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取材日2020年7月24日 |
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大変希少な本国ワンオーナー&国内ワンオーナー、フルオリジナルのファルコンです。 1950年代半ば以降の北米市場において、巨大化・高額化し過ぎた多くのアメリカ車と市場でのニーズとのギャップの解消、つまり低コストでコンパクトな、ヨーロッパ車を中心としたライバルに対抗するため、ビッグスリー3社はこぞってコンパクトカーをリリースしていきました。 そのなかでフォードが放った代表車種がこのファルコンです。 1959年からデリバリーされた初代ファルコンは、FR・2.4リッター6気筒・シングルキャブ・3MTもしくは2ATといったオーソドックスな成り立ちで、2/4ドアセダンと3/5ドアステーションワゴンの4バリエーションでスタートしました。 その後、2.8リッターエンジンや4.3リッターV8エンジンの追加、フーツラと呼ばれる上級装備版やコンバーチブル、セダンデリバリー(パネルバン)etc.といった多バリエーション展開がなされ、大きな成功を収めます。 1963年まで生産されたのちに2代目ファルコンへとバトンタッチされますが、この2代目ファルコンをベースに開発されたのが、大ヒットした初代マスタングとなります。 ●● プロフィール ●● こちらのお車は、1962年式の2ドアセダン・2AT・2.8リッター直6エンジン搭載車となります。 2018年に現オーナーさんがebayにて見つけ、通関業者を介して個人輸入し、その際に車検を通すためにひと通りの整備を施していますが、その車両代を除く費用だけでも250万円ほどしたとのことです。 オーナーさんはアメリカの自動車番組「ファスト&ラウド」で登場した車と同じ車がどうしても欲しくて購入されたとのことです。 このお車の特徴は、何と言っても本国ワンオーナーのフルオリジナル車ということです。 外装の傷みこそありますが、オリジナルの塗装ということ自体に高い価値があるとみなされている、いわゆるサバイバー(未再生車)になります。 1962年からの記録簿や出荷証明書といった書類も整っているので素性は確かですし、カラーチャートやオーナーズマニュアル、サービスマニュアルといった希少な資料が揃っているのも特筆すべき点です。 初代オーナーは女性で、新車購入以来ずっと所有し続け、老齢になったため手放したという車両のようです。 いちど名義変更をしているので形式上は日本でツーオーナーになりますが、日本に来てからは現オーナーさんがずっと所有して今に至りますので、実質的に本国ワンオーナー&国内ワンオーナーになります。 他にも多くの所有車があるため頻繁に動かすことはありませんが、調子維持のため最低でも1~2週間に1回は1時間程度走らせるようにしているとのことです。 ●● 外装 ●● 全体的に年式相応のヤレが見られます。 塗装の褪せやサビ、キズなども散見される状態で、艶はありません。 そのかわり、外装はオリジナルペイントのままです。 ホイールも、キャップのコンディションは概ね良好なものの、鉄部にはキズやサビが散見されます。 オーナーさんはオールペンも考えたそうですが、元々オリジナル塗装という点に価値を感じて購入した訳だし、メンテを依頼しているショップさんや知人の意見もなべて「このままの状態を残したほうがいい」だったので、そのままにしているとのことです。 灯火類やメッキパーツに関しては概ね良好で、小キズや年式相応のくすみが見られる箇所もありますが目立つような瑕疵はなく、見た限り欠品もなさそうです。 ●● 内装 ●● 全般的に良好です。 オーナーさんの代になってからシート表皮を張り替えフロアマットを交換されたとのことです。 ダッシュボードも良好で、メーター類やスイッチ類、ステアリングといった部分も状態良く保たれています。 天張りのみ汚れや破れが見られますが、交換用のライナー(生地)はお付けします。 シフトノブは社外品になっていますが、ノーマルもお付けします。 ラジオは周波数的に聴けないので、配線を切っているとのことです。 トランク内のフロア面にはややサビが認められます。 あいにく取材日に助手席側のウインドウが落ちてしまったのですが、すぐに工場に出し修理済みとのことです。 