↑↑↑上記アーカイブ動画、是非音声ありでご覧ください・・・。
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実質ワン・オーナー走行28251kmの昭和43年式ホンダマチック搭載の“N360ATスーパーデラックス”が未再生・外内装フルオリジナル・シングルナンバーで残っていた・・・!日本の自動車史を変えた一台は、今なお人々を振り向かせる一台だった・・・!
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取材当日・・・、写真撮影場所への移動の為、オーナー様が運転する内外装フルオリジナルの昭和43年式ホンダN360ATが、松本市内の旧城下町を走り抜ける際、その後ろから機材車で追いかけていた筆者が見た光景は、道ゆく大勢の人々がN360ATを振り返り・・・、すぐ様笑顔になる姿でした・・・。
故・本田宗一郎氏のイズムが凝縮され日本の自動車史を変えた一台は、誕生から半世紀をゆうに超えても、いつの時代も変わらず人々を笑顔にする素晴らしい“N=のりもの”と感動する場面だったのです・・・!
シングルナンバーを持つ、信じられないまでも実走行28251km・・・。外装から内装までフルオリジナルの素晴らしい状態で現存する一台が半世紀以上その姿で現存したヒストリーとは・・・。
早速オーナー様に伺ってみました・・・。
現オーナー様の極近いお知り合いのご尊父様・・・、代々続くお医者様の家系の中でご本人様も生前は産婦人科医でご活躍されたお方だそうです・・・。
数台おクルマをお持ちの中でこのホンダN360ATは昭和43年に新車で購入後、旧城下町の狭い生活路地を、昼夜を問わず安全に訪問できる「往診専用車」としてご愛用されておられました・・・。
ご勇退・・・そしてご高齢の為ご逝去なさった後・・・、約10年間相続されたオーナー様お知り合いのご家族様にて管理、他にお持ちであった数台は早々に手放されたものの、なぜか屋根付きガレージ下で手放されることなく延々保管されていたこの一台・・・。
保管環境の恩恵で外観は状態良く残るも、タイヤは空気が抜けエンジン不動の状態であったこの一台を気にかけておられた現オーナー様・・・。
かつての高度成長期マイカーブームを背景に、一斉風靡した名車を不憫に想い、意気に感じた現オーナー様が、お知り合いご家族様より引き継がれ3年の歳月をかけて再び公道を元気に走れる姿に戻されたのです・・・。
再生を始めた時・・・、エンジン自体は大丈夫だったものの、燃料ホース内のつまりとキャブレター不調からの不動状態が判明・・・、加えてブレーキの固着が問題と近隣整備工場の診断があったそうです・・・。
幸い約10年間ガソリンタンクは空の状態で保管されており、その恩恵でガソリンタンクの腐敗はなかったのですが、燃料ホースの清掃とキャブレターのオーバーホール、そしてドラムブレーキのオーバーホールが必要だったそうです・・・。
最も時間を要したのはこの2点・・・。
キャブレターに関しては加速ポンプダイヤフラム交換・・・、そしてブレーキに関してはホイールシリンダー探しだったとのこと・・・。
なんとか加速ポンプダイヤフラムが見つかりオーバーホールが進行・・・、ホイールシリンダーもオーバーホールを実施し、パーツを探す時間を含めてご依頼からおよそ3年の月日をかけてようやく車検取得へとなったそうです・・・。
巻末写真にありますように・・・、エンジンルーム内のスペアタイヤはありません・・・。
同様にリアトランク内にスチールホイールが2本ありますが、こちらは同年代のホンダZのもので、N360のものよりもリム幅とオフセットが異なり、フロントフェンダー内にタイヤをピッタリ納める車検取得用とのこと・・・。
元々フロントタイヤがフェンダーより少し外に出るのがN360のオリジナル・デザインですが、それを周知の陸運局であればそのまま車検取得は許可されますが・・・、万が一ダメな場合の検査に使えるように所有されておられます・・・。
新品のダンロップ製SP10・・・10インチタイヤを当時物のハヤシレーシング製アルミホイールに履き、再び蘇った昭和43年式ホンダN360ATスーパーデラックスは・・・、独特の空冷4ストローク2気筒SOHCサウンドを響かせ、またホンダ初のオートマチック・トランスミッション(ホンダマチック)を操り、実にスムーズに加速していきます・・・。
半世紀以前の約40馬力エンジンは流石に上り坂だと「頑張れよ〜」と声をかけたくなりますが、街中でそれは非常にスムーズ・・・。旧車の醍醐味を存分に味わい、当時物オリジナルの車載AMラジオをかけながらのんびり走るには最高に雰囲気があります・・・!
