今回紹介する車両はメルセデスベンツＷ111型250SEクーペとなります。

某オークションサイトにて18年前に購入し10年の歳月をかけフルレストアされた1台となっています。

とてもきれいに維持されており、初見で見る限りオリジナルの車両と思ってしまうほどでした。

平成29年にすべてのレストアが完了。エンジン、ミッション、内装ウッド部分、シートの張替え、外観に至るまで大阪のメルセデス専門ファクトリーにて仕上げた、非常に好条件な車両です。

走行距離は75547�qとなっていますが、オーナー様がレストアを完了されてからは5000�q程の走行でコンディションを維持するため丁寧に使用された状態になっています。

車両のある富山県では雨天の日が多く取材当日も雲行きの怪しい中での撮影でした。

雨の日には車を走行しないとのことですので、天候に恵まれず走行する機会も少ないことから今回掲載を決断されたそうです。

日常的に使用していけばコンディションを維持できるのですが雨の多い地域ではそれが難しいそうです。

フルレストアされたこともありオーナー様が関わったレストア履歴は残っています。

◇外観◇

・外装フルレストア　2017年7月

雨の日には走行はしていませんのでメッキや塗装部の錆なども見られませんでした。

窓ガラスやボディ、メッキ部にも水垢やシミは見られず良好です。

ボディカラーは元々深緑系だったそうですが、石原裕次郎が所有していた300SLのシルバーに近い色に全塗装されたそうです。

基本はノーマルとなっています。塗装は全塗装、

フロントグリル・バンパー・ウィンド周り・サイドシル・ミラーのメッキはすべて再メッキ処理してあります。

外観に目立ったキズやへこみ、錆などは見られませんでした。

フロントガラス周りのワイパーやゴムなどはきれいです。

リアウィンドウのゴム部分に少しヒビがありますが軽微なものです。

周りの風景がきれいに映り込むほど完璧に近い状態で一見の価値があります。

◇機関系統◇

・エンジンOH　　　2017年7月

・ミッションOH　　2017年7月

・ブレーキ関連OH　2017年7月

レストア履歴他は書面にて保存されています。

前回24か月点検時メンテナンス内容

・フューエルホース交換

・フューエルポンプ位置修正

・ポンプカバー形状加工

・リアブレーキ固着修理

・リアブレーキホース交換

・スロットルリンゲージボールピン交換調整

機関系統はアイドリングも安定しています。

クラシックメルセデスに精通したファクトリーにて車検整備しておられるので好調です。

◇内装◇

・内張り張替　　　　　　　　　　　　　　　2017年7月

・フロントシート分解クッション交換、張替　2017年7月

・リアシート、バックレスト張替　　　　　　2017年7月

・ウッドパネル交換　　　　　　　　　　　　2017年7月

現代の自動車では再現が困難なほどに美しい内装で、ウッドパネルのメーター周りと調和するメッキ装飾やレザーが織りなす空間は素晴らしい仕上がりです。ルーフもレストアにて張り替えており垂れなどは見られません。また、電動サンルーフが標準で問題なく作動します。サイドウィンドウは手動です。

シートは全体的に使用感が少なく綺麗な状態ですし、レストア時にクッションも交換されています。

フロアカーペットも綺麗で擦れ、破れはありません。

オーディオは現代のものが付いており、リアシート後方にスピーカーが後付けされています。

フルレストアされた車両ではありますがオリジナルを踏襲しながらもオーナー様のセンスを感じることが出来る完成度、管理状態ともに申し分ない車両となっています。

自動車税月割り分は別途ご負担お願いいたします。

車両は富山県にございます。