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BMW ALPINA B6 2.7 5MT 1986年式
車検 2023年4月 走行 58,000km(不明) 備考 ゲートラグ社製5速マニュアルミッション換装車 前期型 アルピナブルー全塗装済 ニコル正規輸入車
長さ 432cm 164cm 高さ 138cm 重量 1250kg 排気量 2693cc
取材日2021年11月1日

「4000rpmオーバーで豹変するエンジンサウンド・・・!官能的世界を目指しオーナー様の情熱で5速マニュアル・トランスミッション換装がなされたアルピナB6 2.7は、70年代・往年のアルピナ・シルエット・フォーミュラを彷彿とさせるスーパーレア・ネオクラシック!」

 

1961年・・・バイエンルンのタイプライター製造工場から生み出され、「アルピナ・ユニット」と名付けられたBMW1500用ダブル・チョーク・ウェーバーは、その優れた性能とともに小規模ファミリー・ビジネスを半世紀以上存続させて来ました・・・。

現在“Understatement(控えめ)”を美徳とした車造りを心情とする、BMWをベースとした独自モデルを製造するアルピナですが、それはまさに「外観に捉われない、知性あふれる大人スーパーマシン・・・」としての表現方法であり、創業間もない1960年代から70年代にかけ、BMW公認チューナーとして、ロニー・ピーターソン、ジェームス・ハント、ジャッキー・イクスそしてニキ・ラウダなど(!)錚々たるレーシング・ドライバーが「BMW3.0CSLアルピナ」や巨大なフロントエアダムとリアウイングを持つ、あの「Gr. 5シルエットフォーミュラBMW3.5CSLアルピナ」で欧州のツーリングカー・レースや全てのドイツ選手権レース、そしてスパ24時間耐久レースを向かうところ敵無し!で席巻・制覇したバックグラウンドを持つ、明確なDNAが受け継がれているのです・・・!

特にドイツ自動車登録局に自動車メーカーとして正式に登録された1983年以降、ごく初期に生み出された今日ネオ・クラシックと呼ばれるアルピナは、控えめどころか・・・!まさに当時のシルエット・フォーミュラを彷彿とさせる、巨大なフロントエアダムをそのまま持ち、この「美しくも獰猛な姿」は、青年期にアルピナへの思いを馳せた世代の御仁には「特別な意味を持つクルマ・・・」としてイメージされるものと思う次第です・・・。

レースで培った技術力が反映され、極小ロットが非常に丁寧にマイスターの手仕事で仕上げられる「アルピナ・チューン」とは、まさにレーシングマシン・チューニング其の物・・・。そのメインであるエンジンなど、一般的な車のピストン重量公差が5〜10g程になるのに対して、アルピナチューンの場合、職人に磨き込まれたマーレ製ピストンは重量公差僅か1/1000g・・・と凄まじい精度で製造され更にマイスターの手作業でアッセンブリーされる物になります。

そのアルピナ専用ピストンに、専用カムシャフトと専用ECU、そして半球形の燃焼室にビッグバルブを用いて、オリジナルエンジンと同様の84mmボア・81mmストローク、総排気量2693ccのままながら圧縮比は8.5:1から10.2:1へと大きく向上・・・。最高出力は、210ps/5800rpm、最大トルクは27.1kg-m/4500rpmへ到達し、当時のM3の194ps、22.9kg-mを遥かに凌ぐスペックを誇ったのです・・・!

 

 

「紅葉を背景に佇むアルピナ・ブルー、5速MTに換装された86年式初期型アルピナB6 2.7の獰猛な美しさ・・・に迫る!」

 

秋晴れの紅葉が見事な環境での取材中、何度もその「アルピナ・ブルーの獰猛な美しさ・・・」に気を失いそうになった筆者・・・、今回ご紹介する1986年式ニコル正規輸入物・初期型BMWアルピナB6 2.7は、大変素晴らしいコンディションで紅葉を背景に佇みます・・・。

