仕上げられています・・・。

エンジンは往年のルノーエンジンですが、通常のカウンターフローを、効率の良いクロスフロー化しています・・・。この際ワンオフでインテークマニホールド制作に加えてウエーバー45パイをツインで装着、それに合わせてスロットルリンケージを装着・・・排気系に至っては、等長エキゾーストマニホールドをワンオフで作成・・・同様にステンレスマフラーをやはりワンオフで作成し装着しています・・・。これらの組み合わせでも、キャブ調整でガス濃度を絞り込むことで、陸運局持ち込み車検をパスすることが出来る内容です・・・。またクロスフロー化に伴い冷却パイプ系の見直しを実施、ステンレス製パイプにてワンオフ制作しています・・・。
タペットカバーに至ってはルノーレーシング用(ロータスロゴ入り)をヨーロッパから入手・・・。赤の結晶塗装で仕上げ済み・・・、永井製フルトランジスタ点火システムとシリコンプラグコードなど、手がしっかり入っており、冬季冷感時においても、ウエーバー恩恵もあり、チョークレスですがエンジン始動性も大変良い状態です・・・。
加えて、エンジンは後ろ・・・ラジエーターが前にあり、長いパイプを通じて冷却を行うヨーロッパですが、冷却効果を上げるために、オリジナルのラジエーターはそのままに、追加で国産ラジエーターを装着し、ツイン・ラジエーターとなっています・・・。冷却液の容量が大幅に増えたことにより、水温はかなり安定しており、インパネからコントロールできる冷却ファンと相まって、人間が大丈夫であれば・・・夏場でも安心して乗れる一台となっています・・・。

それ以外にもアップデートしたポイントをまとめて列記すると・・・

●エンジン・トランスミッション当時物マッチング
・ シャーシプレート記載シャーシ#54/1505 エンジン#0019 トランスミッション#0147
数年前にエンジンオーバーホール済み、現在油脂類漏れ滲む程度(フロアスポットなし)

●足回り装備
・AVO製10段階減衰・車高調整サスペンション装着(アッパー&ロウアーはピロボール化)
・アーム類全ピロボール化
・フロントブレーキにケーターハム用4ポッドキャリパー・ブレーキシステム換装
・ブレーキローター近年交換済み
・エンジンマウント(強化タイプ)装着済み
・フォーミュラーワンホイール(ワイドリム)
・アドバンタイヤ フロントA038(185/50R13) リアA052(215/50R13)走行200km以下

●ボディ関連
・FRP二重貼り直し修正済み、クラシック・チーム・ロータス・カラーで全塗装済み(写真あり)
・ヨーロッパ専用ドア真鍮製ヒンジキット装着済み(近年新品交換済み)
・エンジンフード・トランクフードはOMP製ボンネットピン装着
・リアテールライトをビンテージ当時物・赤レンズカバー装着
・フロントガラス・ロイヤルウースター製オリジナル新品交換(イギリスより輸入)
・ドア・ウエザーストリップ〜ウインドウモール(フロント&リア)全交換済み

●内装インテリア
・メーターパネル・バーウオルナット製オリジナルをイギリスから輸入交換済み
・サベルト製6点式シートベルト装着(ドライバー・ナビ共)
・オオモリ製(油圧計・水温計・電圧計・燃料計)装着
・タコメーターVDO製装着
・メーターナセル交換済み
・クラッシュパッド交換済み
・リアビューモニター装着(夜間走行・バック時後方確認で装着)常時使用可能
・ウインドウ・レギュレーター・モーター・オーバーホール済み(よく動く)
・ハザードスイッチ以外の全スイッチ交換済み、アース及びリレー再構築済み(安心対策)
・上段スイッチ(ホーン・ウオッシャーはオートリターン、ワイパー・電動ファン・燃料ポンプ)
・下段スイッチ(左窓PW・スモール点灯・メインライト・インテリアライト・ヒーターブロア(使用しないので安全対策で取り外してある)・バックモニター・右窓PW)
・大型消化器装着(安全対策の為)
・助手席フットボード装着(取り外し簡単)
・ステアリングモモプロトティーポ・クイックリリース装着・(別にモモ・バックスキンF1用クイックリリースボス付きあり)
・左右ドアインナーパネル新品交換済み
・シフトノブアルミ削り出し(重量感あり)タイプ装着
・シートは本革で一度張り替えた履歴がありますが、乗り込む際に負担がかかる部分に3cm程のキレがあり、現在は革製テープで補修しています・・・。

