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スティングレー 1975年モデルのコンバーチブル最終モデル
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今回ご紹介するのが、シボレー・コルベット C3スティングレー
1975年モデルのコンバーチブル最終モデル
美しいボディラインはFRPならではの造形美。
軽量な2シーターのボディに、マッチョなV8 5.7L(L48)のエンジンを搭載したアメリカ車らしい豪快なモデル。
個性あふれる名車中の名車。
シボレー コルベット C3は、1968年から1982年まで製造されたシリーズで、その中でコンバーチブルモデルも提供されていました。
C3はスティングレイとしても知られ、その特徴的なデザインとパフォーマンスで知られています。
エンジンの選択肢も豊富で、スモールブロックのV8エンジンから高出力のものまで様々な仕様がありました。また、コンバーチブルモデルは、スポーティーなオープンエア体験を提供しました。
シボレー コルベット C3は、「ザ・アメ車」として、クラシックカーとしても高い人気を誇っています。
しかしながら、スポーティーかつマッチョなエンジンの取り合わせは純粋な車好きと異なるいわゆる「いわゆる走り屋系の兄ちゃん」に愛され、メンテナンスがしっかり施されていない個体が多いのも事実。
コルベットのオーナーのあるあるですが、
「アメ車好きの兄ちゃんがメンテナンスもそこそこに乗り回している」
イメージがありますが、この車にいたっては、その心配はありません。
前オーナーがジェントルな大学教授。
それはそれは大切に乗られていいたようで、エンジン・ミッションともに好調だそうです。
メーターは修理した形跡があるそうで、メーター読みよりは走っていいるようです。
4台乗り継いだオーナー様の感覚では、実走行もそれほど変わらないのではとのことです。
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コルベットを4台乗り継いだ現オーナーが
フルオリジナルな状態にレストア
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荒っぽい乗り方がされておらず、メンテナンスがしっかりされている。
かつ、コルベットを4台乗り継いだ現オーナーがフルオリジナルにこだわったレストアをコツコツと完成させた1台です。
パネル、シート、ドア内張り、スイッチ類すべて 個人輸入で米国コルベット専門パーツから取り寄せ内装すべて手作業でレストア。
エンジンルームの真ん中には大きな円形のエアクリーナーが鎮座。
これだけがオリジナルではなそうです。
本来はインチネジなのですが、中にはミリネジで代用されているところもあるそうで、そんなミリネジの部分を見つけると一つ一つすべてインチネジに交換していったそうです。
オーナー様は筋金入りのコルベットファンで、さすが4台を乗り継がれだけあってコルベットのすべてを知り尽くしていると言ってもいいでしょう。
アメリカでも非常に人気で、ほとんど1台の車で出来上がるほど、豊富なパーツ類が手に入るそうです。
しかし、すべてそっくり新品にするというレストアでなく、あえて年代による劣化した部分のみを交換し、修理しています。
ビカビカのレストアではなく、古き良き年代の雰囲気をできるだけ残すというやり方。
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4台目のコルベットは
1975年 コンバーチブルの最終モデル
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メーターは修理しているため、実走行は不明ですがエンジン、ミッションは快調で、メンテナンスの必要なし。
この頃のアメリカ車のエンジンは耐久性に定評があります。
そのオーナー様が4代目に選んだのが1975年のコンバーチブル最終モデル。
1台目がコルベットC3 1982年 コレクターズエディション
2台目がコルベットC4 1996年最終モデル
3台目がコルベットC3 1971年コンバーチブル
4代目が コルベットC3 1975年
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フレーム強化され、操縦性も向上
人気あつめるコンバーチブルの最終形1975年モデル
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コルベットのモデルの変遷を少し解説すると。
●1968年モデル
触媒のいらない排ガス規制前だが、フレームが弱くボディ剛性が弱くエンジンパワーに負けることも
1968年のC3は、C2からの進化として美しいボディラインが実現しました。
C3モデルでは、新しいフレームが導入され、ボールジョイントフロントサスペンションと組み合わされました。剛性が向上し、ハンドリングと安定性が改善されました。
ボディの構造も向上し、C2モデルに比べてボディ剛性が増しています。
エンジンもハイパワーになったため、よく1969年ホディ剛性の強化が図られています。
初代C3コルベットにおいて、1968年から1972年まで、前後にクロームメッキされた鉄製のバンパーが装備されていました。
●1969年
68年のモデルからさらにフレームの強化。
排ガス規制がまだ厳格ではなく、触媒変換装置が採用される前の時代
1969年のC3コルベットでは、前年のモデルから得られたフィードバックを元に、フレームが強化されました。これにより、剛性が向上し、車両のハンドリングと安定性が改善されました。
1969年のモデルでは、様々なエンジンオプションが提供されました。これにより、のV8から高出力のエンジンまで、ユーザーが好みに合わせて選択することができました。
1. スタイリッシュな外観:
C3コルベットは、その独特のスタイリングとポップアップヘッドライトが特徴的で、1969年モデルも例外ではありませんでした。スローピングされたフロントエンドと流線型のボディは、当時のスポーツカーデザインのトレンドに合致していました。
