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Mercedes Benz W136 170Vb 1952年式
車検 2022年9月 走行 不明 備考
長さ 433cm 163cm 高さ 161cm 重量 1240kg 排気量 1760cc
取材日2020年12月26日

「貴重な戦前〜戦後デザイン、普通に乗れるメルセデスベンツの歴史的傑作車W136 170Vbに心奪われる・・・・!」

 

メルセデスベンツW136は、1936年から1955年までメルセデスベンツの4気筒自動車として生産され、第二次世界大戦後、メルセデスが再建された際に生産の基盤となったまさに歴史を知る貴重なモデルです。
W136とは、当時のメルセデスの製造工場番号を使用した名前です、1936年初頭、第二次世界大戦前に発売されたこの車は「メルセデスベンツ170V」と呼ばれ、独立懸架サスペンションを世界で初めて採用し、意匠面では当時流行り出した流線型の丸みを帯びたボディを取り入れるなど当時の最先端満載で、それまでのメルセデスベンツモデルの中でも群を抜いて最も人気があった車輌でした。
名前の「V」は「Vorn」(フロント)の略で、文字通りフロントに当時の最先端サイドバルブ4気筒エンジンを搭載、最大出力は、3,400rpmで実に45 PSを誇り、更にリッターあたり10km走行と燃費も大変好評を得ます。加えて1940年の仕様変更ではトランスミッションがアップグレードされ、その後、4つのフォワードレシオすべてにシンクロメッシュが組み込まれるなど、当時のメルセデスの最新鋭の技術を牽引しました。
やがて第二次世界大戦が勃発、兵器工場となっていたメルセデスベンツの工場は非常に深刻な爆弾被害を受けましたが終戦後の1946年5月に生産が再開、生産再開後のメルセデス復興はこの170Vが担うことになったのです。
そして1950年5月、170Vは、伸縮式ショックアブソーバーと強力なブレーキを組み込むことで、安全性が格段に向上。さらに室内を50 mm以上拡大することにも成功します。1952年5月には高級サルーンバージョン・メルセデスベンツ170Vbとしてシングルピースバンパーを搭載するなど更なるアップグレードが行われ、安全性と居住性が向上し1953年8月まで生産され続けました。
メルセデスベンツW136 170Vbはクラシック〜戦前モデルの名残を色濃く残す古典メルセデスを代表する車として現在知られる貴重な名車です。

 

「桃源郷ガレージの中に素晴らしいコンディションのW136 170Vbが!」

 

モダンアートから古典絵画まで幅広く収集され、まるで絵画の様に美しいクラシックサルーンをガレージに配して観賞されるオーナー様、まるで車好きにとっての「桃源郷」ガレージはまさに「クラシックカーミュージアム」の様です!

このオーナー様のお車は本当に幸せです。ガレージの合鍵からそれぞれの車のスペアキーを長年お付き合いのある主治医様に託し、不具合が起こる前に対応する事で大変〜素晴らしいコンディションを保たれておられます。どのクラシックサルーンも素晴らしい状態で「愛でる楽しみ」を長年実践されておられる方なのです。
一台ごとへの愛情と信頼関係がおありである証、それに加えてオーナー様の気さくなお人柄で、「堀川さんに原稿書いてもらうのだからこの170Vbじっくり乗ってみて!」と、なんと!この大変貴重な戦後メルセデスを筆者に小一時間ほど託して下さったのです・・・!

 

まずは数年前にフルレストアが終わったという素晴らしいコンディションの170Vbをじっくり眺めて回ります・・・

最初に目に飛び込んでくるのは、なんと言っても素晴らしいコーディネーションで仕上げられたオリーブグリーンとチョコレートブラウンの見事なカラーリングです!とても上品なマッチングで車の個性にぴったりではないですか!更にワンポイントでバッジバー上に設置されるクラシックホーン(サウンドは是非動画で!)のゴールドと相まって、ワンランク上の特別クラシックサルーン感を大変上手く演出しているのです!

ミッドセンチュリー的、ヨーロピアンな古典流線型のボデイは丁度良い大きさ、戦前から続く素晴らしく味わいある意匠に心は完全に奪われてしまいます!現在は12ボルトに換装され稼働はしないまでもセマフォ式ディレクションインジケーターの名残や当時の手作りによる各部の造形は今日のモータリゼーションでは二度と再現されない大変美しい工芸品です。

逆観音開きというとてもユニークに開くドアを開けると・・・室内空間はミッドセンチュリーそのもの!外装のカラーリングにマッチした、レストア後ほとんど使用された感を感じない高級起毛モケットファブリックのシートに座り、ステアリングを抱える様な古典的ドライビングポジションを取ると「これは楽しい!」・・・そう!思わず笑顔になるのです!

