■■■今回紹介のモデル■■■
1969年(昭和44年)初度登録の国内向けモデルになります。
ホンダにとっては、日本国内向けとしては、初の普通乗用登録車です。
2005年3月(平成17年)に知人から個人売買で購入しました。
車両は、基本的にフルオリジナルになります。
現在、車両からキャブレターを取り外しています。(エンジンは、かかりません。)
取り外した経緯は、2007年3月(平成19年)頃、キャブレターから燃料漏れが確認できた為です。
ダイヤフラムの経年劣化による変形が原因とのことです。
取り外したキャブレターは、OH済みで新品同様な状態です。
輸出向けモデルとは、外観上の違いは、バンパーの形状とテールランプになりますが、テールランプは、[N360]と共通性は、有りません。フロントブレーキも[N360]と違います。
ボディ外装の塗装は、前オーナーさんにより、元色の白から青色に塗り替えて有ります。
車両は、ガレージ保管で雨天未使用です。
■■車両の仕様■■
◆車検証記載事項
・車名:ホンダ
・車台番号:N600−1010***
・型式:N600
・原動機の型式:N600E
◆エンジンルームプレートの刻印
・車台番号:N600−1010***
・機関番号:N600E−1010***
◆タイヤサイズ
・タイヤサイズ:145SR10
◆その他の仕様
・セミトラ取り付け
・ダッシュボードに載せてある、ミニチュアカーはお付けします。
■■特徴とお勧めポイント■■
まずは、ホンダの日本国内向けとしては、初の普通車登録4座乗用車です。
オーナーさん曰く、国内で現存するのは、15台前後ではないかとの事で大変希少なモデルです。
外装塗装を塗り替えた以外は、ボディは、オリジナルの状態です。
トルクが有る走行感覚も特徴とのことです。
■■■N360シリーズについて■■■
1966年(昭和41年)の第13回東京モーターショーで発表されました。
1967年3月(昭和42年)に販売開始。
ホンダ初の本格的量産型乗用車です。車名の「N」は一説には、「乗り物(Norimono)」の略とされ、本田宗一郎社長がミニマム・トランスポーテーションとしての普及を目的に命名したとされています。
「N360」が開発されると、これをベースに排気量を400ccに拡大した「N400」、600ccエンジン搭載の「N600」が製造され、欧米に輸出されました。ヨーロッパでは、オートバイレースやF1で知名度の高いホンダの車であることから、若い年代を中心に顧客の支持を受けたそうです。
600ccモデルは日本国内向けにも1968年6月から「600E」として市販されましたが、半年間に1,500台程度で販売を終了しました。機構的には輸出用と同じ部分がありましたが、インテリアや機構細部は全く異なっていました。
ホンダにとっては、日本国内向けとしては、初の普通車登録乗用車です。
■■外装の状態■■
・外装の状態は、ガレージに保管されている為、塗装焼け等は、少ないと思います。
・塗装に、艶、光沢も充分に有り良好です。
・前後バンパーのメッキ部に細かいサビが確認出来ます。
・下廻りにサビが発生している箇所は有ります。
・右ドアに複数のエクボが有り、左リアサイドパネルにエクボが有ります。
・前後ウィンドウガラスのモールが経年劣化によるヒビが有ります。
・ホイールの状態は、リムに小さいガリキズが有りますが気になるレベルでは有りません。
・タイヤサイドウォールにひび割れ有り、交換が必要だと思います。
■■内装の状態■■
・全体的に車両の年齢を考えると良好な状態だと思います。
・ルーフライニングの垂れは、有りません。
・シートの状態は、運転席シートに綻び有りますが、その他には、大きなキズ、破れは有りません。
登録後半世紀の時間を考えると良好です。
・ドアトリムには、新車時からのビニールが被り綺麗です。
昭和のクルマを感じさせます。(当時は、皆さんビニールを剥がさずに使用していた事を思い出します。)
・ダッシュボード中央付近に3ヶ所大きな穴?損傷が有ります。
■■機関の状態■■
・オイル漏れ等は有りません。
・サスペンション等足回りは、純正で、良好です。
・現在気になる箇所は無く、コンディションは良好とのことです。
・純正ラジオは、正常に作動します。
・現在社外品のアンテナが付いていますが、純正のアンテナがパーツとして有りますのでお付けします。
アンテナ同様、ワイパーSWとライトSWが非純正の為、純正品を補修パーツでお付けします。
■■整備履歴■■
・整備記録簿有ります。
■■その他■■
・スペアタイヤ装備しています。
・取説は、[N360]のものをお付けします。
<車両に、下記付属部品をお付けします。>
・キャブレター(OH済み、新品同様)
・中古の360用のキャブもお付けします。
・純正アンテナ
・ワイパー
・ライトスイッチ
・ホイールキャップ
<ご希望の方には、別途下記部品とラビットスクーターを有償にてお譲りします。>
・スペアのエンジン(600cc)
・エアクリーナー
・ブレーキ系の部品
・テールランプASSYとテールランプレンズ
(N360と共通性がありません。N600専用なので大変希少です。)
・エンブレム
・フロントグリル
・リヤフード(トランク)
・ピストンとピストンピン3種
・ブレーキシュー
・ブレーキ小物類
・フロントアッパーマウント
・フロントバックプレート
・ベアリング
・中古燃料ポンプと新品ラバー
・小物とシリンダー
※ラビットスクーター
(オーナーさん購入時には、エンジンも正常にかかっていましたが、現在はかかりません。)
車両とは、別途40万円でお譲りします。(ラビットスクーター含む。)
■■取材後の感想■■
今回紹介の車両ですが、大変希少なモデルでした。[N360]は、世の中に於いて昭和の名車として認知されているモデルですが、[N600E]は、私も現車を見るのも初めてでした。
ホンダ初の・・・・。というフレーズにより一層希少性を感じました。
こちらの車両を購入された方は、これからご自身の手により仕上げて行く楽しさを充分持っている車両ではないでしょうか。
現車確認、見学については、オーナーさんも多忙な為、購入を前提とした上でご連絡をお願い致します。
個人売買の為、消費税、諸費用はかかりませんが、リサイクル料(¥3,280−)のご負担をお願いいたします。現状渡しのノークレームとなります。
実車は、静岡県にあります。