2. パフォーマンス向上も図られ、モデル全体で運転体験の向上が評価されました。ハイパフォーマンスなモデルも用意され、スポーツカーファンにとって魅力的な選択肢が提供されました。
●1973年モデル以降
コルベットC3(1968年から1982年までのモデル)では、特に1973年以降、再度フレームの強化が行われました。
これは当時の安全基準やパフォーマンス向上の要求に応じて行われたもので、これは当時の安全基準に応じたものですが、ドライビングパフォーマンス向上につがっています。
1. アイアンバンパーからクラッシュバンパーへ(1973年): 1973年モデル以降、アメリカの安全基準に合わせて前後にクラッシュバンパーが追加されました。これにより、低速の前後衝突時に車両へのダメージを軽減し、乗員の安全性が向上しました。
2. フレームのマウント位置変更(1973年): フレームのマウント位置が変更され、これにより車両の操縦安定性と制御が向上しました。特に高速での走行時において、より確かなハンドリングが実現されました。
3. アスファルト接触時の安定性向上(1974年以降): 1974年以降のモデルでは、アスファルトに接触した際の安定性向上のために、フロントスプリングの変更とともにフレームの一部が調整されました。これにより、路面との接地がより確実になり、操縦特性が向上しました。
1974年には7.0L 7.8Lのビッグブロックが登場しましたが、渋滞の多い日本の道路事情では、オーバーヒートが避けられないそうです。
4. 補強トレイとX字型バックボーン(1975年): 1975年モデルでは、リアエンドのフレームに補強トレイが追加され、さらなる構造的な強化が行われました。また、X字型のバックボーンが導入され、これによりフレームの剛性が向上しました。これは特にボディへの歪みを軽減する効果があり、安定性と応答性が向上しました。
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1975年モデルは、シボレー コルベット C3の転換期
コンバーチブルモデルの最後と生産変更
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1975年のシボレー コルベット C3は、コンバーチブルモデルにおいていくつかの重要な変更がありました。この年が1968年から1982年までの第3世代コルベットの最後のコンバーチブルであり、その特徴的なスタイルと性能で知られていました。しかし、このモデルがコンバーチブルとして提供されたのはわずか12%であり、その後の数年間で生産が再開されることはありませんでした。
折りたたみトップとハードトップのオプション
コンバーチブルモデルには折りたたみトップが標準で装備され、ハードトップは追加料金でオプションとされました。これは従来通りのスポーツカーのスタイルを維持しつつ、オープンエアのドライビングを楽しむことができるようになりました。
1975年のコルベットの性能と高い評価
1975年のシボレー コルベットは、カー・アンド・ドライバー誌の評価でも高い性能を示し、ベースエンジン オートマチック車での0-90マイル時速が7.7秒という立派なタイムを記録しました。これにより、コルベットは依然として当時でも最速の車の一つであり、そのパワーと操縦性に対する高い評価を獲得しました。
コンバーチブルモデルの一時的な休止期間
1975年のシボレー コルベット C3コンバーチブルは、その年が最後のコンバーチブルモデルであり、特にカリフォルニア仕様の変更が注目される年となりました。これはコンバーチブルの一時的な休止期間の始まりであり、1986年になって再びコンバーチブルモデルが復活することとなりました。
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コルベットの魅力はやはりコンバーチブル
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同じクルマでも、コンバーチブルとハートトップでは人気に差があるようで、特に最近では程度のいいコルベットのコンバーチブルモデルはお目に書かれなくなりました。
季節は冬ですが、実はカンカン照りの夏にはコンバーチブルは厳しく、冬場に思い切りヒーターを聞かせてフルオープンで走るのが快適だという話を聞いたことがあります。
なるほど!
古き良き時代のメイドインUSA。
マフラーは、ノーマルです。マッチョなエンジンとは裏腹にアイドリングは意外と静かで、ご近所に迷惑がかかることはないでしょう。
しかし一度走り出すと5.7Lは野性的でご機嫌な咆哮を響かせてくれます。
50年近く前の車ですから、細かなスイッチ類が劣化していますが、ボディは、再塗装されていて、きれいなツヤが残っています。
FRPボディの塗装は特殊な技術が必要ですが、写真の通りきれいに仕上がっています。
屋内車庫保管
雨天無走行
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エンスーの杜から
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このページの車両は車の個人売買の情報サイト「エンスーの杜」に掲載されたものです。
エンスーの杜は広告代理店であり、掲載車両は個人所有の物で、オーナーさんの依頼により取材を行ったものをFOR SALEとして掲載しています。
記事内容は担当者が1時間程度の取材時間の中で、オーナーさんのコメントと、見聞したものを元に作成したものですので、見落とし等で現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります。
また全て裏づけを取って記述している訳ではないため、誤記等の可能性もあり、状態を保証するものではありません。
状態等のコメントもあくまで取材時の状況及び、取材担当者の主観によるものですので、月日が経過して写真や記事と異なる場合がある事をご承知おき頂き、現車確認の際に必ず状態をご確認下さい。
お車は東京都にあります。
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