●メルセデスベンツ 560SL(R107)につきまして●
SLとしては、第三世代となるR107。1971年から1989年まで生産されました。18年間というメルセデス・ベンツの中では一番長く生産されたモデルです。560SLは1986年に登場、アメリカとオーストラリア、そして日本のみで販売されました。なお大排気量の560エンジンは欧州仕様では搭載されず、アメリカや日本への輸出モデル専用だったそうです。
また当時としてはオープントップが楽しめる唯一のモデルであった点も特筆すべき点です。
そのスタイリッシュな外観から、1980年に公開されたアメリカン・ジゴロという映画で主演のリチャード・ギアが乗る車として採用されています。冒頭のタイトルバックでオープントップの450SL(R107)がロサンゼルス近郊の海岸を疾走する姿が映し出され、物語の中でもこの車が重要な役割を担っています。ちなみに劇中に登場するR107の色は黒、劇中のリチャード・ギアのコスチュームを手掛けたのは、なんと当時無名に近かったジョルジオ・アルマーニだったそうです。
●今回ご紹介するお車につきまして●
ブラックの外装とAMGルックがバッチリ決まった1987年式の560SLです。正規ディーラー車で、かつては某有名人の方が所有されていたお車だそうです。他にも当時のメルセデスを所有されているオーナーさんが手に入れられたのは2017年のこと。以来、コツコツと手を入れられて大事に所有されてきました。大変気に入っていらっしゃいますが、そろそろ年齢のことも考えて車両を整理し、1台は運転アシストがついた運転が楽な車を(笑)とのことで売却を検討されて掲載の運びとなりました。気に入っていただける方がいらっしゃればお譲りしたい、ということで掲載の運びとなりました。
●外装●
ブラックの純正色は同色でリペイントされており、エンブレム類等含め光沢を放っています。大きなキズやヘコミはございません。フロントに飛び石跡や細かなキズは確認できますが非常に良好な状態を維持されています。バブル当時に流行したAMGエアロにAMGホイールを装着したAMGルックがバッチリ決まっています。もちろん屋根付駐車場に保管されています。
●内装、電装関係●
元色はホワイトベージュであったカーペットをブラックのものに全面交換して、外装色に合うブラックの落ち着いた内装に仕上がっています。シートはレカロの新品レザーシートに交換され、ダッシュ等のコクピット廻りも高級感のあるブラックの本革仕様です。使用感は最低限でサイドサポート部を含め、きれいな状態を維持されています。シート後方のラゲッジスペースも使用感がなくフロント同様綺麗に維持されています。ステアリング、ダッシュ、コンソール等いずれも綺麗な状態を維持されています。ウッドパネルも補修済みで良好な状態です。
メーターパネルもAMG仕様で細部までAMG仕様となっています。エアコンの効きも問題ございません。インダッシュナビがインストールされ、ETC、バックカメラが装着されています。いずれも装着したままお譲りいただけるとのことです。
またハードトップ下に格納されているソフトトップも程度のよい純正中古品に交換済みです。
●機関、足回り等●
5.6Lの大排気量エンジンはレストア済みで好調を維持しており、ラジエーターも交換済みです。そのエンジン音やアイドリング音からも好調さを感じました。もちろん取材時も一発始動でエンジンのアイドリングは安定しており、気持ちよく吹け上がります。
AMG純正ホイールが装着されております。目立つキズはなく綺麗な状態です。タイヤはグッドイヤー製を組見合わせアライメント調整済みです。まだヤマも十分です。マフラーはワンオフでマフラーエンドはAMG形状となっています。
●直近の整備履歴の抜粋●
オーナーさんが所有なさってからの整備明細が保管されていますのでご見学時にご確認いただけます。
(主な整備履歴抜粋)
2017年3月:キーレス交換、ハザード配線引き直し、ATフィルター・ATオイルパンパッキン交換、ATオイルパンパッキン清掃、ATF補充、AMGホイール・グッドイヤー225/45 235/45組み替え、バランス調整、レーダー、バックカメラ取付、バッテリー交換、
2017年4月:エンジン関係レストア(クランクシール・ウォーターポンプ・サーモスタット交換、コンタクトホース・バキュームホース・ホースジョイント・ウォッシャーホース・パワステホース交換、エアホース・エアホースジョイント交換、オルタネーター交換)
パワステポンプOH(詳細別紙)、ATFクーラーホースIN・OUT交換、ATF補充、ラジエーターコンタクトホース・ホースバンド交換、パワステオイル補充、クーラント液補充、ボンネットインシュレーター交換
2017年5月:足廻り一式レストア(詳細別紙)、マフラーワンオフ製作
●オーナー様談話●
バブル期に憧れていたクルマで、どうしても乗ってみたくなり、5年ほど前に手に入れました。以来コツコツとレストアを施して現在の仕様に仕上がりました。とても気に入っておりますが、車両整理のため、手放すことを検討しています。ぜひ大事にしてくださる方に引き継いでいただければと考えています。
●取材者私見●
担当にとってもまさにバブル期の憧れだったクルマで後継のR129とともに鮮烈な印象が残っています。まさにタイムスリップしてきたかのような優雅な佇まいに圧倒されました。きれいに仕上げられて維持されている印象です。撮影当日も通りかかった方から、「綺麗なお車ですね!」と声をかけられ当時のクルマ談義に花が咲いていました(笑)。R107も今後程度の良い物が少なくなり、価格が上がっていくかと思われます。お探しの方はぜひご検討ください。
現在もご使用なさっているため、走行距離は若干伸びますことをご了承ください。
個人売買のため消費税はかかりませんが、リサイクル料金・自動車税月割分相当をご負担いただきます。
現車は東京都内にあります。
上記は限られた時間内での取材であり、かつ記載内容につきましては、取材者の私見に基づくところもございますので、ご購入に際しては必ず現車をご見学の上でご納得されてからご検討ください。
なお、お車の特性とオーナー様のお仕事の都合上、ご見学については購入検討の方のみに限らせていただきます。
冷やかし防止とスムーズなご連絡のため、お問い合わせの際は必ずお名前、ご住所、お電話番号をお知らせいただけますようお願いします。
【2024年8月更新】
価格を見直しました。
この機会にぜひご検討ください。