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デイムラー ダブルシックス 1991年式
車検 2022年8月 走行 132,200km 備考 ディーラー車 3AT スリーオーナー ETC
長さ 496cm 177cm 高さ 137cm 重量 1910kg 排気量 5344cc
取材日2022年3月6日

多数メンテが施され程度良好な、最終型のダブルシックスです。

1968年にSタイプ、420、240/340の後継として登場した初代ジャガーXJ。そのリリースから4年後に追加されたV型12気筒エンジン搭載バージョン、XJ12の兄弟車がデイムラー ダブルシックスです。

XJにおける2度のマイナーチェンジ(シリーズT:1968-1973、シリーズU:1973-1979、シリーズV:1979-1986)に従ってダブルシックスもアップデートを続け、1986年にXJ自体がフルモデルチェンジを受けXJ40になった後も、そのエンジンベイの狭さゆえV12が載らなかったため、旧型であるシリーズVベースのまま1992年まで継続生産されました。

そのおかげで、合理的なニューモデルであるXJ40が失った、初代ジャガーXJの持ち味である、凝りに凝ったリアアクスルがもたらす、乗用車の理想形とも言われる極上の乗り心地と、創業者ウィリアム・ライオンズが手掛けた、複雑でエレガントなオリジナルデザインが基本的に変わらぬまま’90年代前半まで生き続けることができた、ある意味とても幸運なモデルです。

年次を追うごとに完成度を高め続けたダブルシックスは、’87以降のモデルで電気系統が改良されトラブルがグッと少なくなり、さらに最終型(’91~’92モデル)にのみABSが装備されています。

●● プロフィール ●●

こちらの車は、多くのエンスー車両をお持ちのオーナーさんが、2019年12月に購入したものです。

既にダブルシックスを2台所有するオーナーさんは、普段使いのできるダブルシックスを求めこちらの車を購入しました。

その当時は内外装に劣化が見られ、走行距離は延びていたものの、ツーオーナー車で(現オーナーさんでスリーオーナー)、過去のメンテ状況が良く(ずっとジャガージャパンでメンテ)、エンジンの調子が良かったことが決め手となったとのことです。

その後多額の費用をかけてコンディションを整え今に至ります。

その内容は主に、

・ATリビルド

・エンジン回り消耗品(クランクプーリー、フューエルポンプ、マウント、バッテリーetc.)

・足回り消耗品(ブレーキ回り、ショックアブソーバー、ブッシュ、タイヤ、ホイールetc.)

・内装(ステアリング塗装、シート破れ補修、メーター照明、オーディオetc.)

・外装(良い部分は残し、それ以外をリペイントetc.)

となっています。

延べ費用は400万円を超えるとのことで、今では高速走行でも全く問題なく走れるコンディションとのことです。

それらの作業は都内にある輸入車に精通したショップにて施されており、基本的にはお任せで作業してもらったとのことです。

日常のメンテナンスも同様にそちらに依頼しているとのことです。

保管は地下駐車場ですので日光に当たることなく、内外装の劣化は最小限に留められています。

●● 外装 ●●

基本的にノーマルです。

目立つような大きなキズや凹みはありません。

先述のとおり、オールペンではないものの、必要箇所にリペイントが施され、塗装面は全般的にとてもキレイな状態です。

ゴム、ガラス、灯火類の状態もとても良好です。

メッキの状態もとても良く、ジャガーによくあるプツプツも見られません。

劣化部分としては、

・リアウインドウ下部左側のサビ浮き

・フロント回りの飛び石跡

・ドアエッジのキズ

・左リアドア上部にあるデント

・リアエンブレム下部の小キズ

が挙げられますが、どれも軽微or目立たない状態です。

ホイールはアーデンのもので、リペア済みとのことです。

●● 内装 ●●

こちらも基本的にノーマルです。

モディファイされている箇所は、

・オーディオ(パイオニア DEH-7100)

・ETC

・キーホルダー型キーレスエントリー

となっています。

キーレスは後付けをする場合、取付は困難を伴うことのようです。

劣化部分としては、

・ウッドパネルのクラックが複数

・イグニッションスイッチのベース部に割れ

・右リアドア上部内張りの部分剥がれ

・ATインジケーター照明点灯不良(Pで消灯、他で全部点灯)

