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ジャガー XJR (X350) 2003年式
車検 2026年7月 走行 86,200km 備考 ディーラー車 6AT ツーオーナー ETC
長さ 509cm 190cm 高さ 145cm 重量 1780kg 排気量 4196cc
取材日2024年2月9日

ツーオーナー・フルノーマル・ディーラーメンテと整ったXJR(X350)の程度良好車です。

ジャガー伝統のクラシカルなスタイリングを踏襲する最後のXJとしてX350系が登場したのは2003年のことでした。
その大きな特徴のひとつには、エポキシ樹脂接着剤とリベット接合を併用して組み上げられたオールアルミニウムボディが採用され、スチールボディを持つ先代X300系よりも大幅な軽量化と高剛性化が実現されたことが挙げられます。

そのボディが先代よりひと回り拡大されたことで、室内空間やラゲッジスペースといった快適性が大幅に向上するとともに、ATが4速から新設計の6速へと進化&エアサス採用によって静粛性やドライバビリティが長足のアップデートを果たし、高級車としての資質により一層磨きが掛けられました。

今回の車両XJRは、そんなXJ(X350)に用意されたハイパフォーマンスバージョンで、4.2リッターV8DOHCをイートン社製スーパーチャージャーで過給することで得た406psと56.4kgmという弩級のパワーをスポーツエアサスペンションとブレンボ製ブレーキの足回りで受け止めるとともに、革とウッドがふんだんに使われたジャガー流インテリアを兼ね備えた、英国製高級スポーツサルーンの鑑のようなモデルです。

●● プロフィール ●●

こちらの車は、2012年6月に現オーナーさんがワンオーナー・フルノーマル状態でショップにて購入したものです。
購入時の走行距離は約67,000kmで、そこからおよそ12年の時を経て約20,000kmを乗られたことになります。

前回の車検時(2022年6月)には86,100kmで現在が86,200kmですから、1年半で100kmしか乗られていないことになりますが、このように近年乗る機会がとても減ったことが売却の理由になります。
現在は調子維持のため時々走らせることがメインになっているとのことです。

メンテナンスはファーストオーナーの頃から一貫してディーラーにて施されており、記録は基本的に全て残っています。
保管はシャッター付きガレージになります。

●● 外装 ●●

フルノーマルです。
塗装面は磨きキズもほとんど見られず艶があり、軽微なキズはいくつかあるものの、灯火類は非常に良好、モール類やメッキ類の劣化も最小限に留められているように見えます。

気になる点としては、

・ホイールのガリキズ(4輪とも。特に右後輪以外)
・ドアサイドモールのキズ(左右とも)

が挙げられます。

●● 内装 ●●

こちらも基本的にノーマルです。

ステアリング、レバー類、スイッチ類のコンディションは良好で、ウッドパネルのヒビ等も見受けられません。

気になる点としては、

・クルーズコントロールNG
・天井内張の垂れ
・サンバイザー生地の浮き
・運転席シート表皮のヘタリ
・助手席シートサイドサポートのキズ

が挙げられます。

クルーズコントロールは購入時からNGでしたが、使うこともないのでそのままにしているとのことです。

前席については表皮にヘタリやキズはあるものの、掛け心地自体にヘタリ感は感じられません。

カスタム箇所としては、

・ETC
・ドラレコ
・レーダー探知機

が挙げられます。

●● 機関・足回り ●●

こちらもフルノーマルです。

前述の通り新車時よりディーラーメンテのため素性が知れ、変なパーツが取り付けられているといった心配がありません。

直近の主な整備としては、

@2022年7月

・車検整備
・ブレーキフルード交換
・バッテリー交換

@2020年11月

・エンジン警告灯点灯修理
・・・センサー交換

@2020年7月

・車検整備
・エンジンオイル&フィルター交換
・ブレーキフルード交換
・エアコンフィルター交換
・右フロントリフレクター交換
・フードインシュレーター交換

@2019年8月

・タイヤ交換(ミシュランPS4)

@2018年7月

・車検整備
・エンジンオイル&フィルター交換
・ブレーキフルード交換
・エアコンフィルター交換
・ワイパーブレード全交換
・リアエアサスオイル漏れ清掃

@2017年11月

・左ドアミラーASSY&レンズ交換

@2016年10月

・警告灯点灯修理
・・・スロットルハウジングエンジンセット交換
・・・サーモスタットエンジンセット交換

@2016年6月

・車検整備
・ブレーキフルード交換
・ワイパーブレード交換
・ヒーターポンプ交換
・左右フロントアッパーアームボールジョイントブーツ交換

@2016年7月

・12ヶ月点検整備
・エンジンオイル&フィルター交換

@2014年6月

・車検整備
・ブレーキフルード交換
・バッテリー交換
・ワイパーラバー交換
・サンルーフパネル脱着はがれ修理
・左側ロアアーム交換
・タイロッドエンドブーツ交換
・エアコンフィルター交換

