〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
◆アルファ ロメオ156GTAについて
――――――――――――――――
アルファ ロメオにおけるGTAの「A」は、イタリア語で軽量化を意味するAlleggeritaの頭文字で、1965年に登場したジュリア スプリントGTAからきています。
ジュリア スプリントGTAは、ボディパネルをアルミニウム、マグネシウム、亜鉛合金などの軽量金属でつくり、ベースモデルからおよそ200kgの軽量化を図りました。
1966年から1969年まで4年連続でヨーロッパツーリングカー選手権のチャンピオンとなり、アメリカのSCCAツーリングカーレースで活躍したレースカーです。
それに比べ156GTAは、軽量化、レース目的でつくられた訳ではないようです。実際に156GTAは156のラインアップの中で最も重たくなっています。
外観上もレーシーというよりは、156の美しさを壊さずに必要最低限のモディファイに抑えられたものでした。また、内装もシンプルというものではなく、本革シートとデュアルオートエアコン、BOSEのオーディオなど装備も充実した豪華な仕様でした。
それではGTAではないのか?・・・実は色々とGTAたる内容があります。
まずはボディ、225/45ZR17サイズのタイヤを収めるワイドフェンダーアーチ、ディフューザー一体型フロントバンパーなどを装着し、車幅が10mm広く、ローダウンサスペンションによって車高が15mm下げられました。
サスペンション形式は、他の156と同じですが、専用スプリングやダンパーの採用、ジオメトリーの変更を受ける本格チューニングを実施、トレッドは前後とも10mm拡大されました。またブレーキは、赤く塗られたブレンボ製対向4ポッド(フロント)が奢られています。
エンジンは、3.2リッターV6 DOHC 24バルブを搭載、吸排気ポートの形状やバルブタイミングのモディファイ、専用ECU、空冷式オイルクーラーなどを用いる専用チューンが施されています。最高出力は250ps/6200rpm、最大トルク30.6kgm/4800rpmを発生。トランスミッションは6 速MTと6速セミAT(セレスピード)があり、MTはクロスレシオのギア比、どのレンジからでも加速します。
156GTAの最大の魅力は、このV6エンジンです。低速ではトルクフル、3500回転あたりで聞こえだす「ファーン」の音を伴っての加速は官能的です。
156GTAは、アルファ ロメオのエンジンを搭載した最後のGTAです。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
◆ご紹介する車両について
――――――――――――
今回ご紹介する車両は、アルファ ロメオ156GTAの6速マニュアルです。
現オーナーさんは約3年前に個人売買で購入します。
アルファ ロメオを購入する(この段階ではモデルは決まっていなかったそうですが)と決めてから色々なアルファ ロメオを見に出掛けたそうです。
しかし、なかなかピンとくる車はなかったそうです。
ところがこのGTAを見た時、これだと思ったそうです。見学と同時に持ち帰りましたとお話がありました。
3年間楽しんで来られたのですが、他にも面倒を見る趣味の車があるということと、欲しい車があり、それを購入してしまったそうです。
車庫の都合と諸事情もあり、売却されることに、エンスー車の掲載が多いエンスーの杜への掲載依頼となりました。
〓〓〓〓
◆外観
――――
ボディカラーは、色鮮やかなアルファレッドです。
クリアもあり、きれいな状態ですが、部位によって色が違っています。おそらく部分的な塗装を行なっていることが考えられます。
ヘッドライトは透明ですが、表面のコーティングに少し剥がれが見られました。
フロントバンパーの下は擦れ跡が見られます。
左側のドアミラーは持病であるぐらつきがあります。修理しようと思い、対策パーツを購入していますが、そのままです。
リヤドアパワーウインドの動きが少し遅いとお話がありました。
フロント/リヤエンブレムは七宝焼きのものに交換しています。
アルミホイールは純正17インチ、タイヤサイズは225/45R17です。
タイヤ位置をフェンダーと面一にするため、前後ともスペーサーを入れています。
〓〓〓〓
◆内装
――――
ブラモンテカルロブラックの内装です。
シートは全て本革、GTA専用のシートです。フロントシートはサイドサポート付きです。
ドライバーズシートのサイドサポート部は擦れが見られました。
左右独立して温度調節できるデュアルゾーン式エアコン、ラジオと10連奏CDチェンジャー付きのBOSE製サウンドシステム+9スピーカーなどを装備しています。
スピードメーターは300kmを刻み、タコメーターは7000rpmからレッドゾーンです。
トリム類のベタ付きはありませんでした。
〓〓〓〓
◆機関
――――
エンジン仕様はノーマルです。
吸気系には「Orque」のカーボンインテークパイプ、排気系には「Over racing」のエキゾーストマフラーが装着していました。
エンジンを吹かすといい音がします。
シフトコントロールは、クイックシフト付きです。
■エンジン仕様
種類:直列6気筒DOHC24バルブ
総排気量:3,179cc
最高出力:250ps(184kW)/6,200rpm
最大トルク:30.6kg・m(300N・m)/4,800rpm
〓〓〓〓
◆足回り
――――
足回りは、チューニングサスですが詳細は分からないそうです。
■足回りの仕様
ステアリング形式:パワーアシスト付きラック&ピニオン
フロントサスペンション形式:ダブルウィッシュボーン式独立懸架(スタビライザー付)
リヤサスペンション形式:マクファーソンストラット式(スタビライザー付)
フロントブレーキ:ベンチレーテッドディスク、ブレンボ製4ポットキャリパー
リヤブレーキ:ディスク
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
◆メンテナンスについて
―――――――――――
残っている記録簿のメンテナンス内容です。
◆2017.7(車検、98,565km)
・エンジンオイル/フィルター交換
・ミッションオイル交換
・右フロントフォグライトバルブ交換
・ワイパーラバー交換
・ヘッドカバーパッキン交換
・エンジンマウント(ミッションセンター)交換
・エンジントルクロッド交換
・オルタネーター交換
・エアコンフィルター交換
・バッテリー交換
◆現オーナーさんが購入後、整備した内容です。
・オキシゾンセンサー交換
・シートベルト交換
現オーナーさんが所有して3年、大きなトラブルはなかったそうです。
車は愛知県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル費用と自動車税の月割り負担分は、別途、清算させて頂きます。