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取材日2021年7月18日 |
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内外装機関ともに程度の良い、フロッグアイカーカンパニー社の手によるオースチンヒーレースプライト、いわゆるカニ目の復刻版です。 オースチンヒーレースプライトMk1は、シンプル極まりないその佇まい、脱着式のサイドウインドウにコストとボディ剛性確保のため扉すらないラゲッジスペース、冷房もオーディオも何もない等、便利で快適な現代車の対極にある不便さの多い車ですが、だからこそ軽自動車より軽い車重とわずか43psのエンジンを持って街中を走るだけでも最高に楽しいスポーツドライビングが味わえる、小型スポーツカーの傑作です。 そんなオースチンヒーレースプライトMk1ですが、登場より30年以上経った’90年代前半、老朽化・タマ数減少に伴い維持が難しい車となっておりましたが、そんな中で登場したのが復刻版と言えるフロッグアイカンパニー社製のヒーレースーパースプライトです。 今となっては約30年前の車とはいえ、その更に30年前のクラシックカーとなったオリジナルほど神経質にならずとも楽しめ、しかもジェフリー・ヒーリーより正式にヒーレーを名乗ることを許された完成度を持つ、高い魅力を備えたモデルです。 日本では麻布自動車より販売されておりましたが、その数は20数台と言われているため大変希少です。 しかも、こちらの車両はその前のプロトタイプに相当するもので、よりオリジナルに近いディテールを備えた、ヒーレースーパースプライトともまた異なる箇所がそこかしこに見られる、マニア的な満足度が高い1台です。 特徴としては、 ・オリジナルのボディはサビに弱い鉄製・後ヒンジのボンネットで、この車はサビないFRP製・前ヒンジのボンネット ・オリジナルのエンジンはオースチンA35用948ccで、この車はミニ用1275cc ・オリジナルのリアサスはリーフリジッドで、この車は4リンクリジッド ・ヒーレースーパースプライトのフロントエンブレムはHealeyの文字で、この車はオリジナルと同じ丸いエンブレム ・ヒーレースーパースプライトは今となってはパーツ入手困難かつフィーリングが劣るフォードシエラの5MTで、この車はミニ専門店なら扱いやすいオースチン製の4MT ・ヒーレースーパースプライトはアルミホイールが標準で、この車はスチールホイール+ホイールキャップが標準 等々が挙げられます。 ヒーレースーパースプライトは1994~1997年に20数台販売されたと言われていますが、この車は作りとしてはヒーレースーパースプライトとほとんど同じながら、初度登録が1989年8月ですので、そこがプロトタイプと考えられる拠り所となります。 車検証上の車名もオースチンヒーレーとなっています。 ●● プロフィール ●● こちらの車両は、根っからのミニフリークであるオーナーさんが、オープンスポーツへの憧れから2009年9月に旧車専門店より購入したものになります。 その後、走りの信頼性に寄与するモディファイを適宜加えつつ丁寧に乗って今に至ります。 購入後は主に気候の良い時にドライブしたりイベントに参加する程度で、それほど走行距離は伸びていないとのことです。 保管はシャッター付きガレージですので内外装の劣化は最小限です。 ●● 外装 ●● フルノーマルで、とてもキレイなコンディションです。 シンプルな造形が希少なボディ同色のハードトップや、ホワイトの幌、新品未使用でブラックの幌、ブラックのトノカバー 、サイドウインドウが付属し、それぞれコンディションは良好です。 灯火類やエンブレム類も良好です。 目立つキズもありませんが、左リアフェンダーの中央付近に飛び石的な塗装欠けがあります。 メッキには軽微な曇りが認められる箇所もありますが、全体の印象を損なうほどではありません。 ●● 内装 ●● 基本的にノーマルです。 30年以上前の車、しかもベースはクラシックな英国車と考えるととても良好と言えます。 シフトブーツのほつれとサイドブレーキの作動によるセンタートンネル部の革のヤレはありますが、年式なりの軽微なヤレと言えるでしょう。 気になるのは燃料計で、メーターグラスに曇りが見られるのと、動き自体もやや不調で、ある箇所を境に急に針が落ちるのが早くなるとのことです。 ただ、針の動き自体はオーナーさん曰く慣れてしまい、クセを掴んで給油しているとのことです。 