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取材日2023年9月3日 |
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「トロける甘美なエンジンサウンド・・・!ジュゼッペ・ブッソの最高傑作“ブッソV6エンジン”を搭載した感性に響くクルマを普段乗りできる現実・・・。
真夏の太陽が眩しい程輝く暑い日の取材・・・。撮影の為近隣の公園駐車場までお見え頂いた、2001年式アルファロメオ156 2.5L V6は、まるで厳しい太陽光線さえもエネルギーに変える様な、22年経過したとは到底思えない、ロッソ・アルファのカラーリングが実に眩しい非常に美しい個体でした・・・。 週末の楽しみとメンテンスの為に乗っておられますので、走行距離は若干伸びますが、取材時の走行距離数は93308km・・・。ここに至るまで、入念なメンテナンスを欠かさず、車高を含めてノーマル然としながらも、要所を抑えたアップグレードを実施されて来られ、タイミングベルトだけでも40308km時と83887km時の2回交換済み・・・。V6エンジンの更なるレスポンス・アップを目指してリアマフラーは5023km時にメックス製、フロントパイプが8166km時にオーバーレーシング製へと交換済み・・・。ショックは55426km時にビルシュタインにアップグレード済み・・・。全容は下記いたしますが、これだけの記載でお気づきの様に、新車時より実に詳細な整備実施内容を記録に残して来られました・・・。 オーナー様の想いがここまで至ったのか・・・と思う程、現在の状態は素晴らしく、外装に関しては目立たないタッチアップ痕が一箇所あるのを除き、ここに記載すべき箇所が見つからない程見事な状態・・・。内装に至っては22年間の時間が全く感じられない程、素晴らしい状態で残っており、クルマ自らが誇らしげに語る“ずっと大切にされてきたオーラ”全開で筆者の目前に佇みます・・・。 ミレニアムの音が聞こえ始めた1997年に誕生したアルファロメオ156のスタイリングは、線の達人を呼ばれたワルテル・デ・シルヴァ氏によってデザインされた、伝統とモダンデザインのまさに融合体でした・・・。 1997年の日本国内発売当時のエンジン・バリエーションは、マニュアル・トランスミッションのみに関して言うと、ツインスパーク2.0L直列4気筒(5MT)と2.5L・V型6気筒(6MT)が選べましたが、何と言っても魅力的なのはブッソV6と呼ばれる2.5L・V型6気筒搭載モデルでしょう・・・! 一見クーペ的モダンデザインの156に、パワフルなエンジンを載せて、街中での普段使いに実用性をきちんと持って対応し、いざアクセルを踏むとその甘美なV6サウンドと共にスリリングな程ホットな走りも楽しめるのがこのブッソV6を搭載した156の最も魅力的なところ・・・!
「まさにトロけるエンジンサウンド・・・!レーシングユニットに匹敵する甘美なサウンドを奏でるV型6気筒エンジンは、4000rpm以上から官能的サウンドと共に一気に昇天する・・・!シンフォニア・メカニカ(機械が奏でる交響曲)とまで言われたブッソV6エンジンとは・・・!」
まず申し上げますが、世界中の自動車業界が電動化を含みエコロジーな方向性へ大きくシフトする中、この様なエンジンはもう2度と生まれる事はないでしょう・・・! ブッソV6エンジンは、4000rpmあたりでカムに乗り・・・、足を床まで踏み込むようにドライバーに懇願・・・、人間の心に響く“トロける程官能的”で見事にシンクロナイズドしたエンジンサウンドとともにそのボルテージを上げ、「これぞ慣性の法則〜!」とばかりにマッシブな車体をワープするが如く加速させるのです・・・! 1968年・・・、アルファロメオ社内に置いてまさしくゼロから開発が始まり、1979年から搭載が始まった60度バンク角を持つV6エンジンは、このエンジンを設計〜開発した伝説のエンジニア、故ジョゼッペ・ブッソ氏の名前に由来しています・・・。 このパワープラントを設計〜開発したイタリア人エンジニア、故ジュゼッペ・ブッソ氏は、若い頃フィアットでそのキャリアをスタートさせました・・・。 やがてボッシュのLジェトロニック電子制御式燃料噴射システムが採用されると、このV6エンジンの性能は一気に開花し、当時新デザインのファストバック・クーペ、アルフェッタの最強バージョンに初めて搭載されます・・・。その見事にシンクロナイズドした6気筒のサウンドは、運転する者の魂を見事に癒し・・・。その独特の甘美な音色は、当時アルファの工場があったアレーゼから由来し「アレーゼのヴァイオリン」と呼ばれるようになった程です・・・。 こうして燃料噴射式の時代を背景にブッソV6は大成功を収め、1985年末からは、2バルブから4バルブ・・・、1991年からは自然吸気からターボへ、1993年からはSOHCからDOHCへ・・・、と様々なバリエーションに進化し、アルファ6、90、75、155、GTV、スパイダー、156、166、147、加えてザガート・デザインの限定モデル、アルファロメオS.Z.とR.Zにも搭載・・・。フィアットに買収されランチアと合併、アルファ・ランチア・インダストリアーレとなった後にはランチアのテーマ、テージス、カッパなどにも搭載されました・・・。 しかしながら・・・人々を感動させる程、心に響いた名機も、エコ・コンシャスという時代の流れには勝てず、2005年12月31日・・・、ついに最後のエンジンが工場を後にします・・・。 ブッソV6は決して史上最もパワフルなV6エンジンでも、また最も信頼性の高いV6エンジンでもなかったでしょう・・・。ただ間違いなくアルファロメオがゼロから生産した“最後の偉大なエンジン”であり、これまでに生産されたエンジンの中で、人々の感性に響く、最も象徴的なエンジンであり、まさにエンジニアリングの芸術品であったといえるエンジンなのです・・・。