また、動画撮影時に助手席側ドアからカタカタ音が鳴っていた点に関しても、同じ工場で調整してもらい緩和したとのことですが、完全には収まらず、おそらくストライカーの交換が必要なのではとのことでした。 ●● 機関・足回り ●● 基本的にフルノーマルです。 メンテナンスは旧車に通じたショップに出しています。 日本に来てからの主なメンテナンスとしては、 ・キャブレターOH ・プラグ交換 ・ディスビ交換 ・エアクリーナー交換 ・LLC交換 ・ヒーターコア交換 ・ブロアモーター交換 とのことです。 動画撮影時、若干吹け上がりに乱れがありましたが、その後上記の工場に依頼しキャブを調整してもらったとのことです。 ●● インプレッション ●● 日本ではとても珍しい初代ファルコンはアメリカ本国ではコンパクトカー扱いですが、日本で見ると中型車といった感じで、今で言うところのDセグメントくらいの大きさになりますね。 もし当時の日本にあったとしたら、クラウンよりも大柄で随分と立派な車だなと思われたのではないでしょうか。 淡いグリーンメタリックのボディカラーは上品ですが、1962年式の未再生車だけあって、色艶はだいぶ褪せてしまっています。 とはいえ不思議なものでこれはこれで持ち味という感じもして、確かにこのまま乗るのも面白いと思わされます。 中に入ると一転、シート表皮やフロアマットを張り替えた恩恵で、色褪せなどのないスッキリとした空間が広がります。 淡いブルーのカラーもまた上品で、この車の初代オーナーが女性だったことのセンスが感じられますね。 目の前にはメーター類とラジオ、グローブボックスしかなく、それがまたシンプルで清々しいですね。 助手席にて試乗させていただきましたが、170スペシャルシックスと名付けられた、アメ車的にはスモールな2.8リッター直6エンジンは、ヨーロッパ的な滑らかな6気筒というよりはアメリカンV8に近いドロドロとしたフィーリングを強く感じることができます。 乗り心地もアメ車らしい柔らかさがあり、ベンチシートに座りゆるゆると街中を走らせているだけで旧いアメ車でしか味わえない楽しさが広がります。 この、コンパクトでカジュアルとされるファルコンにもしっかり往時のアメ車の魅力が凝縮されており、だから当時大ヒットしたのだなと納得させられますね。 ●● その他 ●● 以下のものをお付けします。 ・プラグx6 ・ウエザーストリップ全て ・アンテナ ・ディスビキャップ ・ドアミラーx4 ・シールドビームx1 ・天張りのライナー(生地) ・純正コラムシフトノブ ・etc. 年式が経っていることとボディカラーが繊細なため現車確認をお勧めしますが、オーナーさんご多忙につき購入を前提とした場合のみとさせていただきます。 ●● まとめ ●● 日本ではほとんど見かけることのない初代ファルコン、しかも2ドアのサバイバーとなると本当に希少で、まず探しても出てくるものではありません。 そんな希少車ですとメンテナンスが不安になるのが常ですが、構造がシンプルなことと本国ではパーツが流通しているため、思いのほか維持しやすいのも魅力です。 外装にはヤレが見られますが、出そうと思っても出せない味が出ているとも言えますので、このまま乗るも良し、はたまた「ファスト&ラウド」のノリそのままにカスタムして乗るも良しの、世界観がハマる方にはまたとない1台と言えるのではないでしょうか。 オーナーさんは現在もとても気に入っていらっしゃいますが、他にもエンスー車両を複数所有されているため、車両整理のため売却を希望されています。 お車は、東京都練馬区にあります。 個人の為、消費税はかかりませんが、リサイクル料(6,360円)と月割りの自動車税のご負担をお願いいたします。 |
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以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。 整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。 |
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SOLD OUT | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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