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取材日2022年5月26日 |
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「世界で最も美しいと称される右ハンドルのクーペに乗る喜び・・・!英国ヒストリー明確なV5Cログブック付き、ニューホールからやって来たジャガーEタイプ・シリーズ1&ハーフ 2+2 は、日本国内で入念なレストアを終え、存分に楽しめるエクセレントなコンディションでこれを“駆る者”を魅惑の境地に立たす・・・!」 フレッシュなダーク・ブルーの外観と、クリアなガラス越しから実にエレガントに見えるレストアされたばかりのレッドのインテリア・・・。撮影の為に停めているだけで、老若男女ギャラリーに囲まれる程、魅惑のオーラを周囲に放つ1968年式 JAGUAR E-Type Sr.1 1/2 2+2 FHC・・・。車好きならずとも、この個体を前に平然を保てる人はいないと断言できます・・・。 かのフランク・シナトラが発表されたばかりのE-Typeを一眼観るなり「あの車が欲しい。今すぐに!」と叫んだ逸話が脳裏にフィードバックしながらも、「モダン・コンテンポラリーアートの生命力、複雑性及び展開を示すにふさわしい永久収蔵品の制定及びその保存と記録」を使命とし、世界最高のコレクションを蒐集したニューヨーク近代美術館(MoMA)にまで選定された事実・・・。そしてエンツォ・フェラーリをしてまで「これまで作られたすべての車の中で最も美しい」と言わしめたのが、半世紀以上前に究極のプロポーションを纏い、この世に解き放たれた永遠のアイコン、ジャガー・E-Type・シリーズ1であり、歴史を生き抜き、今日これほどまでに素晴らしいコンディションで生存した事実を目の当たりにして当然平然を保てる筈もなく、知れば知るほど奥深い、その魅惑の片鱗に触れただけでも卒倒しそうになるのです・・・! 「英国が産んだ天才技術者マルコム・セイヤーによる計算され尽くしたE-typeの美しさ・・・」 ジャガーE-typeの“ため息が出るほど美しいプロポーション”・・・。このボディ・ラインは、現在のCADによるデザインが行われる数十年前に、数学的計算で描かれたものであるという事に、まずは驚きを隠せません・・・。 かのスターリング・モス卿をして最も優秀な工業デザイナーとされたマルコム・セイヤー(1916年5月21日-1970年4月22日)は、第二次大戦中の航空機エンジニアで、後にル・マンで活躍したジャガーのレーシング・カーのエアロダイナミクスを担当した後、最も有名な空力デザインとしてこのE-Typeの設計が知られています・・・。 マルコム・セイヤーの比類なきスポーツカーやレーシングカーは、実にしなやかで軽く、むしろ翼のない戦闘機の様とされ、氏独自の数学的アプローチは、同じ時代のエンジニアには全く理解できない程強烈なものでした・・・!なんとマルコム・セイヤーは、コンピュータの無い時代に、曲線を描くための数式を独自に発明、それを計算尺と7桁の対数表を巧みに使い、空力的にも視覚的にも見事に機能する車体を生み出したのです・・・! このマルコム・セイヤーの「数学的アプローチからなる空力デザイン」という偉大な発明は、1951年ル・マンですぐに証明されました・・・。翼の無い戦闘機の様な形状と、軽量アルミニウム製のボディを持つジャガー・Cタイプは1951年と1953年のル・マンで優勝し、その後継車ジャガー・Dタイプにおいても1955年からの3年間ル・マンを連続制覇・・・。この偉業から当時「史上最も速くかつ洗練されたレーシング・マシン」と言われ発表前にして既にエンスージアストの心を掴んでいたのです・・・。 それからまもなく満を期して、レースフィールドでの輝かしい戦歴に裏付けされた技術と、DタイプXK150 Sから3.8リッター直6エンジンを流用し、市販モデルのE-Type発売が計画されます・・・。 この様にマルコム・セイヤーは、ジャガー・E-Typeに自身が持つ数学的知識の全てを詰め込み、何事にも影響されない空力的にベストな形状を詰め込んだ完全無缺なモデルとして産み出し、半世紀を悠に超えた現代でさえ、観る者全てを心底魅了する、実に優雅で美しいプロポーションデザインを生み出したのです・・・! 「右ハンドルの超希少個体・・・!僅か2500台程しか生産されなかったEタイプ・シリーズ1&ハーフ・・・、しかも2+2となればさらに貴重な個体・・・。過渡期モデルなれどシリーズ1後期のカラーを色濃く残した本国仕様魅惑の個体の詳細・・・。」 周知のようにEタイプは、製造期間14年間という歴史の中で、シリーズ1から3へとモデルチェンジを3回行いました。北米での大ヒットということもあり、製造された大半が左ハンドル車であり、本国仕様の右ハンドル車を探すとなれば、それはもう至難の技・・・。何年も探し続け、やっと見つかっても状態の問題などがあり、「これぞ・・・!」という個体はまさに、「探しても見つからない・・・、出会いを待つしかない・・・」状態を呈しています・・・。 1967年から1968年にかけて、1年弱の間にシリーズ1は、アメリカ連邦安全基準に適合させるための変更を徐々に行いました・・・。北米の安全基準に沿ってマイナーチェンジを余儀なくされたジャガー・カーズ、とりわけマルコム・セイヤー氏にとって、「本来は変えたくなかった・・・」という思惑が見え隠れするのが、このほんの僅かな期間のシリーズ2への移行時期であるシリーズ1&ハーフの時代のマイナーチェンジです・・・。