亜麻仁油でサビの進行を抑えて一通り磨き上げれば素敵な雰囲気になる事でしょう・・・!
ボディ外装に関しては、エンジンフードに一部錆が見られますが、当時物の光沢が残っている状態です・・・!
そして運転席側のドアインナーパネルに新車時の保護ビニールが残っていることに感動・・・!
右リアウインドウのウエザーストリップが一部欠けている意外素晴らしい状態、しかもフルオリジナルで残る内装・・・、特筆すべきは各シートの状態の良さは感涙ものです・・・!
化粧板で再現された英国車のウオルナットを思い浮かべる木目調パネル・・・、取材時現在28251kmを指す丸い速度計・・・、クラシックな燃料計、そして現在もしっかり機能する素敵な雰囲気を醸し出す当時物のAMラジオ・・・、割れの無い分厚いクラッシュパッド・・・、やはり割れの無いオリジナルステアリングなど、まさに当時の雰囲気そのままに残る様は、やはり心底感動を覚えるものでした・・・!
フロントグリルや、メッキバンパー・・・そしてホイールアーチ後方などに錆は数箇所見受けられますが、これも当時から未再生オリジナルの証・・・。味わいと捉えて楽しむ方が精神衛生的にも良いのではないでしょうか・・・。もちろん、車体下やフロア、リアトランクフロアなど大きく腐食しているところはありません・・・。
稀有なストーリーの中で現代に生き残った見事なサバイバー・・・。日本の自動車史を変えた未再生オリジナル一台を後世にしっかり残してあげたい・・・。そのようにオーナー様も思っておられます・・・。以下ホンダN360ヒストリーと合わせて是非ご一読ください・・・。
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日本の自動車史を変えた魅惑の旧車をライフスタイルに加える・・・。是非知っておきたいN360のヒストリーについて・・・。
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戦後復興から昭和中期の高度成長期を支えた社会環境と、自動車の発展は切っても切れない関係性があります・・・。
これは世界の国々を見ても同様・・・、イタリアではフィアット・トッポリーノやチンク・チェントが、戦後復興の勢いと、若者の夢をのせて国中を行き来し、イギリスではミニ・クーパーが同様に時代を闊歩し、やがて時代を経て文化的アイコンにまでその存在を昇華させた事実・・・。
一国の経済の発展は、その国の若者の夢とロマンの熱量に比例し、特異な自動車文化創造を行なってきました・・・。
日本において、躍動する時代と共に自動車史を変えた一台とは・・・。
故・本田宗一郎氏のイズムが凝縮され、国民の“のりもの”の頭文字“N”を冠にしたホンダN360の存在が間違いなく挙げられる事でしょう・・・。
N360発売前の国内の軽乗用車市場は、月間1万台に満たず、それほど大きな市場ではありませんでした・・・。
しかし・・・、1967年3月に発売されたN360以降の軽自動車市場は急速に台数を増やし、4月には16,000台・・・、5月には17,000台・・・、それ以降もコンスタントに18,000台以上と、急速に成長したのです・・・。
次にN360だけを注目してみると・・・、発表直後の67年3月にいきなり登録台数が5,570台を記録し一気に業界のトップに立つと3ヵ月後の1968年6月には、早々と累計予約販売台数が22,500台を突破・・・!そして発売から僅か2年足らずの1969年4月には、累計登録台数は50万台を突破するという前代未聞〜破竹の勢いで伸びて行きます・・・!
「砂漠の真ん中で故障した時に水は使えない・・・!だからこそ空冷エンジンが重要だ・・・!」と故・本田宗一郎氏がさらに檄を飛ばし、グローバルに販売を進めた海外輸出を含めると・・・、僅か3年後の1970年9月には累計生産台数が100万台を記録するなど、まさに当時の老若男女の心を見事に掴み「爆発的人気」を博したモデルだったのです・・・。
「Nコロ」の愛称で大衆に親しまれた存在・・・。
当時の本田技研工業初の量産モビリティーは、本田技研工業がバイクで培ったエンジン技術を用い、ドリームCB450に搭載されていた空冷並列2気筒エンジンをベースに開発、高回転・高性能エンジンと低廉な価格が相まって、爆発的人気を獲得します・・・。
小径タイヤを四隅に配置したFF駆動は、大人4人が乗れる空間を生み出し、ファミリーマーケットをターゲットにしながら次の条件を満たす物として開発されました・・・。
1)リーズナブルな価格であること、これが第一・・・。
2)運転しやすく、馴染みやすいこと・・・。
3)スピードとパワーに余裕を持たせ、性能を向上させること・・・。
4)高速道路での安全性を高めた構造・装備であること・・・。
5)コンパクトでありながら、長距離でも快適に乗れること・・・。
そして何よりも故・本田宗一郎氏がそのイズムとして全身全霊で注入したのが、「乗り手に感動してもらうこと・・・」だったのです・・・!
