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オースチンヒーレー スプライト Mk2 1961年式
車検 2022年2月 走行 不明
(メーター読み:65,527マイル)
備考 北米並行車、前期モデル、エンジンボアアップ、ハイコンプピストン、ウェーバーシングルキャブ、4速マニュアル、幌、トノカバー、ビキニトップ、ETC
長さ 348cm 138cm 高さ 123cm 重量 640kg 排気量 940cc
取材日2021年9月7日

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◆オースチンヒーレースプライトについて
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オースチンヒーレースプライトは1958年に登場、それから63年が経過しますが、今も色褪せないイギリスを代表するライトウェイトスポーツカーです。
現在のスポーツカーと比較すると絶対的な運動性能(スピード、ハンドリング、ブレーキ)は落ちるのですが、スポーツカーをドライブする基本を教えてくれる車です。
人馬一体となる車、要は運転していて楽しい車ということです。

その中でもオースチンヒーレースプライトMk1は特に人気があり、その愛嬌のあるスタイリングから“フロッグアイ”米国では“バグアイ”、そして日本では“カニ目”という愛称で知られています。

1961年にMk1の次期モデル、オースチンヒーレースプライトMk2が登場します。
基本構造は、Mk1と変わらず、モノコック構造の軽量2シーター・オープン・ボデーにSUツイン・キャブを装着した4気筒OHV、948ccユニットを搭載、4速ギアボックスとの組み合わせです。
Mk1との違いは、フロント周りのリファインとトランクの追加です。
フロント周りは1ピース・タイプからフェンダーがボディ側に残り、ボンネットが別体タイプ、フロントグリルが横長の四角形状に、フロントバンパー新設、キー付きのトランクが設けられました。

そして、このタイミングでMGバージョン、MGミゼットMk1が登場します。
スプライトMk2/ミゼットMk1は総称してスプリジェットと呼ばれます。
因みにスプライトとは“小妖精”、小さくても活発で敏速という意味があるそうです。

その後、オースチンヒーレースプライトスプライトはMk3、Mk4、Mk5までモデルチェンジが行なわれ、1970年まで生産されました。

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◆ご紹介する車両について
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今回ご紹介する車両は1961年モデルのオースチンヒーレースプライトMk2です。
現オーナーさんは、2016年3月に購入します。
シトロエン好きのオーナーさんですが、イギリス車のライトウェイトスポーツカーを体験したいと思い手に入れたそうです。
きびきびしたハンドリングと乗り心地は最高とお話がありました。

以下にモディファイの履歴を記します。
◆現オーナーさん入手前からの変更
・電装関係を12V化、マイナスアース
・フロントディスクブレーキ化
・フロントスタビライザー装着
・SUキャブレターからウェーバーキャブレターへ換装
・タコ足装着
・ボアアップ、ミニ1000用ハイコンプレッションピストンに換装
・ダイナモからオルタネーターへ交換
・バッテリーカットオフスイッチ取付け
・電気式イグニッションポイントへ交換
・タコメーター交換(電気式イタリア製)
・内装をフルカーペット敷きにする
・燃料カットオフスイッチ取付け
・ハザードスイッチ取付け
・ETC設置

◆現オーナーさんが入手した時の変更
● 2016.3
・クラッチ交換
・トランペットホーン装着
・モトリタのウッドステアリングへ交換
・アクセサリーソケット取付け

◆現オーナーさん入手後の変更
● 2016.4
・スチールホイール用AHロゴ入りホイールキャップ入手
● 2016.5
・フロントグリル交換
・ヘッドライトメッキリングの交換
・テールランプのメッキベース交換
・フェールキャップを鍵付きに交換
・キーシリンダーを交換してスペアキー確保
・ルームミラー交換
● 2016.6
・スターターモーターをハイトルクスターターへ交換
・バッテリー交換
● 2016.8
・Aピラー交換(左右)
・フロントガラス交換
● 2016.9
ディストリビューターキャップ交換
● 2016.10
・消化器交換、設置場所変更
・ハイテンションコード交換
● 2018.1
・フェルトのみ交換のオイルフィルターアッセンブリーからカートリッジフィルター交換タイプに交換
・フロントバンパー交換、フェンダー左右の板金塗装(駐車中に当てられた)
● 2018.2
・ラジエター電動ファン取り付け
・燃料ポンプ交換
● 2018.4
・プロペラシャフト交換
・リヤのレベルアームダンパーをショックアブソーバーへ交換
● 2019.5
・水温計を水温&オイルプレッシャー一体型メーターに交換
・ウェーバーキャブのラムパイプからK&Nスポーツフィルタータイプへ交換
・2ワイヤー式のスロットリンケージ取付け
・ブローバイオイルのキャッチタンク取付け
● 2019.11
・エンジンオーバーホール
 ①エンジンブロックのボーリング
 ②ピストン(ミニ1000用リングサイズ0.040)
 ③タイミングチェーン、リングギア、コンロッドメタル他一式交換
● 2020.7
・ビキニトップ新調

現在は大変調子もよく、このまま所有していてもいいのですが、他に面倒を見る車もあり、なくなく手放されることを決意され、エンスーの杜への掲載依頼となりました。
この個体、スプライトMk2の初期モデルは希少です。またパーツも沢山持っていらっしゃいます。