この移行時期に生産された個体は僅か2500台と少なく、その変化の特徴は「徐々に・・・微妙に・・・」変更されたもので全体的統一性は無く、英国本国の専門家でも1&ハーフを特徴付けるのが難しい程、実にバリエーション豊かに存在する所が、当時のエンジニア達の“E-タイプへの想い”を感じる部分です・・・。 中でも“右ハンドルの本国仕様”となればその特徴は顕著であり、この個体においても、ライトの明るさを確保するために取り除かれたライトレンズカバーが、1&ハーフの特徴そのものなれど、ツインSUキャブレターに変更になる所が、嬉しい事にシリーズ1のトリプルSUキャブレターのままであったり・・・、メインパネルのスイッチ類がロッカー式に変わる所が、また嬉しいことにトグルスイッチのまま残っていたり・・・、道ゆく歩行者の安全のために取り払われてしまったノックオフ・ホイールのスピナーの羽がそのまま残っていたり・・・。まるで「この個体は英国内仕様右ハンドル車なのだから、変える必要ないでしょう・・・」と言わんばかりの個体特徴を持っているのです。 もちろんシリーズ1&ハーフで採用されたポジティブな進化は嬉しい所・・・。ダンロップ製4輪ディスクブレーキが採用され制動性が大きく飛躍した上、さらにクラシック・カーの中でも断然乗りやすいという特徴は、リア・ブレーキ・ディスクをバネ下重量を軽減するために、レーシング・カーばりに、ディファレンシャル・ケースのすぐ横に取り付けられた恩恵であり、それらを受け止める足回りは、4輪とも完全に独立したサスペンション採用からなり、路面を噛む様に捕まえてしなやかに進むジャガーの“あの”足回りを生み出したのです・・・! もちろんシリーズ1後期で改良されたEタイプの絶品旨味はそのまま継承・・・。 また、オーナー様手元資料によると・・・ 平成30年12月以降に、英国本国から夥しい数のパーツを取り寄せ、潤沢な費用が投資されてのエンジンオーバーホール〜電気系統〜足回り〜内装においてのレストアが施された事が確認出来、またその際に現在のダーク・ブルーへ再塗装された経緯が確認できます。 優雅に・・・、そして実に品格ある走りを披露する1968年式ジャガー・E-タイプ・シリーズ1&ハーフ 2+2 フィックスド・ヘッド・クーペ・・・! これに乗られる御仁の毎日を劇的に変化させる素晴らしい個体です・・・。 「取材後記・・・」 クラシックカー・コレクターのオーナー様のガレージに、異彩的オーラを放ち佇む、フィックスド・ヘッド・クーペのEタイプがありました・・・。 実に長い・・・長いと思って今まで生きて来たけれども、目の前の実車はもっと長かった・・・。 クーペならではのルーフからテールにかけて流れるグラマラスなボディラインは、2+2でさらに強調され、リアクオータエンドなどこの世の物とは思えない程・・・、この「絶世の美女」を前に「あぁ実に美しい・・・」とため息と共に漏らす声しか出ない筆者がおりました・・・。 オーナー様から「堀川さんに原稿書いてもらうのだからじっくり乗ってみて・・・!」と驚愕のお言葉を、ありがたくもあっさりと(!)お掛け頂き、まずはじっくり眺めて・・・それから・・・たっぷりと新緑の田園地帯をドライブさせて頂いたのです・・・! その時の私の取材メモは、後で見直しても意味不明の言葉が羅列されているだけ・・・(笑)。 コールドスタートからでも全く難る事なくスタートする、3機のSUキャブレターでマネージメントされる6気筒エンジンは、暖気終了後軽く煽ってみると、レーシングエンジンの様な軽い吹け上がりと共に回転マスの方向に車体を揺り動かすほどパワフル・・・! 道ゆく人全てを振り返させながら、しばしこの“絶世の美女との戯れ”を楽しませて頂けたこの時間のなんと豊潤だったこと・・・「Eタイプ・・・Eタイプに乗りたい・・・」と譫言の様につぶやくエンスージアストの一人に間違いなくなってしまった・・・と感じた筆者がおりました・・・。 「世界で最も美しいと称される右ハンドルのクーペに乗る喜び・・・!英国ヒストリー明確なV5Cログブック付き、ニューホールからやって来たジャガーEタイプ・シリーズ1&ハーフ 2+2 は、日本国内で入念なレストアを終え、存分に楽しめるエクセレントなコンディションでこれを“駆る者”を魅惑の境地に立たす・・・!」 探しても出ない・・・出会いを待つしかない「絶世の美女」とのご対面に是非群馬県までお越しください・・・。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 個人間売買のため、消費税や諸費用等はかかりません。 【お問い合わせに際して・・・】 本記事内容は、2022年5月26日10時より、晴天の元、約4時間の取材時間の中で、車両クリーニング〜試乗体験〜オーナー様へのインタビューしたものを元に執筆作成したものです。限られた時間での確認につき現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります。 また執筆内容に関しても全て裏づけを取ったものではありません。 状態等のコメントも、あくまで取材時の天候・状況及び筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。 掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なお個人間での取引となりますので、冷やかし防止のため、現車確認はあくまで「購入を前提」として検討されているお客様のみとさせて頂きます。 何卒宜しくご検討下さい。 |
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