「本当にものすごく・・・ものすごく苦労して、念願であった5速トランスミッションに載せ替えました・・・」と語って頂くオーナー様・・・。
やはり幼少期の思いからダイナミックなフロントエアダムがあるクラシックBMWの姿に憧れて、このアルピナB6 2.7を数年前に手に入れられます。購入当初は動くコンディションであったものの、新車当時の状態目指して、信頼できる某有名専門店で燃料系〜排気系、そしてエンジンルームの劣化が進む樹脂パーツ類を純正部品で全て交換するなど各部に手を入れられ、最終的に本来のアルピナチューンM20エンジンの持ち味を最大限引き出すべく、5速マニュアルトランスミッションへの換装を計画・・・。オーナー様ご自身海外赴任のご経験から欧州〜ドイツ本国へ直接問い合わせされ、5速マニュアル・トランスミッションの個人輸入を敢行なさいました・・・。
それらを前述の専門店へ持ち込み作業を依頼、時間をお金をたっぷりかけて・・・このアルピナB6を、豹変する性能が味わえる大変素晴らしい状態へと仕上げて来られました・・・。

オーナー様のご苦労の歴史は記録簿や請求書綴りに残りますが、その詳細を列記すると・・・

・外装元色ブラックをアルピナブルーにて全塗装(前オーナーが実施)大変良い仕上がりです
・アルピナライン前期物デコレーションラインにて引き直し
・ゲートラグ社製325用5速トランスミッション換装、シフトレバーはM3用
・クラッチプレートOS技研、M3用ショートストロークシフターに交換
・フロント・リア、メッキバンパーブラックアウト塗装、バンパーモール交換
・ウインカーレンズ交換
・当時物オリジナル通称黒髭ライトをHDI化(不要な配線撤去済み)
・エンジンルーム樹脂パーツ類、純正部品にて交換済み
・ウオーターホース類全交換
・ラジエーター新品交換済み
・燃料タンク〜燃料系ホース類交換済み
・エキゾーストマニホールド遮熱板交換(トランスミッション交換時)
・エアコンエバポレーター、エクステンションバルブ交換(ノンフロンガスR-134a対応)
・サンルーフ稼働(ツライチバッチリ出ています)
・ミラー鏡面交換済み
・インシュレーター交換済み
・フロントタイヤ(205/50r16 ダンロップDZ102)2019年19週物 9部山
・リアタイヤ(225/50r16 ダンロップDirezza ZII)2019年23週物 9部山
・オリジナル工具セット
・スペアホイールアルピナオリジナル
・インテリアカーペット交換
・最高級ルームクリーニング実施
・オーディオをiPhone対応近年物に交換、スピーカーをキッカー製に交換

などなどとなります・・・。

またアルピナオリジナルとして確り残るのは・・・

・アルピナチューンM20エンジン(専門メカニックチェック済み)
・アルピナデジタルコクピット(全て稼働する貴重アイテム)
・アルピナエキゾーストシステム(タコ足〜マフラーまで、新品アルピナ触媒付き)
・アルピナバルブ付きビルシュタインショック
・アルピナプログレッシブレートスプリング、
・アルピナ7×16インチフロントホイールと8×16インチリアホイール(スペア含む)
・アルピナフロントエアダムスポイラー
・アルピナリアスポイラー(ウレタンの弾力が確り残る・・・アルピナ刻印涙物)
・アルピナバッジとB6 2.7バッジ
・アルピナステアリングホイール
・アルピナバケットシート、リアシート

尚、ゲートラグ社製325用5速トランスミッション換装時に、仕様に適合した後期型B6 2.7用インジェクションシステムに交換、またハーネス類を刷新しています。その際、適合した後期型アルピナ・マップドB6 2.7用マルチポート・インジェクションROMを交換しシステム全体のマネージメントを行なっております。もちろん貴重なオリジナルROMは付属いたします。

 

 

「4000rpmから豹変するアルピナユニットの魅力・・・!」

 

オーナー様にドライブ頂き、助手席から撮影したシーンを是非紹介動画でご覧ください・・・!
https://youtu.be/LY8dP4Ka1ec

美しくも獰猛なアウピナブルーを纏ったスタイリング・・・
シルキーに輪をかけたスーパー・シルキーなM20直列6気筒エンジンを搭載し、
真のエンスージアストが涙するアルピナの微妙なブレンドのパフォーマンス・モータリングが官能できる・・・!
70年代レースシーンのDNAを受け継いだ、永遠に80年代アルピナの象徴となる素晴らしいネオ・クラシックだったのです・・・!

