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デザイナーのマルコム・セイヤー氏のデザインの源泉
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ジャガーEタイプのデザインはなぜかくも美しく、人を惹きつけてやまないのか？

その理由の一つにデザイナーのマルコム・セイヤー氏の経歴が挙げられます。
ただ造形の美しさをだけでなく、当時としては画期的だった空力学を中心とする彼の革新的な方法論という裏付けがあったのです。

セイヤー氏は、彼の航空工学の専門知識を、彼の初期のキャリアで培いました。
ロンドン大学で航空工学を学んだ後、第二次世界大戦中にブリストル・エアロプレーン・カンパニーで働き、
航空機の設計に携わりました。戦後、彼は1946年に英国の航空研究機関であるロイヤル・エアクラフト・エスタブリッシュメント（RAE）に加わり、そこでさらに彼の航空工学に関する知識と経験を深めました。

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空力的な効率性と美的な魅力の融合
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セイヤー氏のこの期間における経験は、後に自動車デザインへのアプローチにおいて、空力学を中心とする彼の革新的な方法論の基礎を形成しました。

航空機の設計と実験における彼の作業は、自動車が空気を効率的に切り裂き、性能を最大化するための形状を理解し、適用する能力に直接貢献しました。
この背景が、ジャガーEタイプを含む彼の後の自動車デザインにおける空力的な効率性と美的な魅力の融合に役立ったのです。

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本来の走りを取り戻すレストアもしっかり
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この美しさに惹かれるあまりガレージを飾るばかりでなく、ヒストリックカーの所有者や愛好家が、特定のルートを走行するクラシックカーラリーを楽しむために。
その走りもしっかり楽しみたい。そんなオーナー様は数々のレストアを施してきました。

●メッキ部品の交換
●幌交換
●ブレーキオイルタンク交換
●クラッチオイルタンク交換、
●冷却関連ホースの全交換(昨年の夏に冷房ガス交換 かなり冷えます。(風力温度調整スイッチ付))
●直近ではエンジンオイル、オイルエレメント交換。

「少しずつレストアしてまいりましたが、今回、生活環境が変化する為、大切に乗って頂く方を探したいと思い売却を決断しました。」

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Eタイプ　シリーズ２はベストバランスモデル
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Eタイプは大きくは３回のアップグレードが図られました。
まずは、
●シリーズ 1 (1961-1968)。
初代Eタイプは、3.8リッターの直列6気筒エンジンを搭載し、その後4.2リッターエンジンにアップグレードされました。
初期モデルはフラットフロアという特徴を持ち、後に運転席の快適性を向上させるために変更されました。

●シリーズ 2 (1968-1971)
では、265馬力の4.2リッターエンジンを継承し、米国の安全基準に適合させるために、より大きなフロントグリル、前面と側面のウィンカー/テールランプの位置の変更、カバーヘッドライトの廃止が含まれます。冷却性能の向上とブレーキシステムの改善が行われました。インテリアも改良され、より快適な乗り心地を提供しました。

●シリーズ 3 (1971-1975)
Eタイプは、新たに5.2リッターV12エンジンを搭載。
シリーズ3は、主にロードスターと2+2クーペのバリエーションで提供されました。

シリーズ2は、シリーズ1の美学を維持しつつ、安全性、快適性、および性能の面で多くの改善を実現したモデルとして評価されています。これらの変更により、特にアメリカ市場での販売が促進され、ジャガーEタイプの人気をさらに高めることに貢献しました。

1320kgのボディに265馬力の4.2リッターエンジンは必要十分で、のちに発表される5.2リッターエンジンよりもベストバランスではないでしょうか？

それにしても、その走りは軽快そのもので、しっかりレストアされた足回りはしっかりと路面をとらえます。
ミシュランのタイヤともマッチングは素晴らしく、50年あまり前の車とは思えない完成度。
ただ、美しいだけではない筋肉質の走行性能を楽しめる、価値ある１台。


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