モディファイ箇所はダッシュボード下にETCとシガーソケット電源が設置されているくらいです。 ヒーターはよく効くとのことです。 ●● 機関・足回り ●● 基本的にはノーマルに準じていますが、前述の通り信頼性の向上を主眼としたモディファイが施されています。 主な変更点は、 ・ダイナモをオルタネーターに変更 ・クラッチをワイヤーから油圧に変更 ・デフのファイナルをオリジナルの4.5(1.0L用)から3.7(1.3用)に変更 ・ラジエーター周りを新品交換 あたりとなります。 現在、基本的には好調ですが、若干のオイルにじみは見られます。 ●● インプレッション ●● 目にも鮮やかなソリッドイエローのボディが真夏の直射日光に映え、強烈な印象を放ちます。 艶やかなイエローの塗装とスチールホイールの白、幌の白、そしてトップを外した時のグリーンのシートとのコントラストが飛び切りお洒落です。 いくらサビないFRPボディとはいえ扱いが悪いとヒビ割れが多かったり塗装にくすみがあったりと決して美しくはないものですが、この車はさにあらず、いかに丁寧に扱い保管してきたかがオーラとなってにじみ出ているようですね。 内装もオープンのクラシックスポーツとしては非常にキレイで、博物館に飾ってあるだけの車のような感じとはまた異なりますが、やはり使用に伴う軽微なヤレが見られるのにこれだけキレイというのが好ましく映ります。 エンジンは軽いクランキングののちに一発で目覚め、おなじみのA型エンジンの鼓動をリズミカルに奏でながら、調子の良さをアピールしています。 助手席にて試乗させていただきましたが、このコンパクトボディとA型エンジンのエキゾーストノート、ダイレクトなフィーリングが相まって、タウンスピードでも十分以上にスポーティなドライビングを味わわせてくれます。 もちろんひとたび鞭を入れれば痛快な音と加速も楽しめることは確認済みです。 そしてその音と加速をオープンエアで楽しめるのは車好きならたまらないひとときと言えるのではないでしょうか。 ●● その他 ●● ハードトップ(便利なキャスター付きハードトップラック付属)、幌(白、黒(未使用))、トノカバー 、サイドウインドウ(布製ケース付属)をお付けします。 ガソリン携行缶、スペアタイヤ、ジャッキセット(日産製)、細かいパーツ類もお付けします。 細かい仕様の説明や扱いのレクチャー等ができるため現車確認をお勧めしますが、オーナーさんご多忙につき購入を前提とした場合のみとさせていただきます。 ●● まとめ ●● 一般的にレプリカというと見た目や中身がオリジナルからかけ離れているものも多くありますが、ヒーレースーパースプライトはレプリカというよりはやはり復刻版という方が相応しく、さすが正式にヒーレーを名乗ることが許されているだけあって、オリジナルとの近似性が非常に高いモデルです。 しかもそのヒーレースーパースプライトよりもさらにオリジナルに近いディテールを備えたプロトタイプという価値、希少性があるこちらの車両は、より高い魅力を備えていると言えるでしょう。 それが程度良好で、各種付属品が状態よく完備されているとくれば、クラシックカーとしたら比較的新しめということも相まって、カニ目のあるカーライフを愉しみたい方にとっては最高の相棒となるのではないでしょうか。 オーナーさんは現在もとても気に入っていらっしゃいますが、ミニをはじめ複数所有のため乗車機会が減ってきたこともあり、売却を希望されています。 お車は、東京都練馬区にあります。 オーナーさんが経営する会社にて取り扱うため、消費税がかかります。 リサイクル料(9,840円)と 月割りの自動車税のご負担をお願いいたします。 |
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以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。 整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。 |
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SOLD | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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