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フィアット 500F(アバルト595ss仕様) 1969年式
車検 2024年12月 走行 21,315km
(メーター読み)
備考 中古並行車、後期型、左H、4速MT、ショップ製作車両
長さ 306cm 132cm 高さ 134cm 重量 560kg 排気量 490cc
取材日2023年3月8日

★フィアット 500F(アバルト595ss仕様)に関して
初代トポリーノに続く2代目として1957年に登場、丸みのあるユーモラスなフォルムは、設計者のジアコーサ自身が手掛けたものであり、モノコックボディにエンジンの騒音対策としてキャンバストップが標準装備であった。
駆動方式はRR、4速MTを装備していた。

1965年、後ろ開きドアを採用した500Fが登場、搭載される空冷直列2気筒OHVエンジンは、最高出力15hpを発揮し、最高速度95km/hをマークした。

◆アバルト 595 SS(esse esse/エッセエッセ)はスーパースポーツを意味するものであり『FIAT 500』をベースに、アバルトによるチューニングが施されていた。
ツインテールパープを始め、アルミ製のオイルパン、ゴム製のフードストラップ、ボディサイドのストライプ、そしてその存在を主張するABARTHのエンブレムが特徴であり、排気量は594ccに拡大され、様々なチューニングにより最高出力は32hpを発揮し、最高速度は130km/hをマークしたが、当車両はそのレプリカである。

◆当車について◆
1989年国内登録の中古並行車、2015年3月に購入、オーナー歴不明、取説・マニュアル関連なし、禁煙車、整備記録は現オーナー時のみあり、屋内保管、事故歴・修復歴不明、ETC、スペアキーなし

※型式/−110F−、原動機の型式/110F.000、車台番号/FIAT110F2504●●●
※諸々の改造による申請はされていません。

◆エクステリア◆
ボディカラーは元色でオールペイントされており、本物をモチーフとしながら、本物以上のモデファイが行わています。

モデファイ箇所としては、
・バンパーレスにされたフロント周り
・給油口の穴が開けられたトランクフード
・連結式にされたワイパーアーム
・ビタローニのミラー
・ボディサイドのFIAT ABARTH 595のストライプはなく、ABARTHの文字のみ
・RSワタナベの10インチホイール
・ミニ用ハブ加工(前後)
・APロッキードスリット入りディスクローター
・APロッキードスポッドキャリパー
・エンジンフードをカットして取り付けられたオイルクーラー
以上が特徴で、レーシーな仕上がりとなっています。

ビニール製の幌は破れはありませんが、ある程度以上の雨だと定番の雨漏りがある様です。

タイヤはヨコハマGTスペシャル、145/80R10で5〜6分山程度あります。

錆は下回りに散見されますが、腐りは無く、年式からすると軽微な部類です。

多少ヤレ感はありますが、目立つ傷や凹みは無く全体的に状態は良好です。

気になる点としては、右フロントフェンダー下部に補修痕があるのと、ルーフの2ケ所にテープが貼ってあり、剥がして確認はしていませんが、恐らく浮き錆によるものと思われます。

◆インテリア◆
車内は本物と同様にレーシーな赤を基調として、シートとドアトリムが仕立てられています。

・300φ位の小径のアバルトのステアリング
・3連のセンターメーター(回転、燃料、速度)
・ダッシュボード下には油温、電圧のメーターに電源ソケット、ETCを装着
・赤い縁取りがされたアバルトのロゴ入りフロアマットにアルミ製のヒールパッド
・消火器
以上がモデファイ箇所です。

キャンバストップは中央のフックで止まっているだけなので、走行中でも開ける事は可能です。

ABCペダルはアクセルが低い位置に付けられていますが、ヒール&トウには最適のレイアウトです。

シフトレバーには後付けのバックランプのスイッチが付けられており、バックの際には手動にてオンにします。

オドメーターの走行距離は確証が無いため参考値です。

フロントのトランクには燃料タンクがありますが、フードを開けずに給油出来る様にしてあり、水が浸入した場合の処理もされています。

◆エンジン・整備関連◆
エンジンはダッシュパネルにあるスイッチをオンにして、サイドにあるレバーを引き上げてスタートさせます。
アイドリングは1200rpm位で、レーシングエンジンの様にタコメーターの針を震わせながらアイドリングします。
フケ上がりも良好で異音や異臭はなく、オイル漏れは滲みが多少ありますが許容範囲です。

フードから覗く、赤く塗られたエンジンは595ccにボアアップされ、ハイカム、ウエーバー40φのダウンドラフト、インテークマニホールドが変更されています。

高い位置に付けられたオイルクーラーにはポンプのスイッチが付けられています。

軽整備は知り合いの整備工場にて行い、重整備はこの車を仕上げた購入先のショップに依頼しており、現状は特に不具合は無いそうです。

◆オーナーさんより一言◆
当初、ノーマルのフィアット500を探していた所、訪れたショップにこの車があり、その格好良さに一目惚れして購入しました。

購入時からこの仕様でしたので、特に手を入れてはいませんが、パワフルで面白い車です。
イベントに出ると良く声を掛けられますし、チンクのツーリングではいつも先頭を走っています(笑)

最近のリプロ物では無く、応年のアバルトキットが使われており、一体鋳造のシリンダー、専用のハイカム、オーバーサイズのピストンにウエーバーを使用している所が一番の魅力です。