「人間の感性に訴える名機・ブッソV6を搭載した極上個体・・・気持ち良いほどわかるメンテナンス履歴の詳細は、22年間ワンオーナーを貫いた、このオーナー様ならではの物・・・!2001年式アルファロメオ156・6速MTじっくり観ていきましょう・・・!」
史上最高の内燃機であるこのブッソV6エンジンを、さらに甘美な瞬間が味わえる様に、フロント・パイプをオーバーレーシング製に交換・・・当初リア・マフラーもオーバーレーシング製でしたが更なる“抜けの良さ”を追求し、メックス製に交換・・・動画でもご覧いただける様に、高回転域ではレーシングエンジンの様な甲高いサウンドを奏でるブッソV6へと完全昇華した一台です・・・。 若い頃からロードスターを初めとする国産スポーツカーを楽しんで来られたオーナー様が、ご家族を持たれるタイミングで、ファミリーでも乗れるスポーティなクルマとして見染められ、22年前に新車で購入・・・。以後前述のマフラーとショックをアップデートされた以外、外観オリジナルの状態でワンオーナーを貫き22年間楽しんで来られた個体です・・・! 観ているだけでも美しいブッソーネV6エンジン&エンジンルームは圧巻の一言・・・! そして・・・ 圧巻なのは・・・オーナー様がコツコツと記載されて来られたメンテナンス記録簿・・・ それをそのまま紹介すると・・・ 1 平成13年11月4日 5,023 一般整備 フロントパイプ脱着(メックス製)リアマフラー交換(メックス製) ¥41,076 現在に至る・・・ となっています・・・。
人生の中での22年間というと・・・ライフステージの変化も数多く訪れるもの・・・オーナー様にとってもご結婚から始まり、新たなご家族様の誕生・・・お仕事の環境の変化など様々でおられました・・・。その間傍にはずっとこの156が共にあり・・・、スパークプラグ〜燃料ポンプ交換など可能な部分はご自身でメンテナンスされ、ご家族を伴ったドライブでも一度も道中で止まること無く・・・。またご家族の「深いご理解」を背景にした、入念な状態維持のメンテナンスと、オーナー様ご自身の週末の楽しみを大きく演出し、人生の四半世紀に及ぶ期間・・・まさに人生の一ページとして大切にされて来られました・・・。 「ここまで人生を共にしてきたアルファロメオ156 V6・・・本当は手放さずずっと持って置きたかった・・・」とおっしゃるオーナー様・・・。 上記一覧でご紹介した詳細なメンテナンス記録はエクセルで作られたもの・・・ 日常でブッソV6を心から楽しみ・・・記録と共にその価値を大きく昇華させる・・・
「ワンオーナー極上個体・・・2001年式アルファロメオ156 2.5L V6 取材後書き・・・」
このブッソV6エンジン・・・エンスージアストなら一度は乗って置きたいエンジンであり、その様なクルマはそうそうあるものではありません・・・。 今ある最高のものを長く持ち続ける事が本当は、一番環境にも良く大切な事と信じてやまない筆者ですが、ガソリンエンジン搭載車を心から楽しめるクルマとしての、このアルファロメオ156に搭載された2.5LV6エンジンには非常に大きな魅力を感じます・・・。 「トロける甘美なエンジンサウンド・・・!ジュゼッペ・ブッソの最高傑作“ブッソV6エンジン”を搭載した感性に響くクルマを普段乗りできる現実・・・。 メンテナンス記録を記載し続ける事も楽しみなワンオーナー個体・・・ 是非至高のブッソV6体験見学に群馬県までお越しください・・・。
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個人間売買のため、消費税や諸費用等はかかりません。 【お問い合わせに際して・・・】 過去の整備記録や修理歴など含めて現オーナー様から詳細ヒアリングを実施、事故歴の有無含めて取材しております。 本記事内容は、2023年9月3日13時より、晴天の元、約3時間の取材時間の中で、オーナー様へのインタビュー、助手席試乗体験したものを元に執筆作成したものです。限られた時間での確認につき現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります、また執筆内容に関しても全て裏づけを取ったものではありません。状態等のコメントも、あくまで取材時の天候・状況及び筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい・・・。 掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なお個人間での取引となりますので、冷やかし防止のため、現車確認はあくまで「購入を前提」として検討されているお客様のみとさせて頂きます。 何卒宜しくご検討下さい。 |
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以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。 整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。 |
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SOLD | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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