想いを込めたモノづくり、「創業者のイズム」とはやはり凄いものです・・・!
その「感動」は、発売から半世紀が経過し、世界中のモビリティーが電気を中心とした再生可能エネルギーで動き出そうとするこの時代・・・さらに色濃く「新たな感動・・・」を伝えてくれる事でしょう
・・・。
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1968年式 ホンダN360AT スーパーデラックス・・・取材後記・・・。
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夕焼けが北アルプスに美しく映える時間帯に動画撮影のためにオーナー様にドライブしていただきました・・・。
排気量354ccのエンジンは、空冷高回転サウンドもまさにクラシック・バイクそのもの・・・。
当時ホンダが誇ったボア・ストローク62.5x57.8mmの高回転型エンジンは、31ps/8,500rpmを生み出し乾燥重量570kgと軽い車体をオートマならではの“のんびりさ”で実に楽しく走らせます・・・!
助手席に乗っての動画撮影時・・・、軽快な空冷サウンドを聴きながら目をキラキラ輝かせ、ドライブされるオーナー様がとても印象的でした・・・。
作り手の熱い想いが半世紀を超えて尚、それに乗る人を感動させることができる・・・。
これは今日の物づくりが忘れてしまった・・・、情熱を込め生み出された旧いモノのみが持てる大きな味わいとして・・・、また時代を経て明らかに“大きな魅力”へと昇華した部分と取材を通じて感じました・・・。
国産自動車史の1ページを作った半世紀前の名車・・・。
旧車が初めて・・・という方でもオススメな一台です・・・。
もちろんオートマチック車ですのでマニュアルを運転しない方でも魅惑の旧車に向き合うことができます・・・。
毎日乗りながら、とことん向き合う旧車ライフ・・・、きっと新オーナー様の日常を豊潤に彩ってくれることでしょう・・・。
実質ワン・オーナー走行28251kmの昭和43年式ホンダマチック搭載の“N360ATスーパーデラックス”が未再生・外内装フルオリジナル・シングルナンバーで残っていた・・・!日本の自動車史を変えた一台は、今なお人々を振り向かせる一台だった・・・!
オーナー様も素敵なお人柄の方です・・・!
是非とても楽しいN360AT試乗体験に長野県までお越しください・・・。
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このとても素晴らしい「昭和43年式 ホンダ N360ATスーパデラックス」は現在長野県にあります。
個人間売買のため、消費税や諸費用等はかかりません。
本車両購入に際しての、自動車税の月割り精算(年額¥7,200)並びにリサイクル預託金(未預託=¥0)はご購入者様にてご負担いただきます。
また陸送等は同様に購入者様の方でご手配をお願いいたしますが、筆者の法人業務でも、自社所有積載車でのクラシックカー輸送業務を取り行っております。ご希望がありましたら是非ご相談ください。
【お問い合わせに際して・・・】
このページの車両は、車の個人売買情報サイト「エンスーの杜」に掲載されたものです。
エンスーの杜は自動車販売店では無く、広告代理店であり掲載車両は個人所有の物で、オーナー様のご依頼により取材を行ったものをFOR SALEとして掲載しています。
過去の整備記録や修理歴など含めて現オーナー様から詳細ヒアリングを実施、事故歴の有無含めて取材しております。大きな事故歴があった場合、また現オーナー様の所有歴が極端に短く詳細がわからない場合は取材をお断りし、購入されるお客様に可能な限り安心をお届けする工夫を実施しております。
本記事内容は、2024年10月11日午後1時より、 晴天の元、約4時間の取材時間の中で、オーナー様へのインタビューと、助手席試乗体験したものを元に執筆作成したものです。かぎられた時間での確認につき現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります、また執筆内容に関しても全て裏づけを取ったものではありません。 状態等のコメントも、あくまで取材時の天候・状況及び筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。
掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なお個人間での取引となりますので、冷やかし防止のため、現車確認はあくまで「購入を前提」として検討されているお客様のみとさせて頂きます。
何卒宜しくご検討下さい。