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アルファロメオ・ジュリアスーパー1600 1970年式

車検一時抹消(車検2003年6月)

走行 不明(メーター読み:35,377km) 備考中古並行車、ワンオーナー(日本のみ)、左ハンドル、デロルトツインキャブ、5速マニュアル、リミテッドスリップデフ、不動車
長さ 416cm 156cm 高さ 143cm 重量 1050kg 排気量 1570cc
取材日2021年8月29日

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◆アルファロメオ・ジュリアスーパーについて
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アルファロメオ「ジュリアシリーズ(105/115系)」は、戦後の量産モデル「ジュリエッタシリーズ(101系)」の次世代モデルとして登場しました。最初に登場したのは1962年のジュリア・ベルリーナというセダンです。その後、ジュリアスーパーや廉価版のTI1300、大ヒット作となったクーペ版スプリントGTとそのレーシングスペシャルGTA、そして2シーターのスパイダー・デュエット、更には純レーシングGTのTZなど数多くの発展モデルが派出し、一大シリーズを形成することになりました。

今回ご紹介するジュリアスーパーは、後にデビューしたクーペなどと比較され、”醜いジュリア”と呼ばれる個性的なボディデザインをしていますが、実際は本格的な空力テクノロジーが導入された世界最初のサルーンの一つです。現在でこそ当り前の風洞実験もこのクルマが発表された当時は極めて珍しいものだったようです。このボディに組み合わされるエンジンは、ジュリエッタ用の1300ccアルファ・ツインカムを1600ccにスープアップ、新たに5速ミッション、4輪ディスクブレーキ(最初期型を除く)など当時の先進テクノロジーを贅沢に盛り込んだ車両です。ちなみにジュリアという名前はジュリエッタの姉貴分ということで名付けられました。

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◆ご紹介する車両について
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ご紹介する車両は1970年モデルのアルファロメオ・ジュリアスーパー1600です。
愛知県の某ショップがイタリアから仕入れた並行車です。
現オーナーさんは小さい頃から憧れていた車両だったため、すぐに購入に至ります。
しかし、エンジンの排気量が1.6リッター、キャブレターがシングルなど、どうもパワー不足を感じたオーナーさんは東京にあるヒストリックカーを扱うショップに相談します。
そのときに出た結論は、キャブレターをツインキャブに変更(デロルトキャブ:DHLA45)、ブレーキラインの見直し、電装系の見直し、ディファレンシャルをリミテッドスリップデフに交換します。
また、フロントの荷重を軽くするため、バッテリーとブレーキブースターをトランクルームに移設します。
仕上がったあとは、サーキット走行やジムカーナ―などに参加されたそうです。
実はオーナーさん、学生時代に自動車部に入っていたそうで、ラリーなども楽しんだことがあるそうです。

しかし、仕事で海外赴任の時期があったり、ご自身の病気などがあり、乗れなくなり、実家のシャッター付きガレージに保管となります。
車検の有効期限が2003年1月とあり、それから車検切れの状態に、2015年6月に一時抹消しています。
長年にガレージにあったため、機関の状態がわかりません。不動車とさせて頂きます。
ボディにはサビ、内装のカビなどがありました(カビ臭いです)。
取材時にはエンジンは掛けていません。いきなり回すと壊れる可能性があると思ったからです。バッテリーは死んでいました。クラッチは抜けています(ペダルを踏んでも戻ってこないため)。ブレーキは固着しています。
燃料は入れっぱなしのため、腐っているかもしれません。一度抜いて洗浄が必要と思います。
それらの状態を解消できれば、きちっと走れるようになると思います。

日本ではワンオーナーとなります。

本当は再生をさせたいと考えていらっしゃったのですが、諸事情により売却することに、エンスーの杜への掲載依頼となりました。

レストアベース車両としてお考えください。

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◆ボディ
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ボディはシルバーのメタリック、日本に入ってきた当時から塗装はしていません。
表面を見ると細かなキズが全体的にあります。
サイドシルアンダー部はサビがあり、穴がある個所もありました。
メッキパーツ類はいい状態だと思いました。埃が被っていますが清掃し、磨くことにより輝きが復元できると思いました。
ホイールはクロモドラタイプFのマグネシウムホイール、タイヤサイズは185/70R14、ただし、タイヤ使用できないとお考えください。

