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ジャガー MK−IX(マーク9) 1960年式
車検 2026年4月 走行 不明
(メーター読み:87,772マイル)
備考中古並行、レストア、3.8リッターDOHCエンジン、3速オートマチック、オリジナル、クーラー付き、ETC
長さ 500cm 187cm 高さ 159cm 重量 1840kg 排気量 3780cc
取材日2021年3月10日

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◆ジャガーMK-IX(マーク9)について
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ジャガーMK-IXは1958年にロンドンのアールズコートモーターショーで発表されました。
第二次大戦終了後、1945年にSSカーズからジャガーカーズに社名を変更、そして再スタートを切ったモデルがジャガーMK-V(大型サルーン)、その後継の最終モデルがジャガーMK-IX(マーク9)です。

ボディの種類は4ドアサルーンのみ、「sunshine roof」と呼ばれたスライド式サンルーフが標準装備となり、ボディカラーは2トーンカラーの仕様もありました。
ウッドと革がふんだんに用いられていた内装は豪華そのもの、エンジンは3.8リッターのXKエンジンを搭載、トランスミッションはオーバードライブ付き4速マニュアルと3速オートマチックの選択ができました。
ダンロップ製4輪ディスクブレーキとパワーステアリングが標準装備となっています。
1961年により近代的で大型のMK-X(マーク10)が登場するまでに10,005台が生産されました。

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◆ご紹介する車両について
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今回ご紹介する車両は1960年モデルのジャガーMK-IXです。
現オーナーさんは約6年前に旧車専門ショップで購入します。
全体的に整備が必要だったため、旧車専門のレストアショップに任せることにしました。外装、内装、機関、足回り、電気関係など、全てに手が入ります。
レストアが終了したのは、昨年(2020年)の夏、極上のマーク9に生まれ変わります。ボディの錆は、ほとんど見当たりませんでした。フレームもきれいな状態です。
内装は元々きれいだったのでほぼ購入時のままですが、配線関係は引き直しています。ヒーターユニットはオーバーホール、クーラーも装備、快適に乗れる旧車となっています。また、エンジン、トランスミッションのオーバーオール、もちろんキャブレターもオーバーホール、エキゾーストパイプは新作、足回りのブッシュ交換など、普段の足として乗れる車両になりましたとオーナーさんがお話していました。
その記録は写真データに残してありますのでお付けしますということでした。
素晴らしい状態のマーク9、ジャガーマニアの方には必見の一台となっています。
しばらく楽しみましたが他にも面倒をみないといけない車があり、車庫整理のため、エンスーの杜への掲載となりました。

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◆外観
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きれいなツートンカラーの塗装です。
レストア時にボディの補修を行なっています。データの中にもその模様が写っていました。
メッキパーツはきれいな状態です。ウインドウガラスのサッシのメッキは多少ボツボツが見られました。
燃料タンクは左右にあり、燃料タンクフラップも左右にあります。
手動式のサンルーフ付きです。
ホイールは純正スチールホイール+ホイールキャップ、タイヤはホワイトリボン、サイズは6.50R16です。
最初に付いていたホワイトリボンタイヤ(バイアスタイヤ)もありますのでお付けします。

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◆内装
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きれいで、豪華で気品のある内装です。特にウッドの深みある色合いは味わいがあります。
インストルメントパネルは、オールウッド、そしてインパネセンターにメーター類、スイッチ類を配置する伝統の配置です。ウッドは、その他にドアの内張り、サンルーフの枠にも使用、全体的に高級感が溢れています。
シフトコントロールはコラムシフト、シフトコントロールレバーはメッキタイプ、ステアリングホイールの後にあります。
シートはコノリーレザー、後席用にピクニックテーブルを装備しています。
時計は不動のようです。
水温計を後付けしています。
吊り下げ式のクーラーを装備、旧車でも最近の暑さの中では欲しくなる装備です。
エンジンスタートは、プッシュボタンタイプです。

