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取材日2023年5月16日 |
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1950年代・・・ジャイアントキラーで知られた「ABARTH・アバルト」の存在・・・。 モータースポーツ界を席巻したカルロ・アバルト氏の偉業から70年経過して今尚変わらない・・・、僅か3660X1625X1505mmというコンパクトなボディサイズに、165PSを5500回転で絞り出す1.4Lインライン4ターボエンジンを搭載・・・。この595C(コンフォートモデル)も良い意味「快適性」とは名ばかりで、乗ってみると本当に良く解る素晴らしくホットなクルマです・・・! コンパクトなシティコミューターとして誕生したオリジナルの出生背景も、知れば知るほど魅力的・・・。 初代フィアット500ヌォーバが生まれた背景は、第二次世界大戦敗戦の傷跡から立ち直り、物質的な荒廃に見舞われた後のイタリアの戦後復興から、民衆の努力が実を結んで繁栄の時代を迎えた1960年代にありました・・・。 イタリア国民は誰もが皆、未来を夢見て大きな発展を期待し、産業、芸術、エンターテインメントなどの分野で情熱を燃やし、古いものと新しいものとを独特な感性で調和させ、イタリア人の持つこだわりと創造力に富んだ才能を世界に示めそうとします・・・。 そんな時代背景の下、安価な住宅に加えて、街中で使える手頃で低価格の自動車が求められており、その当時最も安価だったフィアット600トッポリーノでさえ手の届かない若者層をターゲットに、フィアット500(チンクエチェント)ヌォーバが1957年7月4日に発売されると!ローマの街中にマイクロ・カーがあふれた時代を迎えるのです・・・!まさに「初代フィアット500」は、戦後の復興劇をダイナミックに遂げたイタリアが未来を夢見た時代の象徴だったのです・・・! 初代の特徴でもあった、アイドリングでは独特の鼓動を感じる、スプリングでフロートさせた小さな2気筒エンジンは「もっともっと回してくれよ・・・!」と言わんばかりのユニークなエンジン・・・。ミニマムなボディがスピードに乗ると、その鼓動はどこかに消えさり、実にスムーズにシフトアップ〜ダウンを軽快に決め、石畳がメインの街中を自由自在に走り抜けていました・・・。 モダンで明るいデザイン・・・、安価でシンプルな構造・・・、頑丈で高い耐久性・・・、2人の乗客と少量の荷物を快適に運ぶことは勿論、思い立てば家族全員で旅行することも可能だった「初代フィアット500」は、最終的に1975年まで生産され、実に389万台が世界中に販売されイタリアの自動車産業を復活させる大ヒット作となったのです・・・。 その明らかに自動車史に残るドラマから50年が経過・・・ 世界中のエンスージアストが待ち望んだ、「最もキュートな車の一台」と称されるニュー・フィアット500は、2007年新たなディメンジョンと、洗練された4シリンダーエンジンを持って「初代と同じ誕生日」に往年のチンクエチェントの再来を果たします・・・。
「1950年代にフィアット500をベースに595ccまでチューンナップされたアバルト595の存在がオマージュされたシリーズ・・・。排気量では無く、高性能の証として595とネーミングされたフィアットアバルト595Cとは・・・」
「オープントップでもっとエキゾーストサウンドを楽しめ・・・!周りの空気との一体感をもっと楽しめ・・・!」とアバルト595Cツーリスモには、ドライバーに積極的に語りかけてくる演出があります・・・。いつでもボタンひとつでハーフトップオープンから、フルオープントップへと自由自在にトランスフォームできる・・・。この魅力的で小粋なサソリを、ストレスフリーに楽しめるのがアバルト595Cツーリスモのもっとも大きな魅力です・・・! ニュー・フィアット500よりグッとワイルドにフロント・リアフェンダーとも張り出したボディ・デザイン・・・。フロントには、70年前のアバルト595のエアダムを連想させる、インタークーラー冷却用エアインテーク付きバンパー・・・、リアには前衛的ディフューザー一体型バンパーを搭載・・・。70年間の空気の壁に対する研究も大いに反映され、モダニズムで解釈されるエアロパーツを配したコンパクトながらも実にワイド&ロウなスタイルが、アグレッシブなこのクルマの個性を物語っています・・・。 まさにFIATエンジニアリングの恩恵・・・、AT限定免許でも本格的スポーツドライビングを楽しめる懐の深さ・・・。この595Cツーリスモに搭載される、ATモード付き5速シーケンシャル・トランスミッションは、実に懐が広い使い方を呈しており、機能的で分かりやすいプッシュボタン式のシーケンシャル・シフトスイッチで気軽にATモードを楽しむ方法と、ステアリング裏のパドルで積極的にマニュアル操作する方法が選択できます・・・。これは実に嬉しい選択です・・・! またモダニズム化された、595Cツーリズモは、専用17インチアロイホイールとブラックで演出されたブレーキキャリパー、そしてKONI製のFSDショックアブソーバーを標準装備する程・・・。 これは往年のアバルト595の再来か・・・? 取材車はスカッフ・プレートやアクセル・ペダルに新車時のビニールが残る、実走行なんと2806kmの超低走行車・・・。スターターを回すと僅かなクランキングで、すぐに洗練された実にワイルドなサウンドを響かせ目覚めます・・・。EVを含み近年のクルマが、これまで以上に静かで滑らかになっている事実に反して、このフィアット500はクルマ好きが狂喜するワイルドなビートを奏でます・・・。これはバンドサウンドで言うところの“グルーブ感”と同じ・・・、このグルーブ感が無いとクルマじゃない・・・!それほど実に「熱く深い味わい」を演出するもので、エンジンの鼓動を愛するクルマ好きには、キャンバス・トップを電動でスマートに全開し、スポーツドライビング中にエキゾースト・ノートをBGMとして聴いているだけで、実に芳醇な喜びがあり、そして・・・大いにアグレッシブな走りを予感させてくれる物なのです・・・! このアバルト595Cツーリスモの「サウンド」は、人の心を揺さぶる大切なファクターでした・・・。