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◆インテリア
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タンカラーの内装です。フロント及びリヤシートの表皮の状態はいいのですが、カビの発生が見られます。ドアトリムも表皮の状態はいいのですがカビがあります。
インパネパッドにもカビがありました。
元の状態がいいと思いますのでカビを除去すればきれいになると思います。
メーターはきれいな状態、バッテリーを繋ぐと時計が動き出しました。
ターンシグナルスイッチ、ライトスイッチ、ハザードスイッチは正常に作動しました。
パーキングブレーキはステッキタイプです。
ステアリングホイールはナルディの3本スポーツですが、純正のウッドステアリングホイールもありますので付けて頂けます。
シフトレバーカバーはカビがあります。シフトノブは社外品です。
フロントシートベルトは3点式に変更、サーキット走行のため、4点式のシートベルトも装備していました。
オーディオはカセットデッキ、作動の確認はしていません。

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◆機関
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アルファロメオ伝統の4気筒DOHCエンジン、キャブレターはデロルト(DHLA45)が2個、5速マニュアルとの組み合わせです。
インテークはファンネルを装着、点火方式をCDI式に変更しています。
オイルパン部にオイルの滲みが見られました。
オーナーさんいわく、キャブレターが大径なので回転を上げて走ることにより、速く走れるそうです。その分、低回転ではトルクが出ないそうです。
リヤエキゾーストパイプのタイコがありませんでしたのでエキゾーストノートが大きいとお話がありました。

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◆足回り
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足回りは、ブレーキブースターの移設に伴い、ブレーキラインの製作を実施しています。
ショックアブソーバーはビルシュタイン製です。
フロントの足回りはサビが見られました。

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◆付属品
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以下の付属品がありますので付けて頂けます。
・デロルトキャブレターセッティングパーツ
・ヘッドライト(4灯、キャレロ製)
・ヘッドライトリング(左右)
・フロントターンシグナルレンズ(左右)
・ブレーキマスターシリンダー
・純正ウッド製ステアリングホイール
・ライトバルブ、ヒューズ
・パーツリスト

車は愛知県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
 SOLD
画像クリックで拡大出来ます
4灯式ヘッドライトのフロントグリル 
フロントライト側 
フロントレフト側 
ヘッドライト、ターンシグナルライト類 
ボンネットの塗装の状態 
ワイパー周辺のボディ 
フロントガラスのウェザストリップ 
リヤレフト側 
リヤライト側 
テールライトLH 
テールライトRH 
リヤピラーのエンブレム 
塗装面のボツボツ 
リヤレフトアンダー部 
リヤライトアンダー部 
サイドシルアンダー部 
クロモドラマグネシウムホイール 
コックピット 
コンビネーションメーター 
カセットデッキ 
 
水温計、油圧計 
フロアコンソール部 
ドライバーズシート 
パッセンジャーシート 
リヤシート 
リヤシェルフ部 
天井(垂れなし) 
ABCペダル 
 
ドアトリム 
エンジンルーム 
デロルトツインキャブレター 
 
CDIシステム 
イグニッションコイル 
ロッカーカバー部 
エキゾーストマニホールド部 
ラジエター 
エンジンオイルパン部 
トランクルーム(トラブル発生時にツール搭載) 
移設のバッテリー 
移設のブレーキブースター、マスターシリンダー 
フロントサスペンション部 
リヤサスペンション部 
リヤディファレンシャル部 
リヤエキゾーストパイプ 
ストックパーツ(リング、レンズ類) 
ヘッドライト、ステアリングホイール 
デロルトキャブセッティングパーツ、ライトバルブ、ヒューズなど 


この車両のお問い合わせは

エンスーの杜 愛岐オフィス
TEL/090-4853-3008(アサカワ)

またはEメール↓にて
エンスーの杜車両問い合わせ
asakawa-m@msh.biglobe.ne.jp

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