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◆メルセデスベンツR107について
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3代目のSL(R107)は1971年に登場します。当初はV8 3.5リッター200PSエンジンを搭載し、3速オートマチックの組み合わせで350SLと名付けられます。
先代に比べホイール・ベースで55mmと延長し、ボディサイズ自体も大きくなりました。これはより長距離ツアラーへ進化させるための追求でした。
サスペンションはスイングアクスルからセミトレーリングアームに変更され、操縦性は大幅に向上しました。
同時にホイール・ベースを360mm延長した4シーター・クーペのSLCも登場します。
その後、V8 4.5リッターエンジンの450SL/SLC、直6DOCH 2.8リッターの280SL/SLCが追加されます。
また、1980年代になると新設計のV8 3.8リッターとV8 5.0リッターが搭載され、それぞれ380SL/SLCと500SL/SLCとなりました。同時にATも3速から4速に改良されます。
1986年にはビックマイナーチェンジがあり、直6SOHC 3.0リッターとV8 4.2リッターが搭載され、300SLと420SLとなりました。また、日本、アメリカ、オーストラリアのみV8 5.6リッターの560SLが販売されました。
3代目のSLシリーズは1989年まで次期モデルに道を譲るまで19年間の長きにわたり、生産された名車です。
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◆ご紹介する車両について
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今回ご紹介する車両はSLのR107の380SL、ディーラー車です。
現オーナーさんは2017年に個人売買で購入します。じつは仕事の最中に見つけたR107(3年ぐらい探していましたと)、そのオーナーさんのお宅まで尾行(あまり言葉はよくないですが)し、売って欲しいと懇願したそうです。もともと、ベンツのSLは大好きな車、昔は縦目の280SLを所有していた時期もあったそうです。交渉の結果、購入、それ以来大事にしてきた車とお聞きしました。
車も縁があるのですね、それは人との縁だと思います。
きっといい出会いだったと思います。
さて、車は大変状態がよく(結構修理したとお聞きしましたが)、好きなだけあって自分でも整備をされる個所もあるそうです。ブレーキパッドは交換していますと、凄い、こうゆう風に自分でも整備ができる方は色々な個所を見ていますので、悪くなる前兆が見えるのではと思います。いい状態のR107です。
約40年前の車でありながら、普段にも使用できるネオクラシックカー、いいですよね。
しかし、時が過ぎ、ご人身の環境が変わってきて、存続させるのに少しパワーが落ちてきたそうです。大切に維持して頂ける方を探して、エンスーの杜への掲載依頼となりました。
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◆外観
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ボデーは大変きれいな状態です。そして上品なラピスブルーメタリックカラーがSLによく似合っています。塗装のクリアもあり、メッキ類も輝きがあり、気品さを感じます。
幌は黒色、破れや曇などはないそうです。
ライトレンズ類はクリアがあり、きれいな状態です。
ヘッドライトワイパー付きです。
左右のサッコプレートもキズは無く、きれいな状態です。
パワーアンテナは可動します。
ハードトップと取り外すときに左右にあるサイドロックを解除するのですが、左側のサイドロックのヘッド部分が最初からなかったそうです。右側のヘッド部を左側に付けてロックを解除します。
ホイールは純正のアルミホイール、タイヤサイズは195/70R14です。
タイヤサイズは本来205/70R14ですが燃費をよくするため、サイズダウンしています。
燃費は市街地走行で7〜8km/Lだそうです。
それとガソリンは、レギュラーでOKとお聞きしました。無鉛ハイオクと交互に入れるのはよくないそうです。
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◆内装
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内装もきれいな状態です。清潔感を感じる室内となっています。
インストルメントパネルのパッドに割れはありません。
前後のシートは革とファブリックのコンビとなっています。
ファブリック生地は千鳥格子となっています。