@2013年11月

・CDチェンジャーメーカー修理

@2013年10月

・12ヶ月点検整備
・エンジンオイル&フィルター交換
・エンジンルーム白煙修理(クーリングファンモジュールサーキット不良)
・・・クーリングファン&モーターユニット交換

@2013年5月

・パーキングエイドセンサー点検
・フロントナンバープレートブラケット交換

@2012年11月

・スペアキー作製

が挙げられます。

●● インプレッション ●●

ひと目見て美しい外観です。
洗車時は丁寧に手洗いをしているとのことで、磨きキズすらほとんどない艶やかなボディが印象的です。

塗装面のみならずメッキ、ゴム、レンズ類といったもの全てが状態良く、20年来の使用にともなうキズの類いこそいくつかあれど、シャッター付きガレージ保管の恩恵がそこここに感じられます。

その点はインテリアも同様で、ふんだんにあしらわれた革やウッドパネル類には日焼けやひび割れ等は見受けられません。

ジャガーあるあるの天井の垂れは残念ながらありますが、そこを除けば目立つNG要素は見当たらず、20年8万キロ超のジャガーとしては良好なコンディションに思えます。

ドアを開け閉めすると先代のX300系とは明らかに異なるガッシリ感があり、オールアルミボディの威力を楽しめます。

エンジンを掛けると、その排気音はV8独特のドロドロとした重低音ながら音量は思いのほか控えめ、かつ音質はなめらかで、秘めたる大パワーを強く意識させます。

助手席にて試乗させていただきましたが、4.2リッターV8DOHCスーパーチャージャーのパフォーマンスは伊達ではなく、街中では圧倒的に持て余してしまう感が強いですね。
ジェントルなタウンスピードからでも少し踏み込みさえすれば分厚いトルクでドカンと加速するのが印象的です。

それでいていかなる時でもあくまで静粛に滑らかに振る舞い、255/40/19という太いタイヤを感じさせることのない、英国サルーンならではのしっとりとした乗り心地の良さを堪能できます。

そういった要素が上品かつ高級なしつらえとともに共存するX350のXJRは、ガチッとした剛性感と広さを感じさせるボディが良くも悪くも旧来のジャガーらしさとはやや異なるとも言えますが、最後のXJらしいXJの最強版として納得の味わいがありますね。

●● その他 ●●

調子維持のため走行距離が多少延びます。

スペアキーはあります。

色調の微妙な違いやキズ等が画像や動画ではわかりにくい部分もあるため見学をお勧めしますが、オーナーさんご多忙につき購入を前提とした場合のみとさせていただきます。

●● まとめ ●●

X350自体は、マイチェン後モデルのX358も含めまだまだ流通していますが、XJRとなるとめっきり数が減り、全国でも数台程度と思われます。

そんな中、素性が知れてコンディション良好、かつリーズナブルなXJRは探している人にとっては見逃せない1台といえるのではないでしょうか。


2024年11月追記

2024年7月に正規ディーラーにて車検取得とメンテナンスをしました。

・24ヶ月点検・整備

・天井張り替え

・EGオイル&フィルター交換
・リアスタビリンケージ交換
・左右ヘッドライトバーナー交換

費用は法定費用・税込で約61万円



車両は、東京都杉並区にあります。

個人の為、消費税はかかりませんが、リサイクル料(20,270円)と月割りの自動車税のご負担をお願いいたします。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
150万円
画像クリックで拡大出来ます
ツーオーナー・フルノーマル・ディーラーメンテと整ったXJR(X350)の程度良好車です。
大変キレイなボディが印象的です。
低く伸びやかなシルエットはこのX350系が最後です。
天地に短く前後に長いトランクはジャガー伝統ですね。
 
XJRのバッジが誇らしげに輝きます。
拡大されたオールアルミボディに19インチのスポーティなホイールが馴染みます。
長い全長ですが前後にセンサーがあるため取り回しは良好です。
フロント回りからサイドにかけて目立つキズや凹みはありません。
バンパーやその下側もキレイですね。
 
 
灯火類は基本的にすべて良好です。
うねりが美しいボンネットを艶やかさが引き立てます。
 
軽微なかすりキズがあります。
軽微な飛び石跡があります。
モール類にも艶やかさがあります。
ルーフの塗装も良好です。
ドアサイドモールには両側ともいくつかキズがあります。
 
ホイールにはガリキズがあります(動画に1本ずつの画像あり)
リア回りも良好です。
 
 
 
リアの灯火類、メッキ類、エンブレム類も良好です。
 
 
エンジンルームも良好です。インシュレーターも交換済みです。
 
キレイに保たれたトランクルーム。
先代より容量が拡大されています。
 
下回りも良好です。
 
インテリアも良好です。
贅沢で上品、かつスポーティな、ジャガーらしいインテリアですね。
メーター類やスイッチ類、電装品etc.はキレイな状態です。
 
クルーズコントロールは使えません。
シックな色合いのウッドパネルは陽の当たり方で表情を大きく変えます。
 
 
天井には垂れがあります。
 
グッと広くなったリアシート。
 
 
ブック類は整っています。


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