いよいよエンジンスタートを試みます!大変美しい、オリーブグリーンのインパネの下にあるキーを一番右まで回します。 そして・・・スターターは!そう!アクセルペダルの上にある筒状のスタータースイッチを右足で踏み込むのです!(※写真参照)するとこの貴重な戦後モデルの170Vbはいとも簡単に目覚め、乾いた4気筒サウンドを立てながら穏やかなアイドリングに入るのです!

動かしてみましょう!オルガン式ペダルを踏み込み、とても長いリンケージのシフターを1速に入れ車を走り出させます。 すると・・・この素晴らしい170Vbは、とてもスムーズに加速を始め、2速へ・・・3速へ・・・トップギアに!そうです!にわかに信じられないかもしれませんが、このもうすぐ人間であれば古希を迎える年の歴史的名車は、修正鴕もほとんど入れずまっすぐに、現代の車の流れに乗り、素晴らしく優雅に気品たっぷりに走るのです!

振り返る人々を尻目に私は大きな独り言で「これは楽しい!」とやはり満面笑顔で呟いていたのでした!

余程しっかりメンテナンスされていない限り、いかに歴史に名を残す名車であれども、現代の車の流れに乗って走れる事はないと思います。フルレストア〜日々の手厚い対応があってこそこの様な素晴らしい事実が体感できる事でしょう、その愛情の大きさに感服する思いです。

「至福のテストドライブ〜撮影を終えて・・・」

この1952年式メルセデスベンツW 136 170Vbは、「時間」と言う概念は人間が勝手に決めた物、古い味わいある物が、大切に再現される事で得られる「唯一無二の世界観」を味合わせてくれる存在である事を私に気付かせてくれたのです。観て〜触って〜そして乗って得られる完全なる非日常を所有する人に与える、その事が自然と「思わず満面笑顔」と言う新鮮な驚きを体感させてくれるのだと理解したのです。それほど素晴らしく手がかけられた歴史に名を残す名車・・・これこそが「唯一無二」オンリーワンなW136 170Vbなのです。

 

「取材後書」

 

こんなに素晴らしい歴史に名を残す名車メルセデスベンツW136 170Vbをなぜ手放されるのでしょう?

オーナー様は今回も笑いながら「生前整理だよ」とおっしゃいます。

今日「生前整理=片付け」と世間一般思われがちですが実は違います。生前整理本来の意味合いは「前向きな人生の為、人生集大成の為の心の整理」なのです。一番大切な「思い出」はしっかり胸に、そして存分に仕上がった素晴らしい「お車」は次の大切にされる方へお繋ぎしていく・・・そのような想いで出品依頼されるのです。

如何でしょう、今回の取材で感じたメルセデスベンツW136 170Vbには、思わず笑顔になる「楽しさ」があります。戦前〜戦後という自動車史にはっきり名前が残る名車が今日「普通」に楽しむことが出来る・・・この「普通」とは実は「全く普通でない」事。 愛情いっぱいに仕上がられたそれほど素晴らしい「普通でない」1952年式メルセデスベンツW136 170Vb、この車の存在は幸運にも次のオーナー様の人生を豊かに、大きくポジティブに転換する事は言うまでもありません。

普段の何気ない自動車で移動する時間が「特別な至福の時間」へと大きく変化する。その様な毎日が人生を大きく豊かに変化させる、これこそがエンスーライフの最も魅力的な事!この大変貴重な戦前〜戦後の名車を操らさせて頂き感じた事を筆者の後書きとさせて頂きます。

 

 

「貴重な戦前〜戦後デザイン、普通に乗れるメルセデスベンツの歴史的傑作車W136 170Vbに心奪われるのはこれを読んで頂いた貴方かもしれません。」

 

この素晴らしい車両は現在、群馬県にあります。

個人のため諸費用等はかかりませんが、自動車税(月割り)とリサイクル料のご負担をお願いいたします。また陸送等は購入者様の方で手配をお願いいたします。
(お問い合わせに際して)
このページの車両は車の個人売買の情報サイト「エンスーの杜」に掲載されたものです。エンスーの杜は自動車販売店では無く、広告代理店であり、掲載車両は個人所有の物でオーナーさんの依頼により取材を行ったものをFOR SALEとして掲載しています。
記事内容は担当者が1時間程度の取材時間の中で、オーナーさんのコメントと、見聞したものを元に作成したものですので、現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があり、記事内容に関しても全てエンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。 状態等のコメントもあくまで取材時の状況及び取材担当者の主観によるものですので、月日が経過して写真や記事と異なる場合がある事をご承知おき下さい。
掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なお個人間での取引となりますので、冷やかし防止のため、現車確認はあくまで購入を前提として検討されている方のみとさせて頂きます。

