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ホンダ N360 NIII カスタム 1970年式
車検 2025年5月 走行 102,535km(5桁表示により不明とします) 備考 ・2代目第3期ジムニー ・型式 N360 ・エンジン型式 N360E  車体番号 N360-1494662 ・外装再塗装、機関及び内装オリジナル、シート張り替え済みと予測・・・
長さ 299cm 129cm 高さ 134cm 重量 530kg 排気量 360cc
取材日2023年4月13日

「故・本田宗一郎氏のイズムが凝縮され、日本の自動車史を変えた一台・・・!半世紀を超えて極上内装を持つ1970年式ホンダN360 NIIIカスタムは、いつの時代も変わらず、オーナーの日常を最高に上げてくれる心底楽しい感動の一台だった・・・!」

 

戦後復興から昭和の高度成長期を支えた社会環境と、自動車の発展は切っても切れない関係性があります・・・。

これは世界の国々を見ても同様・・・、イタリアではフィアット・トッポリーノやチンク・チェントが、戦後復興の勢いと、若者の夢をのせて国中を行き来し、イギリスではミニ・クーパーが同様に時代を闊歩・・・、やがて時代を経て文化的アイコンにまでその存在を昇華させた事実・・・。一国の経済の発展は、その国の若者の夢とロマンの熱量に比例し、特異な自動車文化創造を行なって来たと思うのです・・・。

日本において、躍動する時代と共に自動車史を変えた一台とは・・・。
故・本田宗一郎氏のイズムが凝縮され、国民の“乗り物”の頭文字“N”を冠にしたホンダN360の存在が間違いなく挙げられる事でしょう・・・。

N360発売前の国内の軽乗用車市場は、月間1万台に満たず、それほど大きな市場ではありませんでした・・・。
しかし・・・、1967年3月に発売されたN360以降の軽自動車市場は急速に台数を増やし、4月には16,000台・・・、5月には17,000台・・・、それ以降もコンスタントに18,000台以上と、急速に成長したのです・・・!
次にN360だけを注目してみると・・・、発表直後の67年3月にいきなり登録台数が5,570台を記録し一気に業界のトップに立ち、3ヵ月後の1968年6月には、早々と累計予約販売台数が22,500台を突破・・・!そして発売から僅か2年足らずの1969年4月には、累計登録台数は50万台を突破するという破竹の勢いで伸びて行きます・・・!
「砂漠の真ん中で故障した時に水は使えない・・・!だからこそ空冷エンジンが重要だ!」と故・本田宗一郎氏が檄を飛ばし、グローバルに販売を進めた海外輸出を含めると・・・、僅か3年後の1970年9月には累計生産台数が100万台を記録するなど、まさに当時の老若男女の心を見事に掴んだ、「爆発的人気」を博したモデルだったのです・・・。

「Nコロ」の愛称で大衆に親しまれた存在・・・。
当時の本田技研工業初の量産モビリティーは、本田技研工業がバイクで培ったエンジン技術を用い、ドリームCB450に搭載されていた空冷並列2気筒エンジンをベースに開発、高回転・高性能エンジンと低廉な価格が相まって、爆発的人気を獲得します・・・。小径タイヤを四隅に配置したFF駆動は、大人4人が乗れる空間を生み出し、ファミリーマーケットをターゲットにしながら次の条件を満たす物として開発されます・・・。

1)リーズナブルな価格であること、これが第一・・・。
2)運転しやすく、馴染みやすいこと・・・。
3)スピードとパワーに余裕を持たせ、性能を向上させること・・・。
4)高速道路での安全性を高めた構造・装備であること・・・。
5)コンパクトでありながら、長距離でも快適に乗れること・・・。

そして何よりも故・本田宗一郎氏がそのイズムとして全身全霊で注入したのが、「乗り手に感動してもらうこと・・・」だったのです・・・!

