エンスーの杜に登場するのは、何ヶ月ぶり、いや何年ぶりでしょうか?
言うまでもなく今や、日本に数えるほどしか残っていない超希少モデルです。生産台数は世界で18,000台。実戦のレースで使われた個体が多く満足に走れる残存数も少なくなっています。
さらに、初代M3は2015年ごろから急激にコレクターの人気を集め、国内ではコンディションよく、走りを楽しめる車両がほとんど出回っていないのではないでしょうか?
その人気の秘密は1986年という、このクルマの開発生産時期にあります。
初代M3(E30)モデルは、1987年から開催された欧州ツーリングカー選手権に勝つために、最初からレースに勝利するために設計されました。
F1グランプリを直列4気筒1.5Lターボエンジンで圧倒的な強さをみせたBMW モータースポーツ社。そのM社がF1の次にターゲットとしたのが、欧州ツーリングカー選手権だったのです。
初代M3以降の居住性を重視したモデルにはない、荒削りな走り。純粋にモータースポーツのホモゲーション獲得だけのために生産されたのは、数あるM3モデルでも初代M3(E30)モデルのみ。欧州ツーリングカー選手権に参加するために、改造範囲は制限され1年間で5000台以上の生産が義務付けられました。
そんなレギュレーションが生み出した名車といっていいでしょう。別の言葉で言えば、純粋なレーシングカーに手を加えて市販したクルマといっていいかもしれません。
この「公道を走れるレーシングカー」は、新しいオーナーの方に走る喜びを全身で与えてくれることでしょう。
もうすこしM3の仕様を見てみましょう。
BMW M社の“本気度”がひしひしと伝わってくるモデルです。
F1で培ったエンジンをベースに開発されたM1、M635CSiの33.5L直列6気筒エンジンを2気筒分カットしてつくられた2.3L直列4気筒エンジン。そのパワーに加え、4気筒としたことで、フロント荷重が軽くなり、ツーリングカー選手権、そしてラリーでも常にトップ争いに加わっていました。
E30とはいうものの、市販の3シリーズは、あくまでもベース。エンジンはもちろんボディも、ほぼ別ものといっていいほど手が加えられました。
ワイドトレッド化にともなう迫力あるブリスターフェンダー、リアウインドの角度を見直し、トランクはハイデッキ化してさらに大型のリアウイングが標準装備。3シリーズ共通のパーツは、なんとルーフとボンネットのみです。
採算度外視で、何が何でも勝ちたい意欲丸出しのM社の心意気がひしひしとあふれています。すでに、参戦を開始していたメルセデス・ベンツ190E 2.3-16に対する、何ふり構わず闘志をむき出しに開発されたモデルです。
さて、肝心の車両のコンディションの方はどうでしょう?
現オーナーは元整備士で、事あるごとに丁寧に整備を行ってきていて、十分街乗りに使用してきたそうです。エンジンのコンディションはとても良く、クラッチ交換、クランクシールもメンテナンスし、ミッションも全く問題なく気持ちよくシフトチェンジできるそうです。
動画を見てもらえばわかるように、始動も一発です。アイドリング音も静かで、気になる異音もありませんでした。オイル漏れもにじみ程度で床を汚すことはないそうです。
マフラーはノーマルで、サビなどありません。前オーナーが交換したものと思われます。
66000マイル時に購入した時に、エナペタル製ビルシュタイン車高調を装着、ブッシュ類も交換しレストア、16インチBBSホイールを導入。
M3スポーツエボリューションのフロントスポイラー、ライト、グリル交換。
クワイフ製LSD、フライホイールはスポーツエボリューションモデルのものを組み込んでいます。
2年前にラジエーター、ヒーターコア交換も済ませています。
さらに、
現オーナー様は、今後のメンテナンスも視野に入れ新品パーツ、中古パーツ、ノーマルパーツもストックされています。
こちらもお付けしてくださるそうです。生産台数の少ないクルマですから、パーツも手に入りにくくなり世界中から取り寄せたそうです。下記のパーツだけでも相当の価値があることがおわかりいただけると思います。
《新品パーツ》
アルミラジエーター
BOSCH X5 DTC
V ベルト
ダイナモブッシュ
ディストリビューター ローター
ディストリビューター キャップ
ウォーター ポンプ
冷却ホース
エボリューション用_アンダーカバー
《中古パーツ》
ドアミラー
アルミホイールBBS7.5J×16
ヘッドライト左右
フォグランプ左右
エボリューション用エアガイド
《ノーマルパーツ》
シート左右
機械式LSD
フォグランプ
ハンドル
冷却ファン
お車は東京都江戸川区にございます。
個人売買の為、消費税はかかりません。
自動車税の月割り額とリサイクル料(14,670円)の別途ご負担をお願いします。