・シガーライター不良(ライター部のみ。ソケットはOK)

が挙げられます。

ステアリングはリペア済みとのことで、至ってキレイです。

ダッシュに割れはありません。

エアコンはOKとのことです。

●● 機関・足回り ●●

基本的にノーマルです。

先述のとおり、購入後に多額の費用をかけてメンテナンスされています。

主なものは、

・フロントフレームマウント交換

・フロントサブフレームブッシュ交換

・フロントスタビライザーリンクブッシュ交換

・フロントショックアッパーブッシュ交換

(明細が残っていませんでしたが、F/Rショックとリアのブッシュ回りも交換済みとのことです)

・オーディオ交換

・ルームクリーニング

・コーティング

・デントリペア

・ドアヒンジ交換

・座面破れ穴埋め修理・塗装

・ヘッドライトHID交換

・ヘッドライトレンズ(中古)

・スモールランプ水漏れ修理

・スモールランプLED

・エンジンバラツキ修理

・ハンドル傾き修理

・ミッション冷間時誤作動修理

・ディストリビューターバキュームアドバイザー交換

・スロットタワーコイルクルーズコントロールボディ脱着

・バキュームアドバンサー交換

・ラジエーターエクスパンションタンク水漏れ修理

・ドアキーレス装置取付、ステー加工製作

・リビルトトランスミッション交換

・サイドブレーキOH

・ステアリング塗装

・F/Rフェンダー板金塗装

・ATギアボックスセレクター交換

・ライトリレー交換

・各ベルト、各プーリー脱着・点検・交換

・チェンジシフトブッシュ交換

・イグニッションキーカバー音止め修理

・エアコン取付漏れ点検(ガスチャージ含む)

・ICレギュレーター交換

・オルタネーターOH

・アンプルファイヤー脱着分解絶電点検・抵抗値測定

・ピックアップモジュール点検・抵抗値測定

・イグニッションコイル電圧点検・交換

・デスビローター交換

・メーターパネルランプ交換

・A/C&A/Pベルト、P/Sベルト、ファンベルト、ALTベルト交換

・クランクプーリー製作、交換

・ベルト類交換

・ヒーターラジエーター交換

・フューエルポンプ交換

・ブレーキキャリパー交換

・ブレーキマスターシリンダー交換

・タイヤ交換(2022年製)

あたりとなっています。


●● インプレッション ●●

ひと目見て、このダブルシックスが30年13万km以上を経た車とは到底思えないほどの状態の良さに目を奪われます。

細かく見ればその痕跡は認められるにせよ、メッキパーツの状態も含め、このダブルシックスがかなりキレイな部類に相当すると思われます。

かように美しく保たれたボディは一見地味なシルバーですが、定番のネイビーやグリーンには出せない渋さ、落ち着きが漂います。

ドアを開けると英国車ならではのウォールナットと本革の世界が出迎えてくれます。

外装のシルバーと調和したグレーのコノリーレザーは、シンプルながら上品で上質です。

コンディションも良好で、やや傷みの見られる部分はあるものの、総じてキレイに保たれている状態と思えます。

イグニッションをオンにすると何の痛痒もなく始動し、異音のない静かで安定したアイドリングを示します。

軽くブリッピングしてみると、フォーマルなサルーンという先入観から想像するよりはるかにシャープな吹け上がりを披露してくれます。

助手席にて試乗させていただきましたが、そのきめ細かくも滑らかなフィーリングで誉高いジャガーのV12の持ち味はそのままに、とてもスポーティに走るという印象です。

もともとエンジンメンテ状態が良かったことと、走行距離がある程度延びているという点がプラスに作用しているためかもしれません。

前後ショックやブッシュ類を新品交換しただけあって、乗り心地もダブルシックスのイメージを裏切らない、柔らかくも吸い付くようなフィーリング、いわゆる猫足が味わえます。

