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◆デイムラーについて
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英国デイムラーは、最初ドイツ・デイムラー社のクルマの輸入元として設立された子会社でしたが、これが後に独立し、英国最古の自動車メーカーとなりました。
ジャガーは、サー・ウイリアム・ライオンズによって1922年に設立されたスワローサイドカーモーターズが前身で、1945年に組織変更してジャガーカーズとなります。
デイムラーは王室の御陵車を一貫して製造していた名門でしたが、戦後経営が悪化し、一方新参者のジャガーは高級車メーカーとしての地盤がなくデイムラー社が持つブランドイメージや市場が欲しかったと思われます。1960年、デイムラーはジャガーに吸収合併されます。 ただし、デイムラーのブランドネームを消滅させることはせず、 その後もジャガー・ラインナップの上級クラスとして残ることになりました。
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◆ご紹介する車両について
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今回ご紹介する車両は、X305のデイムラー・ダブルシックス マジェスティックです。ジャガーXJシリーズの中で最高峰と呼ばれたダブルシックスの最終モデル、そして「マジェスティック」の意味は荘厳、サブネームに恥じない高級感溢れるモデルです。
マジェスティックで一番の特長は後席重視のサルーンであることです。
その内容は、ホイールベースの延長(125mm広くなる)、リヤシートをスピリット化し、4名乗車、また左右リヤシートは電動式パワーシートとなっており、それぞれにシートヒーターを装備しています。その他にもバーウォール材使用したウッドパネル、本革仕様など、最高の空間となっています。
外装のデザインも特別です。ラジエターグリルのクロームメッキ部分は絶妙な波形を用いた造形に仕上がっています。
パワーユニットは6リッターの V型12気筒SOHCエンジンを搭載、315馬力を発生します。
現オーナーさんは約22年前にジャガー専門ショップで購入されます。
この車両には記念のゴールドプレートが助手席にあります。
そこには車台ナンバーと最後のV12エンジンと記載があります。
特別な車両ということですね。
長年乗って来られて路上で止まって困ったことはないそうです。
いい車ですと、でも整備はしっかりとしますとも言われていました。
しかし、最近は乗り機会がめっきり減り、だんだんと気になり始めます。
このままではよくない、思い切って手放そうと考え、エンスーの杜の掲載依頼となりました。
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◆外観
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ブルーシルバーのメタリックカラー、きれいなボディです。
フロントグリルのDバッジ、センターピラーのV12バッジ、そしてリヤのエンジカラーのマジェスティックのエンブレム、高級感があります。
リヤの3枚ガラスはスモークフィルムを貼り付けています。
ヘッドライトはX308のHIDタイプに交換しています。
フロントポジジョンライトはLED化しています。
フロントバンパー左コーナー部に塗装の欠けが2個所ありました。
ホイールは純正のメッキホイール、タイヤサイズは225/60R16です。
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◆内装
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バーウォール材使用したウッドパネル、本革仕様、ウッドと本革のコンビのステアリングホイール、ホーンパッドにあるゴールドのDマーク、電動式スプリットリヤシートなどVIP仕様のモデルですね。
収納式のカップホルダーは全て正常に作動していました。
社外のナビゲーションを装備、バックカメラ付きです。
天井は購入してから張り直しています。
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◆機関
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デイムラー最後の12気筒エンジンを搭載したモデルです。
トランスミッションはJゲート式の4速オートマチックです。
エンジンの始動はスムーズ、アイドリングも安定していました。
◆エンジン仕様
種類:V型12気筒SOHCエンジン
総排気量:5,992cc
最高出力:315ps/5,350rpm
最大トルク:48.7kg・m/2,850rpm
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◆足回り
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足回りはOHしています。
走りが格段によくなったそうです。エンジンマウント関係も交換しているため、相乗効果として振動や音も低減されているようです。
最小回転半径は6m、小回りは苦手です。
◆足回り仕様
ステアリング形式:パワーアシスト付きラック&ピニオン
サスペンション形式(前):ダブルウィッシュボーン
サスペンション形式(後):ウィッシュボーン
ブレーキ形式(前):ベンチレーテッドディスク
ブレーキ形式(後):ベンチレーテッドディスク
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◆メンテナンスについて
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メンテナンスはジャガー専門店でお願いしています。
以下に整備記録を記します。
◆1998.5 新車点検 830km
◆2001.4 車検 11,496km
◆2003.4 車検
・エンジンオイル交換
・エンジンオイルエレメント交換
・ブレーキフルード交換
・信号用具交換
◆2003.8 1年点検 15,040km
・エンジンオイル交換
・エンジンオイルエレメント交換
・ヘッドカバーパッキン交換
・インマニガスケット交換
・インジェクターOリング交換
・助手席側ウォッシャーホース修理
◆2004.5 1年点検 28,123km
・エンジンマウントフロント交換
・エンジンマウントリヤ交換
◆2005.4 車検 32,497km
・エンジンオイル交換
・エンジンオイルエレメント交換
・ブレーキフルード交換
・冷却水ブリードホース交換
・ファンベルト交換
・A/Cコンプレッサーベルト交換
・パワーステベルト交換
・オルタネーターベルト交換
◆2006.2 一般整備 38,524km
・リヤシートヒーター修理
◆2006.5 12ヵ月点検 40,000km
・エンジンオイル交換
・エンジンオイルエレメント交換
・ATF交換
・ATFストレーナ交換
・エアクリーナーエレメント交換
・サーモスタット交換
・アンチフリーズクーラント交換
◆2007.4 車検 47,594km
・エンジンオイル交換
・ブレーキフルード交換
・フロントブレーキパッド交換
・信号用具交換
◆2008.4 1年点検
・エンジンオイル交換
・エンジンオイルエレメント交換
・左ドアミラー交換
◆2008.6 一般整備 54,363km
・エキスパンションタンク交換
◆2009.3 車検 61,370km
・エンジンオイル交換
・エンジンオイルエレメント交換
・ドレーンプラグ交換
・フロントワイパーゴム交換
◆2011.4 車検 73,244km
・エンジンオイル交換
・アンチフリーズクーラント交換
・ブレーキフルード交換
・フロントハブ交換
・ウォーターポンプOH
◆2013.4 車検 82,452km
・ブレーキフルード交換
・ブレーキホース交換
・フューエルフィルター交換
・ラジエターサポートブッシュ交換
◆2018.9 一般整備 92,133km
・フロントスプリング交換
・スプリングパッカー交換
・リヤショックアブソーバー交換
・リヤスプリング交換(対策品)
・スプリングパッカー交換
・スプリングシート交換
・リヤアイソレータ交換
・フロントショックロワーブッシュ交換
・フロントショックアブソーバー交換
・フロントアッパーアームブッシュ交換
・フロントロワーアームブッシュ交換
・フロントアッパーアームブッシュ交換
・フロントアッパーボールジョイント交換
・フロントロワーボールジョイント交換
・スタビライザーブッシュ交換
・スタビリンク交換
・Veeマウント交換
・クロスメンバーマウント交換
・フロントメンバーブッシュ交換
・トラックロッドエンド交換
・4輪アライメント点検調整
・A/Cエバポレーターコア交換
・A/Cレシーバードライヤー交換
・A/Cガスチャージ(R134a)
・アンチフリーズクーラント交換
・エンジンオイル交換
・エンジンオイルエレメント交換
・エアフィルター交換
・左右エキゾーストテンプセンサー交換
・TEPWモジュール交換(中古品)
車は愛知県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル費用と自動車税の月割り負担分は、別途、清算させて頂きます。