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◆ホンダS2000について
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ホンダS2000は、本田技研工業の創立50周年を記念して1999年に発売された「FRレイアウト」の2シーターオープンスポーツカーです。
縦置きエンジンはリッターあたり125psというレーシングエンジン並みの出力をマークする専用の直列4気筒DOHC VTEC「F20C」を搭載、市販量産車用エンジンであるにもかかわらず、レブリミットが9000rpmという超高回転型エンジンです。
当時は希少だった「6速マニュアルトランスミッション」も、S2000のために自社開発されました。
ボディはオープンカーというカテゴリーではあるにも関わらず、クローズドボディと同等以上の剛性を確保していました。
構造としては、フロアトンネルをメインフレームの一部として活用する「ハイXボーンフレーム」と呼ばれるものです。
2001年と2003年のマイナーチェンジを経て、2005年のマイナーチェンジではF20Cエンジンの排気量を2Lから2.2Lに拡大します。
同時に、スロットル制御にDBW(ドライブ・バイ・ワイヤ)を採用し、ギアレシオをローギアード化して加速性能の向上を図るなどの改良も行われました。
ホンダの技術の粋を注ぎ込んだS2000は、高性能と同時に高コストとなり、人気のわりには販売台数が伸びず、約10年間の販売台数は国内累計2万台、全世界でも累計11万台にとどまります。
次期車開発の目途も立たず、2009年8月に生産終了となりました。
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◆ご紹介する車両について
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今回ご紹介する車両は、エンジンの排気量が2.2Lとなった後期最終モデルのホンダS2000です。
ワンオーナーで低走行車両、それも最終モデル、なかなか出てこない個体だと思います。
購入の動機はオープンカーであること、一度はホンダのVTECに乗りたかったこととお伺いしました。
休日のセカンドカーとして楽しまれてきましたが、そろそろ卒業ということでした。気持ちとしてはずっと所有していたかったのですが、大切にしていただける方にお譲りしたいということとでエンスーの杜への掲載依頼となりました。
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◆外観
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きれいなボディです。塗装はオリジナルのままです。とても14年間経過しているボディには見えません。 もちろんシャッター付きガレージに保管です。
雨天未使用と伺っています。
幌もオリジナルのまま、リヤウインドウガラスは透明できれいでした。
ライトレンズ類も透明できれいな状態です。
タイプSに標準装着のストレイキを前後に装着しています。
フロントバンパーを一度ガレージでぶつけたことがあるそうです。そのため、少しの凹みと突起物による穴が開いています。穴は、シールで隠しています。
交換しようかと思いましたが、取り外すときに付くボルトの緩め跡が気になり、やめたそうです。
アルミホイールは純正のアルミホイール、タイヤサイズはフロントが215/45R17、リヤが245/40R17です。
タイヤは新車のときのものです。山はありますが、賞味期限は過ぎていますので交換をお勧めします。
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◆内装
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ブラックカラーをベースとしたインテリア、体にフィットするフロントシート、スイッチの操作はメーター周りに配置、ショートストロークのシフトレバー、人馬一体のコックピットです。コンビネーションメーターは液晶メーターです。
装備はオリジナルのままです。
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◆機関
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ホンダの名機VTECエンジン、レッドゾーンは8,000rpm、高回転型エンジンです。
トランスミッションは6速マニュアル、ディファレンシャルはLSD装着しています。
走らないわけがない、ピュアスポーツカーの仕様です。
機関に問題はありません。
◆エンジン仕様
・種類:水冷直列4気筒DOHC16バルブ
・総排気量:2156cc
・最高出力:242ps(178kW)/7800rpm
・最大トルク:2.5kg・m(221N・m)/6500〜7500rpm
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◆足回り
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サスペンションは4輪ダブルウイッシュボーン式、ショックアブソーバーは分離加圧式ダンパーを採用しています。ステアリングは応答性のよいラック&ピニオン式、4輪ディスクブレーキです。ノーマルですがポテンシャルの高い足回りとなっています。
◆仕様
・ステアリング形式:パワーアシスト付きラック&ピニオン
・サスペンション形式(前):ダブルウイッシュボーン式
・サスペンション形式(後):ダブルウイッシュボーン式
・ブレーキ形式(前):ベチレーテッドディスク
・ブレーキ形式(後):ディスク
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◆メンテナンス
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全てディーラー整備、記録簿も残っています。
特にトラブルなく、維持されています。
車検時には、必ず以下の整備を行っているそうです。
・エンジンオイル交換
・エンジンオイルフィルター交換
・トランスミッションオイル交換
・ディファレンシャルオイル交換
・ブレーキフルード交換
・クラッチオイル交換
車は岐阜県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル費用と自動車税の月割り負担分は、別途、清算させて頂きます。