などなど・・・

※現在の不具合・・・といえば燃料タンク・フロートのアースが原因か?つられて水温計の針がシンクロして振れる現象があります・・・現在原因調査中ですが修理可能とはメカニックから聞いています・・・。
それ以外は思いつくポイントはありません・・・。

前回二月の車検時にも整備を施した後に、自ら陸運局に持ち込んでの車検取得を実施しています・・・。
フロントの車高調整のみ1cm程あげれば・・・最低地上高9cmが確保できますのでそのまま
車検対応も問題ありません・・・。69年(昭和44年)というメリットもあり、排気ガス基準が緩いギリギリの時代の個体ですので、触媒も必要なく規制の厳しい日本でも安心して維持できる一台と思われます・・・。

「早速、乗り込んでみると・・・」

ロータス・ヨーロッパのコックピットに乗り込むのは、慣れれば簡単ですが、スーパーセブン同様の技を必要とします・・・。ヒップポイントは地上から10数センチ・・・ドアを開け、手を伸ばせば地面に容易に手が届く・・・、そんな非常に低いドライビングポジションに収まり、夜な夜なガレージ内でステアリングを握るだけで実に心地よく・・・、「ここでチャップマンが何を思ったのか・・・」感慨深い念に耽ることが出来る空間があります・・・。

この上からギュッと押しつぶした様な、幅は広いが、レーシングカーの如くとてもタイトな空間は、クルマ好きにはたまらない空間でしょう・・・!フォーミュラーカーの様に寝そべったポジションも、素晴らしく丁度良く、前方視界も驚くほど良い為、「このまま走ってみたい・・・!」という気持ちが、否が応にも高揚します・・・!

右手を伸ばし助手席前にあるキーを回し、システムをオンの状態に・・・上段右から2番目の燃料ポンプスイッチを入れると、ツインウエーバー45DCOEキャブレターへのプライミングが始まります・・・。燃料ポンプの心地よいサウンドに耳を傾けて、スロットルをパーシャルに・・・そして、スターターボタンを押すと・・・!ルノーの・・・いや、全くルノーらしからぬサウンドで4気筒エンジンがあっさり目覚めます・・・!

チャップマンの要望の元、ルノーがすべての改造を行い、ロータスにコンプリートエンジンを供給した時代のこのエンジン・・・その結果、フィーリングやエキゾーストノートは、全くルノーらしく無い物・・・しかもクロスフロー化に伴い、等長エキマニから短い距離のマフラーを通じて排出されるエキゾーストノートは、非常にコンプレッションの効いた迫力あるものです・・・!
パワーのある後年ロータス・ツインカムユニットも素晴らしいのですが、これもまた隠れたS2の魅力であり、開発当時のヨーロッパらしさ・・・が味わえるのは、やはりこの初期のルノー・ユニットならではの事・・・!カタログ上の数値は、ノーマルで僅か82psなれど、全く侮れません・・・いや十二分に速いんです・・・!

果たして、車高が非常に低い為なのか・・・、マインドスピードなのか・・・、あっという間に目が追い付かない速さまで、このエキセントリックなロードゴーイングフォーミュラは、素晴らしいサウンドと共に、実にしなやかに進むのです・・・!
「これがチャップマンの思惑なのか・・・?!」そう感じざるを得ない・・・実に深い味わいが、確かにここには存在します・・・!