ぜひ、お好きな方にお譲りしたいということでした。

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◆外観
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オールドイングリッシュホワイトは、スプライトによく似合うカラーだと思います。塗装の状態からしますと一度は塗装をしているように見えます。
それでも経年により、劣化は多少見当たりました。
ボンネットの塗装の割れ、ドア下部のサイドシルパネルの錆などです。
ボンネットに3角シールがありますが、ここはウェーバーキャブリンケージを付けた時にボンネットと当たってしまい、ボンネットにキズついたため、その隠しシールです。
ヘッドライトは定番のルーカス製です。
フロントバンパーは駐車中に当てられたため、新品と交換しています。
リヤバンパーはオリジナルのままです。
フロントガラス、左右のAピラーを交換しています。
幌はビニール製、リヤスクリーンは透明できれいな状態でした。
トノカバーはホワイトラインがアクセントにあり、お洒落なトノカバーです。
トノカバー用には専用のバーがあり、装着することにより後部がすっきりとした見栄えとなります。
レッドカラーのビキニトップもあります。ビキニトップは直射日光を受けず、たっぷりの風が吹き抜けていく、爽快感があるそうです。
タイヤサイズは145/80R13、ホイールはミニライト風のアルミホイールです。
また、オリジナルの雰囲気が楽しめるスチールホイールとホイールキャップがあり、付けて頂けます。

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◆内装
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ブラックカラーの内装はスパルタンな印象を受けます。
シートは張り替えてあり、きれいな状態です。フロアカーペットも張り替え済です。
インストルメントパネルは平面のパネル、運転席前にはスピードメーターとタコメーターが鎮座し、左右には燃料メーターと水温・油圧のコンビメーターがあります。
タコメーターは電気式に交換しています。
スピードメーターのトリップメーターが不動です。オドメーターは動きます。
燃料メーターは作動しますが半分までしか動きません。オーナーさんは走行距離を見て、燃料を入れるそうです。

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◆機関
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エンジンは、前オーナーさんの時代にボアアップ、ミニ1000用ハイコンプレッションピストンに換装していますが、現オーナーさんも再度エンジンを組み直しています。ピストン+リングセットを3セット分購入し、その中で最適なピストン(+0.040)をチョイスし、組み上げました。
キャブレターのリンクは、ダブルケーブルタイプに交換しています。
また、エアフィルターはK&Nフィルターです。
メンテナンスの簡素化を図るため、オイルフィルターはフィルター交換タイプからカートリッジタイプに変更しています。
後付けの電動ファンを装備しています。
スターターはハイトルクスターターに交換しています。
オイルタンクキャッチを追加、燃料ポンプは電磁式燃料ポンプを使用しています。
とにかく、気になる箇所には手を入れた個体、調子は最高ですとお話がありました。

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◆足回り
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フロントサスペンションはスタビライザーバー付き、リヤサスペンションはSPAX製のショックアブソーバーコンバートキットに交換しています。
またフロントブレーキはディスクブレーキに交換しています。
足回りのチューニングにより楽しく運転ができます。

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◆付属パーツ
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以下のパーツがあり、付けて頂けるそうです。
・スチールホイール・タイヤ4本(ヨコハマ)
・オリジナルホイールキャップ(中古、4枚)
・リヤのレベルアームダンパー(オリジナル、Spaxショックに換装にて取外し)
・インナーミラー(新品)
・スターター(オリジナル、要修理)
・エンジンオイルフィルターケース(オリジナル、中古)
・Britax製4点式シートベルト
・タッチアップ用ウレタン塗装(缶入ボディカラー)
・予備ヘッドライト(ルーカス、スタンレー各1個、中古)
・ヘッドライトグリル(メッシュ)
・エンジンオイルフィルター(新品、カートリッジタイプ)
・ウェーバー用ファンネル、ファンネルソックス(中古、2個)
など

車は岐阜県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル費用と自動車税の月割り負担分は、別途、清算させて頂きます。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
 SOLD
画像クリックで拡大出来ます
オーソドックスなフロントフェイスとなったMk2
トランクリッド付きです
メッキパーツ類は輝きあり!
フェンダーミラーがいいですね
リヤホイールアーチの角張ったデザインは前期モデルの特長
アストンマーチンタイプの燃料キャップ
Mk2のサイドビューはMk1と違って直線的です
幌を被せたときのフロントマスク
幌のリヤスクリーンが3つに分かれています
幌を被せた時の4方向の写真
幌を被せた時のサイドビュー
オースチンヒーレースプライトのエンブレム
ボンネットに塗装にひび割れが見られます
きれいなフロントライト、テールライト類
サイドシルのタッチペイント(左右にあり)
スプライト(小妖精)のエンブレム
右アンダーボディ部
左アンダーボディ部
ミニライト風8本スポークのアルミホイール
コックピット
燃料メーター
スピードメーター、タコメーター(電気式)
油圧、水温コンビメーター
シフトコントロールレバー、パーキングブレーキレバー
後付けソケット
一番左のブラックノブがスタータースイッチ
ドライバーズシート
パッセンジャーシート
ちょっとした荷物が積めるフロントシート後部のスペース
右ドアトリム
左ドアトリム
ABCペダル、左下はパッシングスイッチ
エンジンルーム
 
 
ウェーバーキャブレター(40Φ)
オイルキャッチタンク、燃料ポンプ
ハイトルクスターター、オイルフィルター
エンジンオイルパン部
トランクルーム(カーペット装着)
トランクルームフロアパネル
トノカバー
ビキニトップ
サイドウインドウ
フロントサスペンション部
リヤサスペンション部
リヤディファレンシャル部
エキゾーストマフラー部
ストックパーツ①
ストックパーツ②


この車両のお問い合わせは

エンスーの杜 愛岐オフィス
TEL/090-4853-3008(アサカワ)

またはEメール↓にて
エンスーの杜車両問い合わせ
asakawa-m@msh.biglobe.ne.jp

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