また雑誌にも掲載された事があり、その本の切り抜きを記念として持っています。

今回は車両入れ替えのために手放す事にしましたが、お好きな方に乗って頂きたいと思います。

◆エンスーの杜取材担当者の私情インプレ◆
本物そっくりに仕上げたレプリカが存在しますが、この個体は本物を所持しているショップのオーナーが仕上げた様です。

ただ本物そっくりでは面白くないと考えたショップのコンセプトが伺えます。

レーシーではありながらもストラダーレのイメージで仕上げられていますが、更にバケットシートにして4点式のシートベルトを付けて、ロールケージ迄装着すればサーキットでのヒストリックカーレースにも出れるでしょうし、間違いなく目立つと思います。

各所でイタフラミーティングも行われていますので、ご欄になった方もおられるかもしれませんが、一味違ったピッコロイタリアンがお好きな方はぜひご検討下さい。

なおメンテナンスに関しては、この手の車に乗り慣れた方、またこの手の車の扱いに慣れた主治医をお持ちの方でないと厳しいと思いますし、車検はこの状態のままでは通りませんので、ある程度ノウハウが必要とお考え下さい。

◆お問い合わせに際して◆
・このページの車両は車の個人売買の情報サイト「エンスーの杜」に掲載されたものです。
エンスーの杜は広告代理店であり、自動車販売店ではありません。
また掲載車両は個人所有の物で、オーナーさんの依頼により取材を行ったものをFOR SALEとして掲載しています。

・記事内容は担当者が1時間程度の取材時間の中で、オーナーさんのコメントと、見聞したものを元に作成したものですので、見落とし等で現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります。
また全て裏づけを取って記述している訳ではないため、誤記等の可能性もあり、状態を保証するものではありません。

・状態等のコメントは2023年3月8日の取材時の状況及び、取材担当者の主観によるものですので、月日が経過して写真や記事と異なる場合がある事をご承知おき頂き、現車確認の際に必ず状態をご確認下さい。

・掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。(メールでの価格交渉はご遠慮下さい)

◆現車確認に関して◆
・当車両は神奈川県にあります。

・車をご覧になる場合は、掲載ページの一番下に記載してあるメールアドレス宛にメールをお送り頂ければ折り返し「現車確認申込書」をお送りしますので、お申し込み頂き次第、日程調整をさせて頂きます。
(個人情報保護の関係上、具体的な場所はお申込み頂いた方だけにお教え致します、なお携帯のメールアドレス以外でお願いします)

・個人間での取引となりますので、冷やかし防止と個人情報保護のため、あくまで購入を前提として検討されている方のみとさせて頂きます。

・オーナーさんの都合上、日程は応相談でお願い致します。

◆購入される場合◆
・車両代金 
・自動車税 (18,900円)を、購入月の翌月より3月までの未経過分の精算をお願いします。
・リサイクル料(9,080円)の全額負担をお願いします。
※ 個人売買のため、消費税は掛かりませんが、支払いは現金一括で現状渡しのノークレームとなります。また、 陸送等の手配は購入された方に行って頂きます。

 460万円
 
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1 ピッコロイタリアンの代表作であるチンクエチェント
2 アバルト 595 SS仕様にモデファイ
3 素早く給油するための給油口がボンネットをくり抜いて付けられている
4 騒音対策と言われるキャンバストップを装備
5 車高は多少ローダウンされている
6 放熱のため開放されたエンジンフード
7 フードから突き出たオイルクーラー
8 エンジン本体は赤く塗られている
9 フェンダーには補修痕がある
10 伊達では無い蠍のエンブレム
11 リフレクターの焼けは無く、H4のハロゲンバルブを使用しているが光量が不足している模様
12 フードストラップを使用
13 ワイパーアームは速度調整可能な連結式、フロントガラスにはフィルム式アンテナが貼られている
14 ビニール地の幌の破れは無い
15 フロントのフックを外して簡単に開く事が可能
16 浮き錆と思われる箇所をテープ止め
17 AP製のスリット入りのブレーキローターとキャリパー
18 右サイドに傷や凹みはない
19 左サイドにも傷や凹みはない
20 ミラーはビタローニ(反対側はリプロ物)
21 様々なイベントのステッカー
22 様々なイベントのステッカー
23 ホイールはRSワタナベの10インチ
24 ウエザーストリップの状態は良好
25 エンジンフードのヒンジは本来は下側に付く
26 ステー類はボルト止めしてあるだけなので、取り外しは可能
27 車検の際にはフードは閉じる必要がある
28 フロント下部には錆が散見される
29 右サイドにもサイドシル付近に錆がある
30 左サイドにも多少錆あり
31 フィンがついて放熱効果の良さそうなアルミ製のオイルパン
32 オイルクーラーと結ぶステンメッシュのパイプ
33 ドア下には多少錆がある、内張の浮きは無い
34 シンプルなドアトリム
35 シンプルかつレーシーなインパネ
36 シフトノブの根元にはバックランプスイッチを増設
37 200km/h迄表示された速度計、センターは燃料計
38 赤いのは電磁ポンプのスイッチ、油温計、電圧計とUSB対応の電源ソケット
39 ヒール&トウが容易に出来るレイアウト、クラッチは強化されているため重い
40 状態の良いシート、シートベルトは3点式
41 赤い縁取りがされたアバルトのロゴ入りフロアマット、消火器も装備
42 内張は無く鉄板剥き出しの天井
43 リアシートの状態も良好
44 フックを外すと前に倒して荷室としても使用可
45 入り込んだ水が排出出来る様にされている
46 ヘッドライトには光量アップのためリレーを装着
47 エンジンフードはここまで開ける事が出来る
48 ボアアップし、チューンナップされたエンジン
49 キャブレターはウエーバーの40パイ
50 モータージャーナリスト熊倉重春氏による当車両のレポートが掲載された雑誌
 


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エンスーの杜 神奈川
TEL/080−4377-0093 真板(マイタ)まで
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