上記のエンジンフィールも相まって、まさにスポーティサルーンの王道と言える走りを堪能できる仕上がりです。

もちろんジェントルに粛々と走ることも得意ですから、この車に乗るということは、その内外装を愛でるということも含めて、車好きとして至福のひとときと言えるでしょう。

●● その他 ●●

品川34ナンバーですので、品川ナンバー管轄地域にお住まいの方は引き継ぎができます。

普段使いしているため、走行距離は延びて行きます。

小さなキズや凹み等が画像や動画ではわかりにくいため見学をお勧めしますが、オーナーさんご多忙につき購入を前提とした場合のみとさせていただきます。

●● まとめ ●●

旧い車を良いコンディションで乗りたいというのは車好きなら誰しも望むことですが、いざ本当に新車に近い個体があった場合、旧車が軒並み高騰しているこのご時世、価格が非常に高価になってしまう可能性が高いです。

そして、そういう車は乗らな過ぎるがため調子を崩していることも往々にしてあり、そこにまた多くの時間と費用が発生することもじゅうぶん想定されます。

また、例え購入したとしても車が傷んだり走行距離が延びることを嫌うあまり、乗ることが憚られてしまうこともよくあります。

そう考えると、既に2台のダブルシックスを持つオーナーさんが ”距離は延びているけど調子の良い個体” を手に入れ、納得がいくよう手を入れて普段乗る、というのもわかる気がします。

そして注目すべき点として、この車を買う人がオーナーさんと違うのは、仕上がった状態で乗れるというところです。

経験を積んだエンスージアストなら当たり前でしょうが、旧い車のコンディションは、走行距離より何よりメンテナンスが大事であり、そこがしっかりしている車は長きにわたり本来の味わいを保ったまま乗れるものです。

この車は、そのあたりの価値をよくわかる人、ダブルシックスをあくまで乗って楽しみたい人にお勧めしたい車と言えますね。

オーナーさんは車両整理のため、売却を希望されています。

お車は、東京都港区にあります。

個人の為、消費税はかかりませんが、リサイクル料(12,920円)と月割りの自動車税のご負担をお願いいたします。



2022年4月追記
ウインカーレバーを交換し、左ウインカーの際のレバーの戻りの悪さが解消しました。
フロントスタビライザーブッシュを交換しました。


2022年7月追記
右側リアドア上部内張りの部分剥がれを補修しました。
アクセルペダルを新品交換しました。
ブレーキマスターシリンダーをOHしました。
ブレーキマスターバックを修理しました。
エンジンルームリレーを新品交換しました。
ATインジケーターを修理しました。
以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
330万円→280万円
画像クリックで拡大出来ます
程度が良いダブルシックスです。 
基本的にオリジナル状態が保たれています。 
長大なボディにコンパクトなキャビンが往年のジャガー流ですね。 
後ろ姿がエレガントですね。 
シルバーのダブルシックスは何気にレアかもしれません。 
ボディの前後が絞り込まれており優雅さを強めています。 
ひと目見て美しい外装です。 
フロント回りからサイドにかけて目立つキズや凹みはありません。 
 
 
 
灯火類・エンブレム類はキレイですね。 
メッキの状態はとても良いです。 
 
塗装・ゴム・メッキ・ガラスの状態の良さがわかります。 
 
アーデンのホイールはリペア済みです。 
飛び石跡など小キズは幾つかあります。 
 
 
 
 
リア回りも良好です。 
 
 
 
リアの灯火類・エンブレム類も良好です。 
 
 
リアウインドウ下部左側のサビ浮き 
 
下回りも良好です。 
インシュレーターにやや劣化が見られますが、エンジンルームは良好です。 
 
トランクも良好です。ファーストエイドキットの中身は当時物ではありません。 
 
インテリアのコンディションも良好です。 
リペアされたステアリングは至ってキレイですね。 
 
スポーティなメーター回り。コンディションも良好です。 
外装と調和の取れたカラーコーディネート。 
 
 
イグニッションスイッチのベース部に割れがあります。 
ウッドパネルにはクラックが散見されます。  
使用感の少ないリアシート。 
上品で上質な空間が堪能できます。 
右リアドア上部内張りに部分的な剥がれがあります。 
 
 


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TEL/090-2540-5952(ヤマナカ)

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