 

 

「取材後記・・・」

 

こうして日々希少なクルマを取材〜執筆活動していますと、不思議に思うことが多々あります。
様々な事情から手放す事を決意された筈なのに・・・、インタビューしていると我が子の事の様に目をキラキラ輝かせて、手放す雰囲気など全く無く・・・、笑顔満面に愛車自慢頂くオーナー様達・・・。

長い年月大変ご苦労されパーツを収集・・・、メカニックに預けている間は我慢の日々・・・。そんな苦労の連続で長年我が子の様に大切にされ、もちろん不具合があればすぐに対処してやっと仕上がったクルマを手放される・・・

「こんなに素晴らしい、貴重な初期型アルピナB6をなぜ手放されるのですか・・・?」との私愚問に、笑いながら一言、「仕上がってしまったから・・・」とはオーナー様のお言葉でした・・・。

わかる気がします・・・

貴重なクルマが仕上がった姿を夢見て、ひたすら追求されプロセス其の物を楽しまれる・・・。
エンスージアストの皆様には思い当たる方も大勢いらっしゃる事と思います・・・。
その苦労の歴史を次の大切にして頂ける新オーナー様に直接伝達し、貴重なクルマを紹介するのが個人間売買の最大のメリットだと特に意義に感じたのが今回の1986年式初期型アルピナB6 2.7の取材だったのです・・・!

「4000rpmオーバーで豹変するエンジンサウンド・・・!官能的世界を目指しオーナー様の情熱で5速マニュアル・トランスミッション換装がなされたアルピナB6 2.7は、70年代・往年のアルピナ・シルエット・フォーミュラを彷彿とさせるスーパーレア・ネオ・クラシック!」

探しても見つからない・・・出会いを待つしかない・・・、一度手に入れたら(今度こそ・・・)きっと手放すことは無い一生モノのスーパー・ネオクラシックは、これを読まれる新オーナー様エンスーライフを大きく豊かなものに変えてくれる事でしょう・・・!

本当に魅力的なクルマです

是非オーナー様の苦労話しを聞きに長野県までお越しください。

 

 

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このとても素晴らしい「初期型1986年式 BMW アルピナ B6 2.7 」は現在、長野県にあります。

個人間売買のため、消費税や諸費用等はかかりません。
ご購入にあたっては自動車税の月割計算並びにリサイクル預託金を負担ください。
陸送等は購入者様の方でご手配をお願いいたしますが、筆者の業務でも、クラシックカー輸送業務を取り行っております。ご希望がありましたらご相談ください。

【お問い合わせに際して・・・】
このページの車両は、車の個人売買情報サイト「エンスーの杜」に掲載されたものです。
エンスーの杜は自動車販売店では無く、広告代理店であり、掲載車両は個人所有の物で、オーナー様のご依頼により取材を行ったものをFOR SALEとして掲載しています。

本記事内容は、2021年11月1日月曜日午後12時より、秋晴れの元、約3時間の取材時間の中で、オーナー様へのインタビューと、助手席試乗体験したものを元に、執筆作成したものです。かぎられた時間での確認につき、現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります、また執筆内容に関しても全て裏づけを取ったものではありません。 状態等のコメントも、あくまで取材時の天候、状況及び、筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。

掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なお個人間での取引となりますので、冷やかし防止のため、現車確認はあくまで「購入を前提」として検討されているお客様のみとさせて頂きます。