天井に垂れはありません。
オーディオはカセット付きラジオデッキが付いていました。
ラジオは聞けないそうです。カセットは使用できます。
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◆機関
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3.8リッターのV8エンジン、4速オートマチックとの組み合わせです。
エンジンオイルは3,000キロごとに交換しているそうです。
ヒーターバルブが故障しているため、ホースの通路を小型の万力で押さえ、クーラントの流量を制限しています。
◆エンジン仕様
・種類:水冷V型8気筒SOHCエンジン
・総排気量:3839cc
・最高出力:160HP/4750rpm
・最大トルク:28.9kg・m/2750rpm
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◆足回り
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オリジナルの足回りです。
特に不具合はないそうです。
◆足回り仕様
ステアリング形式:リサーキュレーティングボール式(パワーアシスト付き)
フロントサスペンション形式:ダブルウィッシュボーン+コイル/スタビライザー
リヤサスペンション形式:セミトレーリングアーム+コイル/スタビライザー
フロントブレーキ形式:ベンチレーテッドディスクブレーキ
リヤブレーキ形式:ディスクブレーキ
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◆メンテナンスについて
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以下のメンテナンスを実施しています。
◆2022.6 車検 43,215km
・エンジンオイル、フィルター交換
・エキゾーストマフラー吊りゴム交換
・バッテリー交換
・ワイパーゴム交換
◆2020.5 車検 38,544km
・エンジンオイル交換
・エキゾーストOリング交換
・ワイパーゴム交換
◆2019.5 一般整備 34,879km
・シャーシペイント
・エアフィルター、エアポンプフィルター交換
・エンジンヘッドカバーパッキン、ボルトガスケット交換
・エンジンオイルプレッシャゲージセンサー交換
・エンジンオイル、フィルター交換
・フューエルフィルター交換
・フューエルタンクホース、中間ホース交換
・オルタネーターベルト交換
・パワーステベルト交換
・エアコンベルト交換
・エアポンプベルト交換
・ステアリングセンターロッド、ダンパー、左右タイロッド交換
・A/Tオイル、フィルター、オイルパッキン、ドレーンガスケット交換
・A/Tオイルクーラーバイパスホース交換
・パワーステオイル、フィルター交換
・ボンネット裏インシュレーター交換
・サーモスタット交換
・ラジエターアッパ、ロワーホース交換
・ラジエターバイパスホース交換
・サブタンプジョイント加工
・クーラント交換
・リヤブレーキローター、パッド修正
・ヒーターバルブ交換
◆2018.6 車検
・エンジンオイル交換
・ブレーキオイル交換
・エンジンマウント交換
・トランスミッションマウント交換
・シフトブッシュ交換
・ラジエターキャップ交換
・エアコンガス充填
・フロントブレーキパッド交換
◆2017.10 車検 29572km 鳴海
・エンジンオイル、フィルター交換
・バッテリー交換
◆2016.5 車検 29,538km 泉
・エンジンオイル、フィルター交換
◆2014.5 車検 29,440km
・エンジンオイル、フィルター交換
・ブレーキオイル交換
・左フロントタイロッド交換
◆2012.5 車検 29,257km
・ブレーキオイル交換
・オイル漏れ剤注入
◆2010.5 車検 28,747km
・エンジンオイル、フィルター交換
・ブレーキオイル交換
・クーラント交換
◆2008.5 車検 27,948km
・エンジンオイル、フィルター交換
・ブレーキオイル交換
・クーラント交換
・ヘッドライトワイパーゴム交換
◆2006.5 車検 27,658km
・エンジンオイル交換
・ブレーキオイル交換
・クーラント交換
・バッテリー交換
◆2002.5 車検 26,614km
・エンジンオイル交換
・ブレーキオイル交換
・クーラント交換
◆2000.5 車検
◆1992.7 車検17,606km
◆1990.9 車検 12,258km
・右ストップライトバルブ交換
・バッテリー交換
・ヒューズ交換
・エアコンガス充填
◆1988.6 車検
車は岐阜県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル費用と自動車税の月割り負担分は、別途、清算させて頂きます。