想いを込めたモノづくり・・・創業者のイズムとはやはり・・・凄いものです・・・!
その「感動」は、発売から半世紀が経過し、世界中のモビリティーが電気を中心とした、再生可能エネルギーで動き出そうとするこの時代・・・さらに色濃く「新たな感動・・・」を伝えてくれるのです
・・・。

 

 

 

「今現在もオーナー様が雨降り以外は通勤で使用・・・。毎日を軽快にしてくれる魅惑の存在・・・1970年式ホンダN360 NIIIカスタムじっくり見ていきましょう・・・!」

 

 

さて・・・筆者が小学生の頃、あれだけ街中を走っていたN360も今や立派な国産旧車となり、大半がコレクターの元で大切にメンテナンスされ、時折イベントなどに乗って行くものの、人生の大半をガレージ内で過ごす様になった存在・・・と思いきや・・・、流石に極上のアメリカン・クラシックから欧州の一級クラシックを乗りこなし、エンスージアスト道を極めた、お得意オーナー様は、“この個体に乗ってあげることが最大のメンテナンス・・・”と、「雨降り以外は毎日店まで通勤で使っているよ〜」とお話し頂きます・・・。
毎日乗ることで感じる微妙な変化、車が出す(語りかける)あちこちからの音(声)をサインの様に聞き分け、不具合がありそうだと“予知”すると、帰りはそのまま懇意になさっておられるメカニック様のところへ立ち寄り、予防整備含めて対応されて来られる・・・。その様な向き合い方を長年されておられるお方です・・・。

昭和40年代の懐かしのグレード名・・・デラックス、スーパーデラックス、スタンダード、そしてカスタム、S、などがラインナップに合ったN360ですが、この個体は最終III型のカスタムモデル・・・。

シンプルな機関構造がデザインされたN360において、初期型〜II型までの4速マニュアルトランスミッションは、オートバイのミッション如く、エンジンとミッションが直列に配置され、ギアが常時噛み合う、コンスタントメッシュ式ドグミッションでしたが、それが乗用車の様に変速機を扱える、シンクロメッシュ付きに変更になったIII型となります・・・。
さらに最高級仕様のカスタムモデルの特徴として、ぶ厚いパッドで覆われたクラッシュパッド・・・。木目調ダッシュボードに、リクライニング機能付きシート・・・、カーラジオ・・・、熱線付きガラス・・・、2スピードワイパーなどが装備されています・・・。

元々ブルー系のボディカラーであったことは、室内のA・B・Cピラーの内側の塗装に名残を残しますが、数年前に外装の全塗装を受けた個体との事・・・。フロア下や雨の通りそうな場所にも錆や腐食は見られないながらも、すでに数年経緯したとの事で、程よい褪色感が年代に見合いナチュラルで良いイメージでした・・・。尚、リベットで埋められたフロントフェンダーは、カスタムモデルのモールが合った場所との事・・・、左右ドア〜リアフェンダーはモールが残りますが、フロントは欠品との事です・・・。

そしてこの個体・・・最も驚き感動するのが、内装の状態です・・・!
どのイベント会場や、近所のコンビニで声をかけられても皆さん驚かれるのが、内装の状態・・・!
破れひとつなく、使い込んだ光沢感も美しい・・・、この前後シートは一説には「張り替えられた・・・」との事ですが、オーナー様が手に入れられた時にはすでにこの状態・・・、詳細は不明ながらも、「これだけのコンディション・・・張り替えられたに違いない・・・」との憶測となっています・・・。

化粧板で再現された英国車のウオルナットを思い浮かべる木目調パネル・・・1万回転(!)まで刻まれた当時物のレブカウンター・・・、一回りし現在2535kmを指す速度計、燃料計、シガーライター・・・、そして現在鳴ら無いまでも、良い雰囲気を醸し出す当時物のAMラジオ・・・、割れの無い分厚いクラッシュパッド・・・、やはり割れの無いオリジナルステアリングなど、まさに当時の雰囲気そのままに残る様は、やはり心底感動を覚えるものでした・・・!

オーナー様の手元に来てからも・・・プラグ交換や日常メンテナンスは勿論の事・・・、ダイナモをブラシと共にオーバーホール・・・、またその時点で同時にエンジンのオイルシールも交換済み・・・。マフラーにあった錆穴は、溶接して補修済みとの事です・・・。

この車のキャラクターでもある空冷349ccエンジンは、コールド時でもチョーク操作なしで一発始動・・・!歯切れの良いシャープば空冷サウンドを元気いっぱいに響かせます・・・。
N360ならではのダッシュボードの下部に配置された特殊なシフトレバー「インパネシフト」は、シンクロメッシュ化されたミッションと相まって、実に軽快なシフトチェンジを楽しくさせてくれます・・・。