何卒宜しくご検討下さい。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
SOLD
画像クリックで拡大出来ます
1986年式 BMW ALPINA B6 2.7 5MT 
車検令和5年4月まで 走行58000km表記ですが35年前の車の為不明とします 
ゲートラグ社製5速マニュアルミッション換装車 前期型 アルピナブルー全塗装済 
ニコル正規輸入車 VIN#WAPB627006C210043 
4000rpmオーバーで豹変するエンジンサウンド・・・はまさに官能的! 
オーナー様の情熱で5速マニュアル・トランスミッション換装がなされたアルピナB6 2.7 
70年代・往年のアルピナ・シルエット・フォーミュラを彷彿とさせるスーパーレア・ネオクラシック 
自動車メーカーとして正式に登録された1983年以降、ごく初期に生み出されたアルピナはレースのDNAを直接受け継ぐ存在 
オリジナルが色濃く残る個体です 
当時のシルエット・フォーミュラを彷彿とさせる、巨大なフロントエアダムをそのまま持つ「美しくも獰猛な姿」に魅了される 
エアダムと呼ばれたスポイラー、流石に飛び石痕は若干あります 
アルピナ純正20本のスポークを持つ16インチ・オリジナル・ホイール、状態よし 
低い位置ですが、飛び石痕のみで擦った痕や割れはありません 
元色ブラックを数年前にアルピナブルーで全塗装、プロが認める非常にクオリティの高い仕上がりです 
アルピナマフラーエンド部、乾いたサウンドが素晴らしい、4000rpm以上は官能的・・・ 
リアに貴重なエンブレムが確り残ります、オリジナル・アルピナ・ウレタン・スポイラーは弾力も確り残ります 
下回りもこの美しさです 
素晴らしい状態まで仕上げて来られた事が窺える下回りイメージ 
フロント205/50・リア225/50ダンロップを履く16インチホイール 
こだわりのアルピナラインは全塗装時太めの前期物で確り復元 
ニコル正規輸入物を示すステッカー 
ウエザーストリップは全塗装時交換済み、弾力も確り残る 
キーホール下、唯一気がついたアルピナラインの傷み 
5速マニュアルトランスミッション化された居心地良い空間 
当時凝った造形で収められたドアスピーカーが特徴のドアパネル 
擦れ、傷みが見られない素晴らしい状態の4本スポーク、アルピナ・ステアリング 
ルーバー上のデジタルコクピットは完調、大変貴重なアイテム 
複雑な造形のスピーカーはキッカー製に交換済み 
「ウッドは滑る・・・」との事でチョイスされたシフトノブはM3のもの 
ルーフ垂れなし、専門クリーニング済みも唯一残るサンルーフ開口時のシミ 
非常にわかりにくいが唯一のダッシュの割れ、外から撮影・・・中からは見えない 
アルピナ製バケットシート、座面は確り硬め、破れ・ほつれはありませんでした 
ドライバー・シート、破れ・ほつれなし 
リア・シートは大変状態良く残る 
ツライチで収まるサンルーフ、確り稼働するのも大変魅力的 
ドア下この状態です!サビ・傷み皆無 
逆アリゲーターで開くエンジンフード 
アルピナのタグはエンジンルームに・・・。BMWのVIN#はバッテンされアルピナのVIN#が打刻される 
大変よく手が入れられたエンジンルームにはストラット・タワーバーが装着される 
樹脂パーツ全交換済み、黒々と輝くエンジンルーム 
ラジエーター交換済み、エアコン関連エバポレーター並びにバルブ類交換済み 
もちろん過去に大きな事故歴はありませんとはオーナー様の談 
インシュレーターも張り替え済み、大変良いコンディション 
マニュアル・トランスミッション載せ替え時に遮熱板も交換 
325で傷みがちなリア・バルクヘッドもスピーカー交換時、新たに制作して装着 
ニコルで貼られたコーションステッカーが残る 
純正工具が確り残ります 
スペアタイヤもニコル物オリジナル 
フロント下回り、油脂類漏れ、漏れ痕見当たりません 
紅葉を背景に遠目に撮った一枚・・・まさに「美しき獰猛・・・」 


この車両のお問い合わせは

エンスーの杜 ながの
TEL/070-6566-0829(ホリカワ)

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ptenthu@gmail.com

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