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◆ロータスエランSE(M100)について
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1962年、英国・アールズコートのモーターショーでデビューした初代エランは、ロータスの名を不動のものとし、1973年に生産が終了するまでライトウェエイトスポーツカーの頂点に立ち続けました。以後数十年にわたり、エランを超えるスポーツカーが出現することはなく、その名は伝説的に語りつがれてきました。エランの再来を多くの人々が待ち望んできましたが、誰よりもそれを強く意識していたのはロータスのエンジニア達でした。
そして1989年、待ちに待った二代目エランが登場します。初代エランと区別するため、形式名はM100系と呼ばれました。デザインはロータス・エスプリの80年代のビッグマイナーチェンジを手がけたピーター・スティーヴンスによるもので、エスプリを前後に圧縮して屋根を切り取ったようなデザインを特徴としています。
当時のロータスは1986年以来ゼネラル・モーターズの傘下に入っており、開発に当たってはグループ各社のコンポーネンツを用いることが要求されました。エンジンとギアボックスはいすゞ・ジェミニのDOHCバージョンのもので、駆動方式は横置きFFとなりました。ダッシュボードのスイッチ類の多くはオペルやヴォクスホールのものを流用。
ところが二代目エランは生産規模が小さかったため、車両の価格面で他社の同クラスと比較すると割高となってしまいました。また、FWDレイアウトに対する保守的なスポーツカーファンからの否定的な反応やアメリカの景気後退等の影響で二代目エランは商業的に成功しませんでした。1992年までに3885台が生産されたところで一旦生産は中止となります。
1994年、ゼネラル・モーターズから経営権を買い取ったブガッティのロマーノ・アルティオリのもとで復活、S2モデルとして800台が生産されました。
1995年、生産設備一式は韓国の起亜自動車の手に移り、キア・ビガートの名で1996年から1997年まで生産され、日本にも少数輸入されました。エンジンは起亜製のDOHCエンジンを搭載しています。
発売前にハードトップがオプションとして設定されることになっていたそうですが、最後までデリバリーはなかったそうです。
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◆ご紹介する車両について
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1992年モデルのロータスエランSEモデルです。
現オーナーさんは2016年10月に個人売買で購入されます。
購入後、いつも整備に出しているショップに預け、一通り点検整備を実施します。
以下がその整備内容です。
・AVO車高調整式ショックアブソーバーをイギリスから購入、取り付けます(新品)
・ステンレス製メッシュブレーキホース交換
・アルミホイールの清掃
・エンジン調整
今回車庫整理のため、売却されます。本当は手放したくないそうですが・・・。
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◆外観
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塗装はきれいな状態です。ただし、経年のせいでしょうか、FRP特有のひび割れがリヤバンパーに見られました。また、擦り傷や飛び石などの小傷はあります。
フロントウインドウガラスのウェザストリップ、ドアガラスモールを新品と交換しています。
幌のキャンバス地に破れはなく、リヤウインドウは、クリアできれいな状態でした。
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◆内装
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内装は、年式相応だと思います。シートとドアトリムは黄色のラインが入る、ロータスの特長的なデザインです。ドライバーズシートは、多少シワ、擦れがありますが破れはありませんでした。パッセンジャーシートも同様な状態です。
インパネアンダーカバーとグローブボックスは、建付けガタがありました。
オーディオは、社外のCDデッキが装備、電動式アンテナは可動していました。
エアコンは正常に作動していました。
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◆機関
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いすゞのDOHCエンジンターボ付きを搭載、5速マニュアルの組み合わせです。
タイミングベルトの交換履歴のシールがありました。(交換時期:平成19年4月、55500km)
◆エンジン仕様
エンジン種類:直列4気筒DOHCターボ付き
総排気量:1588cc
最高出力:165hp/6,600rpm
最大トルク:20.4kgm/4,200rpm
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◆足回り
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AVO製車高調整式のショックアブソーバーに交換、日本国内にパーツがなかったため、イギリスからデリバリーしています。交換と同時に車高を少し下げています。
タイヤの溝はしっかり残っていますので、まだまだこのままで使用できます。
◆足回り仕様
サスペンション:前後ダブルウィッシュボーン、アンチロールバー付き
ステアリング:パワーアシスト付きラック&ピニオン式
ブレーキ:4輪ディスクブレーキ
タイヤサイズ:205/45R16
シャッター付きガレージに保管。
車は愛知県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル費用と自動車税の月割り負担分は、別途、清算させて頂きます。