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◆機関
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エンジンは3.8リッターDOHCエンジン、トランスミッションが3速オートマチックです。
エンジン、トランスミッションはオーバーホールをしています。この模様もデータとして残っています。
ホース類やパイプ類も交換、配線も引き直しています。
エンジンマウント、トランスミッションマウントも交換しています。
エキゾーストパイプは作成し直しています。
エンジンは一発で始動、アイドリングも安定していました。
◆エンジンの仕様
種類:水冷式直列6気筒DOHCエンジン
総排気量:3781cc
最高出力:220HP/5500rpm
最大トルク:33.2kg・m/3000rpm

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◆足回り
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足回りは分解組立、ブッシュ類の交換、ブレーキキャリパーのオーバーホール、ショックアブソーバー交換などを行なっています。
◆足回り仕様
ステアリング形式:リサーキュレーティング・ボール式(パワーアシスト付)
サスペンション(前):ダブルウィッシュボーン+トーションバー
サスペンション(後):半楕円リーフ
ブレーキ(前):ディスクブレーキ
ブレーキ(後):ディスクブレーキ

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◆メンテナンスについて
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以下の修理明細がありましたのでご紹介します。
ただし、レストアの記録ではなく、直近の車検、整備の内容です。
レストアの内容につきましてはデータでご覧いただくことになります。(写真データ数は1353個あります)
◆2020.3 車検整備
・車検整備
・ブレーキフルード交換
・ブレーキグリースアップ
・エンジンオイル交換
・エンジンオイルエレメント交換
・クーラント交換
・フロントブレーキキャリパー交換
・左右ブリッジパイプ交換
・ブレーキパッド交換
・ブレーキリザーバータンク交換
・ブレーキマスターホース交換
・ブレーキリザーバータンクセンサー交換
・ラジエターキャップ交換
◆2020.12 整備
・オルタネーター交換
・ヒュージブルリンク交換
・電気正負逆転作業(マイナスアース化)
・アイドラベアリング抜き替え
・ベルト交換
・パワステポンプ分解清掃
・パワステホース交換
・パワステOリング交換
・エンジンスタータースイッチ移設


更新記事(2022.3.18)
車検を更新しました。価格はそのまま据え置きとしましたので実質の値下げとなります。セパレートフレーム構造を持つジャガーの大型サルーンの最終モデルです。ぜひ、この機会にお手元に!

更新記事(2024.4.14)
車検を更新すると共に以下の整備を実施しました。
・ブレーキマスターOH(シールキット交換)
・ブレーキフルード交換
・スパークプラグ交換
・点火系一次コード修理
・ディスビポイント交換
・タイミング調整
・エンジンオイル交換
・エンジンオイルエレメント交換
・エアコンバルブ交換
・エアコンガス充填
・右アウターサイドミラー交換(コンベックスミラー装着、ステー作成)
・クーラントブースター注入
価格はそのまま据え置きとしましたので実質の値下げです。

車は愛知県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル費用と自動車税の月割り負担分は、別途、清算させて頂きます。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
 1200万円
画像クリックで拡大出来ます
重鎮なフロントマスクですね
丸みを帯びたトランクリッド
イギリスの高級車のスタイルですね
 
同系色のツートンカラー
膨らんだリヤフェンダーも素敵ですね
 
ジャガーのマスコット
ヘッドライト、フォグライトLH
ヘッドライト、フォグライトRH
ドアミラー
サンルーフ
メッキの状態
テールライトLH
テールライトRH
左サイドシルアンダーボディ部
右サイドシルアンダーボディ部
純正スチールホイール+ホイールキャップ
コックピット
 
ATインジケーター
インパネセンターのメーター+スイッチ類
スミス製のタコメーター
スミス製のスピードメーター
吊り下げ式クーラー
後付けの水温計
 
ドライバーズシート
パッセンジャーシート
 
ピクニックテーブル
リヤシート
サンルーフ
天井に垂れはありません
フロントドアトリム
リヤドアトリム
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エンジンルーム
カムカバーのメッキ、カッコイイですね
 
 
ヒュージブルリンク
エンジンオイルパン部
ATオイルパン部
トランクルーム
 
フロントサスペンション部
リヤサスペンション部
リヤディファレンシャル部
エキゾーストパイプ


この車両のお問い合わせは

エンスーの杜 愛岐オフィス
TEL/090-4853-3008(アサカワ)

またはEメール↓にて
エンスーの杜車両問い合わせ
asakawa-m@msh.biglobe.ne.jp

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