888万円
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1952年式 Mercedes Benz W136 170Vb 
1936年から1955年までダイムラー・ベンツがメルセデス・ベンツブランドで生産した車両です 
この個体は十年程前にフルレストアされた車両、12ボルトに換装されています、また当時のレストア記録写真、配線図など付属いたします 
170Vbは第二次大戦後の復興を期に、メルセデスがメーカーとしての威信をかけて作った最初の乗用車 
世界初の独立懸架サスペンションを採用した車両 
当時流行り出した流線型の丸みを帯びたボディを取り入れ、時代の進歩と当時の最先端を行く一台です 
構造は木骨に鋼板を張る伝統的な手法で作られています 
1930年代から変わらない戦前デザインのボディスタイルが大変魅力です 
Vbは1952〜53年生産の170Vの戦後型モデルです 
W136は工場番号、VbのVはエンジン搭載位置、フロントエンジンから(Vorn)のVが使用された 
オリーブグリーンとチョコレートブラウンのコンビネーション、このカラーリングがとても魅力的 
優雅な雰囲気の中にもドライバーをハッピーな気持ちにさせてくれる空気があります 
フロントビューより、古典工芸デザインは素晴らしい一言 
この車両には貴重なバッジバーが取り付けられており、独特な形状のホーンが良いアクセントになっています 
どこを切り取っても美しく絵になる車です 
ラジエーターとスリーポイントスターが古典メルセデスの良い雰囲気を作ります 
現在12ボルトに換装済み、セマフォーは意匠的に外せませんが、機能するのは上部のディレクションインジケータです 
ウインドウ上部から作動するウインドウシールドワイパーの形状が素晴らしい 
SINDELFINGER KAROSSERIE シンデルフィンゲン工場にて生産されたバッジ 
後部席ドアの意匠も深い味わいがあります 
流麗なフォルムを持つフロントフェンダーからの流れるデザインがドライバーを魅了します 
これが170Vbの特徴の一つ、スペアタイヤをラゲッジルーム外に収納するデザイン 
ライセンスナンバープレートも美しい 
サイドビューミラーとドアハンドルの意匠、ここから手前にドアは開きます 
スクリーン上部からコミカルに作動するウインドウシールドワイパー 
ホイールキャップの意匠も素晴らしく魅力的 
ファイアストーンのホワイトリボンタイヤ、状態よしです 
古典的大口径ヘッドライトとそのカバー 
ラジエータキャップ上のスリーポイントスターマスコット 
ドア内張なども全てレストアされており素晴らしいコンディションです 
ステアリングを抱え込むスタイルでドライブする古典的コクピット 
この車両にはタコメータ、アンメーター、水温計など現代必要とされる計器類が同様デザインで追加されたパネルに増設されています 
ルーフ内側の状態と、とても似合う素材でモールド装飾が施されています 
下部追加メータ、右から2つのバッテリーゲージは現在結線されていません 
この当時からシンクロメッシュ付きのギアボックスがあり、とてもスムーズに機能します 
上質な起毛モケットファブリックでゴージャスに張り替えられた前後シート 
クッション性は素晴らしく素敵で 
ボディカラーとのコーディネーションも大変センスフル 
助手席側からのインターフェイスの並びイメージ、たいへん美しい眺めです 
アクセルペダル上部にあるこれがスタータースイッチ!ユニークです 
ルームランプの意匠も素晴らしい 
天井が高く広く感じる空間、素晴らしい空気が流れています 
トランク内には貴重な当時もののジャッキが付属します 
リアトランク開口の様子 
サイドバルブ水冷直列4気筒3ベアリング 1767cc、最高出力45PS/3,400rpm、最大トルク10.2kgm/1,800rpmを生み出す古典ユニット、吸気ダクトのパイプがエンジン側面から垂直に立ちあがる独特の形状です 
レストア済みの当時ものエンジンは外観も素晴らしく綺麗です 
全て配線を引き直してのレストア済み、貴重な配線図が付属します 
1930年代のメルセデスで使われた、フレーム端部にスプリングやアームが配置されたスタイル 
当時の最先端、楕円断面の鋼管2本を曲げて左右から中央で接合したX型バックボーンフレームがここに健在です 
ドア開口部、ボディとのシール材の劣化が散見されます 
 


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TEL/070-6566-0829(ホリカワ)

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