排気量354ccのエンジンは、空冷高回転サウンドもまさにクラシック・バイクそのもの・・・ボア・ストローク62.5x57.8mmの高回転型エンジンは、31ps/8,500rpmを生み出し、現在も乾燥重量530kgと非常に軽いに車体をとっても元気に走らせ、これが実に楽しいのです・・・!
助手席に乗っての動画撮影時・・・、軽快な空冷サウンドを聴きながら加速・・・、シフトダウンを楽しむかの様に目をキラキラ輝かせ、ドライブされるオーナー様がとても印象的でした・・・。

「維持するための補修パーツが今でも見つかるか・・・」についてお聞きすると・・・「覚悟さえあれば(笑)なんとかなるクルマだよ・・・!」とお話し頂きます・・・。
中古〜リビルト・・・そしてなければ作ってしまう・・・!「必ずなんとかなるクルマだね・・・!」と笑顔で談笑頂いたのが、やはり心底N360ライフを楽しんでおられる証・・・と思った次第です・・・。
参考までに・・・現在の不具合箇所は・・・、ウオッシャー液が出ない・・・、ラジオはノイズ音が出るものの、受信しないそうです・・・。

国産自動車史の1ページを作った半世紀前の名車・・・。旧車が初めて・・・という方でもオススメな一台です・・・。毎日乗りながら、とことん向き合う旧車ライフ・・・きっと新オーナー様の日常を思いっきり高く上げてくれる事間違いないと思う次第です・・・。

 

 

 

「1970年式 ホンダN360 NIII カスタム・・・取材後記・・・」

 

今回の70年式ホンダN360 NIIIカスタム の紹介原稿を書く上でリサーチした、当時の故・本田宗一郎氏のメッセージが筆者の心に大変響き、モノづくりの想いの観点から書き進めた紹介原稿となりました・・・。
以下引用ですが是非お知り置き頂ければ・・・との想いで紹介します・・・。

「当社の方針は、常にグローバルな視野を持つことであり、今後もその方針は変わりません。今日は、Nシリーズの輸出を開始するために、一刻も早く体制を構築しなければならない。当時、日本では軽自動車は370,000円からですが、私たちは313,000円という価格設定にしています。今なら、Nシリーズは37万円でも十分売れます。しかし、私たちの商品のターゲットは、日本の人口だけではありません。技術や知性、創造性の結晶である製品は、ルーツである日本人にも愛されるべきですが、それ以上にこの地球上の30億人の人々にも愛されるべきです。だから、国際的に尊敬されるような価格でありながら、工場に利益をもたらし、ビジネスとして成立するような価格にしてほしい。Nシリーズの価格設定は、そのためのものです。その価格で実現可能性を担保しない限り、本当の事業者とは呼べない。"」
「ホンダ社内報第121号」(1967年10月号掲載の50周年記念式典メッセージより引用)

作り手の熱い想いが半世紀を超えて尚、それに乗る人を感動させることができる・・・
これは今日の物づくりが忘れてしまった・・・、情熱を込め生み出された旧いモノのみが持てる大きな味わいとして・・・、また時代を経て明らかに“魅力”へと昇華した部分と思う次第です・・・。

「故・本田宗一郎氏のイズムが凝縮され、日本の自動車史を変えた一台・・・!半世紀を超えて極上内装を持つ1970年式ホンダN360 NIIIカスタムは、いつの時代も変わらず、オーナーの日常を最高に上げてくれる心底楽しい感動の一台だった・・・!」

是非感動のN360試乗体験に群馬県までお越しください・・・。

 

 

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このとても素晴らしい「1970年式 ホンダ N360 NIII カスタム」は現在群馬県にあります。

個人間売買のため、消費税や諸費用等はかかりません。
本車両は購入に際しては、自動車税の月割り精算並びに、リサイクル預託金のご負担をお願いいたします。

【お問い合わせに際して・・・】
このページの車両は、車の個人売買情報サイト「エンスーの杜」に掲載されたものです。
エンスーの杜は自動車販売店では無く、広告代理店であり掲載車両は個人所有の物で、オーナー様のご依頼により取材を行ったものをFOR SALEとして掲載しています。