「感性溢れる見事なガレージには、オーナー様自ら手掛けられた往年のクラシックカーからネオクラシックまで・・・!膨大なミニカー・コレクションとともに1/1モデルを大切にコレクションされるオーナー様のアバルト595Cツーリスモとは・・・!」
まるでそこに居ると、時間という概念に縛られる意味に疑問を抱く程・・・。オーナー様の感性で見事に飾られたガレージは、数十年という長い年月を溢れんばかりの情熱をかけて収集してこない限り、決して到達出来ないであろう意味の深さを感じるものです・・・。 長い期間のプロフェッショナルとしての自動車業界でのご活躍・・・その後、数台の往年の名車を、自ら極上の状態までフルレストアされ、全国各地のイベントに出走し楽しまれるライフスタイルなどが、著名自動車雑誌に紹介されたご経験もお持ちでおられ、1/43〜1/1まで、まさに愛情いっぱいにコレクションに向き会うお姿が、とても印象的なオーナー様です・・・。 このアバルト595Cツーリスモは、お知り合いがディーラー経営者でおられ、新車リリース時にその方のオススメもあり、アバルトは「クルマ好きなら一度は乗ってみたいクルマ」と、かねてより思っておられた経緯もあり、新車でご購入されたとの事です・・・。 まさに1/1コレクションとしてのアバルト595Cツーリスモとの出会い・・・。 もちろんガレージの中のコレクションは全て定期的エンジンを掛け、手厚いメンテナンスを愛情いっぱいに受けてきた個体ばかりです・・・。この新車購入されたアバルト595Cツーリスモも同様にいつでも走り出せる準備を受けながら最初の3年の月日が経過・・・。この原稿が出る2023年6月に初めての車検を受けられるも、走行2806km(取材時)という個体となったのです・・・。 新車の香りがする一台・・・、もちろん不具合は全くありません・・・。 社外のマットをオリジナルの上に被せて使用されておられ、足は一度も直接つけたことは無いとの事です・・・。 「何故・・・ここまで大切にコレクションされておられる1/1アバルト595Cツーリスモを手放す決意をされたのですか?」との筆者の質問に、「人生ステージの変化かな、あまりにも増えすぎたガレージ内のコレクションになんとかせねばならなくなったから・・・」と笑顔でお答えいただきました・・・。 全てがピカピカの新車の香りが残る一台・・・。とても大切にされてこられましたが、断腸の思いで決断なさったとの事です・・・。 まさに、価格もこなれ、次の未だ見ぬ新オーナー様には、「大変お得!」と大きく頷ける内容・・・。ご自身ならずとも、AT免許保有のエンスージアストご家族様にも、大変魅力的なご提案と思う次第です・・・。
「2020年式フィアット・アバルト595Cツーリスモ取材後記・・・」
魅力的なエンジン付きクルマの存命と、相反する環境への対策はエンスージアストなら誰でも思慮することでしょう・・・。ニュー・フィアット500も次期車両はいよいよEVへと変化する様子です・・・。 「魅力的エンジン付きアバルトだからこそ・・・乗るなら今!」 傑作名車・・・初代チンクエチェントを産んだフィアットだからこそ作り得たニューフィアット・・・さらにアバルトが手掛けた、インライン4・ターボチャージャー付きエンジン搭載フィアット595Cツーリスモは、躍動感あふれる初代の鼓動を現代に蘇がえさせた、エンスージアストなら必ず乗っておきたい、エンジンの面白さが官能できる21世紀の最高傑作車・・・!と心底感じた今回の取材だったのです・・・。 「車名アバルト・・・初代チンクエチェントのDNAを汲む、サソリの名を冠する現代の傑作名車・・・!走行僅か2806kmのアバルト595Cツーリスモは、クラシックカー〜クルマ大好きオーナー様の見事なガレージで、新車同様コンディションで保管されていた・・・!気軽にオープントップが楽しめるサソリのツーリスモ・モデルは、エンスージアストなら必ず乗っておきたい魅惑の一台・・・!」 アバルトが手掛けた、イタリア人の洒落っ気たっぷりのセンスが生み出した往年のチンクエチェントの再来・・・。 是非このダイナミックなアバルトの鼓動と躍動感を感じに・・・東京都近郊市まで見学にお越しください。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 個人間売買のため、消費税や諸費用等はかかりません。 【お問い合わせに際して・・・】 本記事内容は、2023年5月16日13時より、晴天の元、約3時間の取材時間の中で、オーナー様へのインタビュー、助手席試乗したものを元に執筆作成したものです。かぎられた時間での確認につき現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります、また執筆内容に関しても全て裏づけを取ったものではありません。 状態等のコメントも、あくまで取材時の天候・状況及び筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。 掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なお個人間での取引となりますので、冷やかし防止のため、現車確認はあくまで「購入を前提」として検討されているお客様のみとさせて頂きます。 何卒宜しくご検討下さい。 |
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以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。 整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。 |
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