走り出すといつもニンマリ・・・・これこそビンテージ・ロータスの深い味わい・・・。この車が当時チャップマンの超越した哲学・思想で作られ、現代の車に全く無くなってしまった、「性能を超えた感性」を持っていることがすぐにご理解頂ける事でしょう・・・。

 

 

 

最終章・・・
「1969年式 ロータス ヨーロッパ S2 タイプ54 47Rオマージュ取材後記・・・」

 

 

「性能を超えた感性・・・」これこそが、クラシック・ロータスで味わえる醍醐味と、長年体験を通して感じた筆者の感想です・・・。

「単純化して、軽さを加える・・・」そんなチャップマンの思想・哲学に触れることが出来る・・・!
夜な夜なガレージで思惑に耽り・・・、週末早朝にガレージから引っ張り出し、非日常感いっぱいに思いのままにロータスを操る・・・

なかなか味のある人生では無いでしょうか・・・。

「クラシック・チーム・ロータス・カラーの47Rオマージュ・・・ロータス・ヨーロッパをこよなく愛するオーナーが夢中で仕上げた一台とは・・・!超絶楽しい唯一無二のドライバビリティを味わいながら、ガレージで気の向くまま日々進化する一台・・・!69年式ロータス・ヨーロッパS2 タイプ54 47Rオマージュ・・・!」

もうお分かりでしょうか・・・実は筆者の愛車になります・・・。
事業拡大のために・・・断腸の想いで手放します・・・。

「ビンテージ・ロータス・ヨーロッパに乗ると言う事・・・」
是非その片鱗に触れる至高の見学に群馬県までお越しください。

 

 

 

 

 

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この「1969年式 ロータス ヨーロッパS2タイプ54 47Rオマージュ」は現在、群馬県にあります。

個人間売買のため消費税・諸費用等はかかりませんが、月割り自動車税精算(年額¥39,600)、リサイクル預託金(¥10,320)については、ご清算をお願い致します。また陸送等に関しては購入者様にご負担いただきますが、弊社の法人事業でも車載陸送は実施しておりますのでご相談ください。

(お問い合わせに際して)
このページの車両は、車の個人売買の情報サイト「エンスーの杜」に掲載されたものです。エンスーの杜は自動車販売店では無く、広告代理店であり、掲載車両は個人所有の物でオーナー様の依頼により取材を行ったものをFOR SALEとして掲載しています。

過去の整備記録や修理歴など含めて現オーナー様から詳細ヒアリングを実施、事故歴の有無含めて取材しております。
大きな事故歴があった場合、また現オーナー様の所有歴が極端に短く、詳細がわからない場合は取材をお断りし、購入されるお客様に可能な限り安心をお届けする工夫を実施しております。

記事内容は筆者が所有していた期間の中で、情報収集し日々体感したものを元に原稿作成したものです、半世紀以上経過した車両につき100%正確に記載しているとは限らない場合があり、過去のモディファイの事実に関しても全て裏付けを取ったものではありません。 状態等のコメントもあくまで筆者の主観によるものである事をご承知おき下さい。

掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なお個人間での取引となりますので、冷やかし防止のため、現車確認はあくまで購入を前提として検討されている方のみとさせて頂きます。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
750万円
画像クリックで拡大出来ます
1969年式 ロータス ヨーロッパ S2 タイプ54 47Rオマージュ 
車検は令和7年2月まで、走行12183km取材時表示(資料はありますが不明といたします) 
47Rオマージュカスタム車両(アップデート多数) 
車名 ロータス ・型式 54 ・シリアル 541505 ・車体番号 東[41]14932東 ・シャーシ#54/1505 ・エンジン#0019 ・ミッション#0147 
クロスフローヘッド(インマニ&等長エキマニ特注品) ・ツイン・ウエーバー45 
VO特注ピロボール車高調 ・アーム類フルピロボール化 ・ツインラジエーター ・クラシックロータスカラー全塗装済み など多数 
クラシック・チーム・ロータス・カラーの47Rオマージュ・・・ロータス・ヨーロッパをこよなく愛するオーナーが夢中で仕上げた一台とは・・・! 
超絶楽しい唯一無二のドライバビリティを味わいながら、ガレージで気の向くまま日々進化する一台・・・! 
仮想ロングテール・・・“コーダトロンカ形状のリア周りの意匠が素晴らしい 
バンパーレス・メッシュレス・・・(メッシュは外したパーツあり) 
この低さがヨーロッパならではの物・・・全体のバランスが出る様、タイヤサイズなども慎重に吟味した一台 
ストライプは見えない所まで回り込み塗装で再現・・・このアングルが実にS2らしい 
塗装表面によく目を凝らすと・・・2重貼りされたFRPの繊維が確認できる・・・ 
広げられブリスター化したリアのホイールアーチは215サイズまで履くことが出来る・・・ 
オイルクーラーが覗くリアエンド部はメッシュを外してダイナミックに・・・ 
牽引フックを装着・・・ナンバー右上はリアビューモニターのカメラ 
47Rのエアインテークと、フィラーキャップの位置はオリジナルを周到したデザインで実施 
フロントガラスは交換済み・・・クラシックながら傷なく綺麗なのは嬉しい所 
ウインカーはこの位置に配置・・・ストライプは見えないところまで施してある 
ライトリングはオーナーの好みで外してある、オリジナルはパーツとして存在する 
前期型タイプ54の低いフェンダーラインが存在する 
メッシュは外して保管、ウエーバーが見え隠れする美あり 
イギリスAVO製十段階減衰調整式車高調ダンパー装着・・・しなやかなセッティングとなっている 
アーム類は全てピロボール化・・・動きは流石にしなやか 
ドライブシャフトのジョイントは交換済み・・・ヨーロッパの泣きどころゆえ予備パーツが付属 
レストアされたインテリア・・・少しモダナイズした印象に 
ウッドパネルはウオルナット製を輸入交換したばかり・・・ステアリングはクイックリリース付きモモ製プロトティーポ・・・モモ・F1用バックスキンタイプが付属する 
アースとリレーを全て見直した電装系スイッチは全てトグルタイプに変更 
メーター類はオオモリ製に交換済み・・・リアビューモニターが付く(スイッチでオンオフ可能) 
メインキーとスターターは別にしている 
各スイッチはクラシカルな浮文字で表示・・・もちろん簡単に剥がせるもの 
燃料タンク・フロートのアースが原因か?つられて少々暴れる水温計・・・現在原因調査中・・・ 
タコメーターはVDOに・・・速度計はオリジナルのスミス製・・・現在12183kmを指していますが、記録簿はあれど半世紀以上経過した一台故不明とします・・・。 
消化器とナビシートのフットレスト装備・・・簡単に取り外せる仕様 
クラッシュパッド〜ウッドパネル〜ドアインナーなど刷新済みのインテリアは綺麗な空間 
OMP製ボンネットピンでロックする形式に・・・特徴的LOTUSロゴは新品が付属する 
赤く結晶塗装されたタペットカバーが印象的なエンジンルーム 
インマニ・エキマニ装着で冷却液の配管が大きく変更に・・・耐熱用のゴムでカバーされている 
ウエーバーはオーバーサイズの45パイがツインで装着される・・・その吸気音たるや実に豪快 
雰囲気のある事は重要なこと・・・実に美しい眺め・・・ 
オーバーホールされた実績のあるエンジン・・・ルノーエンジンでも十分に速い・・・! 
タコ足の先には直接ステンレスマフラーが存在する・・・ 
永井製フルトランジスタ点火システム 
ワンオフで制作された独特の配管を持つ冷却液タンク、リザーバータンクは国産を流用 
等長エキゾーストマニホールド・・・タコ足完備 
オイルクーラーはこの位置に配置・・・ 
フロント前方・・・オリジナルのラジエーター稼働に加えて追加ラジエーターを装備 
車両火災防止の観点から、写真中央ヒーターブロアモーターは現在取り外している・・・なくても冬場は十分に暖かい・・・ 
正面よりのイメージ・・・現在の一般車を並べるとコンパクトさが強調される 
「ビンテージ・ロータス・ヨーロッパに乗ると言う事・・・」是非その片鱗に触れる至高の見学に群馬県までお越しください。 


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TEL/070-6566-0829(ホリカワ)

またはEメール↓にて
エンスーの杜車両問い合わせ
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