●バモスホンダにつきまして●
そのユニークな外観が目を引くバモスホンダは、TN�V360の派生モデルとして、1970年10月に発表されました。まさにフルオープンボディの軽トラであり、フロントウィンドウを含めたフロントパネルと、平板なボディ（モノコックフレーム）だけで構成されたスケルトンボディが特徴的でした。ドアはなく、サイドはガードパイプのみでフロントセクションを除けば完全なオープンエアでした。
ラインアップは、フロント２座のみのバモス2と、4座のバモス4、そしてボディ後端まで幌でカバーするフルホロの3タイプが用意されていました。
非常にユニークな発想のクルマでＲＶブームやアウトドアブームの昨今の時代に発売されていれば、人気車種となっていたかもしれませんが、いかんせん登場した時代が早すぎて、ホンダが一時的に軽自動車の生産から撤退するまでの約４年間でわずか２５３０台のみの生産に終わりました。

●今回ご紹介するお車につきまして●
アウトドアレジャーで使用してもお仕事で使用されてもいずれもピッタリはまる純正色キャラバングリーンの１９７１年式のバモスホンダです。
完全にボディをカバーする幌を装備したバモスホンダ(フルホロ)です。オプションのサイドカーテンも完備した実用性の高い仕様となっています。旧車が好きで様々なクルマを乗り継いだオーナーさんが５年程前に手に入れられ、以来その特徴的なキャラクターゆえの楽しさを満喫されてきました。ただ、所有されてみて、気づいたことですが、大柄なオーナーさんにとってはどうしてもシートポジションが合わずにかがんで運転しなければならない点、また幌をつけると頭が天井に届いてしまう点が気になってきました。このまま我慢して乗り続けるよりは、程度のよいうちにお好きな方にお引き継ぎできればと、今回の掲載の運びとなりました。

●外装●
純正色キャラバングリーンの外装は良好なコンディションです。もちろん経年劣化で塗装が浮いてきている箇所もございますがお車のキャラクターに合ったいい感じのヤレ具合です。フロア等に目立った腐食等は確認できません。幌はすべて揃っておりますが、経年劣化で幌の生地自体が伸縮して着脱しにくい箇所があるとのことでした。運転席側のサイドカーテンは専門業者に依頼してオリジナルをモデルに新たに作成してもらったそうです。またボディ側の幌の固定金具が一部欠落しているところがございますが修理は可能とのことです。
荷台は下ヒンジで開くアオリがあり荷物の積み卸しもしやすくなっています。

●内装、電装関係●
シートは元々ビニールシートだったものを外装にあった淡いグリーンのテント生地で張替えられており、ほつれや破れもなく良好な状態を維持しています。鉄板製のダッシュ等は耐久性に優れ劣化が少なく良好な状態です。メーター類も正常に作動します。灰皿が欠品しておりますが、オーナーさんは使用しないのでそのまま小物入れとして活用しています。もちろんメーカーではすでに生産しておりませんが、入手は可能とのことでした。

●機関、足回り等●
３５４ＣＣの空冷２気筒ＯＨＣエンジンは好調を維持しております。始動の仕方にややコツがあるようですが、取材時も問題無く始動して、アイドリングも安定しておりました。
同乗走行させていただきましたが足廻りもしっかり安定している印象です。フロントはコイル式、リヤはリーフスプリングです。タイヤは走行距離が少ないため、ヤマは十分あります。また荒地走行用のラグタイヤをおつけします。

●整備履歴の抜粋●
２０１８年１２月：修理整備
２０１９年１０月：車検整備
２０２１年９月：点検整備
２０２３年３月車検整備

●取材者私見●
なんといってもそのユニークが外観に目を奪われます。キャラバングリーンのボディと同色の完全な幌を装備しており、実用性も問題なさそうです。
同乗走行させていただきましたが、機関も良好で足廻りもしっかりしていて、ややシートポジションが高く初代ジムニーに似た乗り味のように感じました。幌をつけた状態での走行でしたが、ぜひオープンでも乗ってみたいと思いました。今見ても古さを感じさせない外観、フルオープンにできる独特のボディ構造でアウトドアレジャーでも仕事でも活躍してくれそうです。
またフルホロなので、耐候性にも優れていて安心です。
お探しの方はぜひご検討ください。


【２０２４年２月更新】
価格を見直しました。
この機会にぜひご検討ください。


コンディション維持のため、走行距離は若干伸びますことをご了承ください。
個人売買のため消費税はかかりませんが、リサイクル料金・自動車税月割分相当をご負担いただきます。
現車は東京都内にあります。
上記は限られた時間内での取材であり、かつ記載内容につきましては、取材者の私見に基づくところもございますので、ご購入に際しては必ず現車をご見学の上でご納得されてからご検討ください。
なお、お車の特性とオーナー様のお仕事の都合上、ご見学については購入検討の方のみに限らせていただきます。
冷やかし防止とスムーズなご連絡のため、お問い合わせの際は必ずお名前、ご住所、お電話番号をお知らせいただけますようお願いします。