過去の整備記録や修理歴など含めて現オーナー様から詳細ヒアリングを実施、事故歴の有無含めて取材しております。大きな事故歴があった場合、また現オーナー様の所有歴が極端に短く詳細がわからない場合は取材をお断りし、購入されるお客様に可能な限り安心をお届けする工夫を実施しております。

本記事内容は、2023年4月13日午後1時より、 晴天の元、約3時間の取材時間の中で、オーナー様へのインタビューと、助手席試乗体験したものを元に執筆作成したものです。かぎられた時間での確認につき現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります、また執筆内容に関しても全て裏づけを取ったものではありません。 状態等のコメントも、あくまで取材時の天候・状況及び筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。

掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なお個人間での取引となりますので、冷やかし防止のため、現車確認はあくまで「購入を前提」として検討されているお客様のみとさせて頂きます。

何卒宜しくご検討下さい。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
115万円
画像クリックで拡大出来ます
1970年式 ホンダ N360 NIII カスタム 
車検令和7年5月まで2年丸々ついています 
走行 102535km (5桁表示により不明とします) 
型式 N360 ・エンジン型式 N360E  車体番号 N360-1494662 
外装数年前に再塗装済み、機関及び内装オリジナル、シート張り替え済みと予測・・・ 
故・本田宗一郎氏のイズムが凝縮され、日本の自動車史を変えた一台 
半世紀を超えて極上内装を持つ1970年式ホンダN360 NIIIカスタム 
いつの時代も変わらず、オーナーの日常を最高に上げてくれる心底楽しい感動の一台 
左右フロントフェンダーのモールは欠品している様子、リベットがあしらわれる 
大きな凹み、錆は見当たらないボディ、エンブレムの経年褪色以外メッキのコンディションも上々 
オリジナルのパーツが並ぶ外装イメージ 
当時物のフォグランプが美しい、グリルはエンブレムの褪色(味わい)を除き良い状態 
数年前に全塗装された外装、程よく経年変化して良いバランス 
ブレットタイプ・フェンダーミラーが良い味わいを醸し出す 
ゴム製オーバーライダーとメッキの状態・・・とても好感的 
当時物ホイールと近年変えられたダンロップSP10タイヤ 
ウインドウ周りのゴム劣化は軽微、ウインドウシールドは綺麗な状態で視界良し 
サイドのNIIIカスタムのバッジが誇らしげ 
希少なパーツも良い状態で残る 
一体型リアレンズも割れなし良い状態 
リアバンパーも同様に綺麗な状態 
よくメンテナンスされた下回りの印象 
リアエンドの塗装の荒れはこの程度 
ここも貴重なパーツがしっかり残る 
フロント前面、シャーシの一部で最前方に積まれた空冷エンジンをガード 
フロント足回り、ブッシュ類〜ブーツに割れなし 
ルーフセンター左端のアンテナ付け根の塗装の荒れ 
モールの跡はこのように処理されている 
オリジナルがとても色濃く残るインテリア 
ウッド調パネルと当時物計器類 
当時物AMラジオは、ノイズはするものの選局はできない状態 
コンソールボックス蓋も良い 
インナードアパネルのこの質感・・・素晴らしい 
あまりにも綺麗なので「張り替えられたもの」と仮定されておられるオーナー様 
オリジナルのステアリングの状態も素晴らしい 
5桁表示により一回りしたことを想定し、取材時102535km・・・毎日乗られるので伸びます 
10000回転まで刻まれたレブカウンター・・・バイク用エンジン搭載故・・・今なら考えられない技 
フロントシート同様のリアシート・・・50年間の詳細はわからないも嬉しい事実 
ルーフはところどころシミがあるが、50年経過が事実 
ドアを開くことが嬉しくなるインテリアの状態 
元色が残る部分・・・ 
フロント足元フロアパネルは錆なく良い状態 
ケイヒンシングルキャブと空冷2気筒SOHCエンジン 
ヘッドのイメージ・・・始動性も素晴らしく元気なエンジン 
毎日乗ることで好調を保たれるオーナー様 
エンジンフード内側・・・錆〜腐食は見当たらない 
リアトランクは樹脂製・・・もちろん良い状態 
トランク内に元色は残る・・・錆なく綺麗な状態 
リアトランク内フロアパネルの状態・・・錆〜腐食なし 
補修された当時物マフラーは健在・・・フロアも錆なし腐食なし 


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