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取材日2020年8月4日 |
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W460の豪華版プレディカートのロングボディです。 ゲレンデヴァーゲンといえばご存知の通り、西ドイツのダイムラー・ベンツとオーストリアのシュタイア・ダイムラー・プフの共同開発により生まれた生粋のオフローダーです。 オフロードでの最大限の能力と安全性を主眼に開発された軍用車、その民生バージョンとして1979年(S54)にデビューしたゲレンデヴァーゲンは、あくまで軍用として最高の性能を発揮するべく、サハラ砂漠から北極圏をはじめとする世界各地でテストを繰り返され開発されたヘビーデューディなメカニズムを、その愚直なまでに箱型のスタイリングで包み込むことで得た格好よさも相まって、世界中の本物志向のオフロード愛好家から人気を博すこととなりました。 1990年(H2)に登場したマイナーチェンジ版となるW463からはより一層年を追うごとに高級化の一途を辿っていきましたので、無駄が削ぎ落とされたW460は同じゲレンデヴァーゲンでもより本格派のファンに支持され、現在も高い評価を得ています。 ●● プロフィール ●● こちらのお車は、車両整理を希望されている九州のオーナーさんが、多忙を理由に知人の方に代理出品を依頼し、東京に陸送されたものです。 DIY整備を楽しんでいた1つ前のオーナーさんが長く所有していた車両で、その後現オーナーさんの手に渡ってからは多忙のため、調子維持のため定期的に少し動かすのみということがほとんどだったとのことです。 オドメーターはおそらく1周していると思われます(推定157,000km)。 この度の売却に当たって車検取得と標準的な整備を施しています。 ●● 外装 ●● やや傷みが見受けられます。 パッと見は塗装面の艶がやや引けている程度で特に問題ありませんが、近寄ってみると小キズや補修跡、ボルト頭やワイパー等のサビ、樹脂パーツの劣化etc.が散見されます。 特に気になる箇所としては、 ・左右ドアミラーの移設跡がはっきり残っている ・ボンネット上のクリアが禿げている箇所あり ・ボンネット上のエンブレムに貼り直し跡あり あたりが挙げられます。 大きなキズや凹みはなく、致命的なサビもなさそうです。 プレディカートですが、サイドデカールは剥がされノーマル仕様になっています。 また、リアにはヒッチメンバーが取り付けられています。 ●● 内装 ●● 基本的にノーマルで、概ね良好です。 モディファイ箇所は、 ・オーディオ ・ETC 程度です。 気になる箇所としては、 ・運転席とリアドアのドア開閉レバーの枠の割れ(テープで簡易補修) ・ダッシュボード上面にある熱による若干の反り ・助手席前のアシストバー上面にある日焼け あたりが挙げられます。 また、左リアドアのドアロックが不調で、集中ドアロックで解除すると左リアのみ開かないので、中から手動で解除する必要があります。 シートの状態は良好で、部分的に若干の毛羽立ちが認められる程度で、ヘタリも感じられません。 プレディカート独自の装備であるウッドパネルは、目を凝らすと軽微なクラックが認められる箇所もありますが、基本的には良好です。 助手席側にあるマップランプも問題ありません。 エアコンの効きも問題なく、ガスチャージ済みとのことです。 純正フロアマットの上に社外マットが引かれ、保護されています。 ●● 機関・足回り ●● 基本的にフルノーマルです。 今回の車検に際して、 ・ベルト類一式 ・バッテリー ・ドライブシャフトブーツ ・エンジンオイル ・パワステフルード を交換してあるとのことです。 気になる箇所としては、エアコンON時にDレンジのまま停車すると、アイドリングが600rpm/hまで下がりやや強めの振動が発生し、オイルチェックランプが点灯・点滅する点が挙げられます(エアコンOFF時にはこれらの症状は出ず、オイルチェックランプに関しても先述の通り交換したばかりですので量の不足があるわけではありません)。 これは、エアコンON時にアイドルアップがされない仕様というのが原因で、インジェクションの調整で改善するであろうとのことです。 また、ヘッドガスケット付近にオイル滲みが出ていますので、いずれは交換した方が良いでしょう。 前のオーナーがDIY整備だったため、記録簿や整備明細が残っていませんが、整備手順をまとめたブログ的なものをファイリングしたものやサービスマニュアルのコピー(英語版)、修理手順書(ドイツ語)が残されています。 ●● インプレッション ●● 最新の豪華絢爛なGクラスとは対照的なこの230GEの武骨なエクステリアからは、走破性能重視といった強い主張が発散され、潔さと清々しさを感じます。 その点内装には軍用車の民生バージョンとしての成り立ちが、ファブリックのシートや内張り、フロアマット、エアコンやオーディオといった装備に垣間見られます。 もちろん現代のGクラスと比較すると質素そのものといった感じですが、軍用バージョンを念頭に置くとこれでも充分に乗用車仕立てなのだと気付かされます。 ドアの開閉をすると、まさにゲレンデヴァーゲンと言うべき、がっしりしたフィーリングを味わうことができます。 助手席にて試乗させていただきましたが、乗り心地はマイルドというべきで、基本的には細かい振動はあまり拾わず大きな揺れで路面の凹凸をいなすといった乗り味で、そこがいかにも旧いオフローダーといった感じです。 30年という経年劣化をあまり感じさせない乗り心地や静粛性で、見た目の武骨さから想像するよりずっと快適なドライブが楽しめるのが印象的です。 よく230だと車重に対して非力だと言われますが、助手席で乗っている分にはそれほど強く感じないと言いますか、街乗りに供するぶんにはさほど支障はないように思えます。 エアコンON時の振動は結構気になるので、購入したら真っ先に手を入れたいところではありますね。 スクエアなボディらしくラゲッジスペースもスクエアですから使い勝手はいかにも良さそうで、リアシートを倒せば大容量を確保でき、レジャーやビジネスでのユーティリティはバッチリでしょう。 そのあたりのチューニングがメルセデスの本領で、軍用車ベースでいかにも武骨かつ質素な仕立てであるようでいて、しっかり乗用車としての洗練や快適性も考え抜かれており、ひいてはそれが安全性につながるという、メルセデスの他のモデルとの共通性を強く思わせる車と言えますね。 ●● その他 ●● 社外サイドステップをお付けできます。 キーは2本ありますが、社外のジャックナイフ式キーレスになっており、そのリモコン部の状態はかなり傷んでいます。 ●● まとめ ●● 経年に伴う傷みや不調箇所はややありますが、肝心のボディや機関系はしっかりしており、本質的な味わいはじゅうぶん残されているので、この状態をベースに気になるところを直しながら乗ったり、好みの仕様に仕上げる素材として考えると面白いと言えるのではないでしょうか。 お車は、東京都練馬区にあります。 個人の為、消費税はかかりませんが、リサイクル料(12,610円)と月割りの自動車税のご負担をお願いいたします。 |
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以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。 整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。 |
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SOLD | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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