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アルファロメオSZ 1991年式
車検 2022年5月 走行 29,100km 備考 新車並行車 5MT ツーオーナー ETC
長さ 406cm 173cm 高さ 135cm 重量 1320kg 排気量 2959cc
取材日2020年11月7日

おそらく世界に1台しかない、アルファロメオSZのイエローです。


1980年代に不振の最中にあったアルファロメオは1986年にフィアット傘下となりましたが、その後アルファロメオのブランドイメージ向上のため、スポーツカー・ヘリテイジを復活させる試みとして誕生したのがSZです。

まず、かつてのアルファロメオジュリエッタ スプリントザガートをオマージュしたプロトタイプとして、ES-30 (Experimental Sportscar 3.0 litre)が制作されましたが、ザガート設計によるES-30のデザインがそのまま採用されることはなく、フィアット・チェントロスティーレ(デザインセンター)のロベルト・オプロン主導によって設計されたデザインを、アルファロメオ・チェントロスティーレとザガートが協力するというかたちで仕上げられました。

メカニズムはアルフェッタからの系譜のトランスアクスルFRであるアルファロメオ75をベースとしていますが、グループA / IMSA選手権用に仕立てられたレーシングマシン「75ターボ」のシャシーコンポーネンツを流用し、ランチアとフィアットのラリーワークスチームのエンジニア兼チームマネージャーであるジョルジオ・ピアンタによって改良されたと言われる、ノーマルの75とは素性が違うレーシングマシン由来のハンドリングマシンになっています。

エンジンも75 3.0-V6アメリカ用3リッターSOHCV6ユニットを、アルファコルセ(アルファロメオのモータースポーツ部門)がチューニングすることにより、75の188PSに対して当時のアルファ最強の210PS/6,200rpm、最大トルク25.0kgf・m/4,500rpmを得るに至ります。

1989年から1991年の間に1036台という少量が生産されており、そのうち約100台が日本に輸出されたと言われていますが、オフィシャルのカラーは赤ボディにグレーのルーフセクション、タンレザーのインテリアというコーディネートのみで、1台だけアンドレア・ザガートの個人車用に黒ボディ版が製作されたとされています。

ただ今回の車両に関しては、日本の某有名イタリア車ショップが当時、黄色ボディ/黒レザー内装を2台オーダーしたところ、1台なら作っても良いということになり製作されたというヒストリーがあります。

そこが、おそらく世界に1台と思われる所以です。

●● プロフィール ●●

こちらのお車は、現オーナーさんが2004年の10月に関西のショップにて購入し、そのまま新車で輸入した件の某有名イタリア車ショップに納車、その後はそのショップひと筋16年間メンテナンスを依頼し続けているものになります。

購入以来そのお店に預けることでエンジンは絶好調とのことです。

基本的にオリジナルに忠実を旨とし、雨天も未走行とのことです。

●● 外装 ●●

基本的にノーマルです。

黄色のボディカラーが艶やかに保たれています。

本来のコンディションもさることながら2020年にガラスコーティングが施工されているとのことで、より一層深みが感じられます。

若干の飛び石とFRPボディの宿命で所々にクラックは認められますが、オリジナルペイントという価値がありますし、年式から考えると良好と判断できると思われます。

カーボンのリアスポイラーに関しては表面が劣化したため、2020年に塗装したとのことです。

ホイールも基本的には良好ですが、部分的に腐食している箇所は見受けられます。

ヘッドライトはHID化されているとのことです。

不具合個所としては、

・リアフォグが点かない

・トランクが開けにくい(開けるのにコツがいる)

・右インナーフェンダーに欠けがある(ビスの部分等)

・・・外装パーツが欠品のため、インナーフェンダー自体が欠損している個体も少なくないとのこと

が挙げられます。

●● 内装 ●●

外装と同様、基本的にノーマルが保たれています。

メーター類もキレイでスイッチ類も良好ですが、プラスチックパーツは経年劣化で劣化気味な部分も見られます。

また、レザー張り部分は角の部分など、若干スレがある部分もあります。

シートはサイドサポートに若干のスレと、特に運転席側の乗り降りする際に当たる箇所にはやや劣化が見られますが、基本的には良好です。

エアコンは特に問題ありませんが、MAXだと結露することと、ガラス面積の大きさのため真夏の昼だとあまり効かないとのことです。

(素のガラスで透過率が70%ギリギリのため、UVカットフィルム等は貼れないそうです)

モディファイされている箇所は

・オーディオ

・ETC

・ペダルプレート(ブレーキ、クラッチ)

になります。

不具合個所としては、

・スピードメーターがたまに不動

・運転席の背もたれが前方に倒れない

・助手席ドアロックが不調

・ルームランプが点かない

が挙げられます。

●● 機関・足回り ●●

上述のショップに継続的にお任せで整備を依頼しているとのことです。

法定点検やオーソドックスなメンテナンスが中心で、大きな故障や重整備はないとのことです。

現オーナーさんによる今までの整備履歴は概ね残っています。

●● インプレッション ●●

SZの魅力といえば何と言ってもこのスタイリングですが、怪物という異名の通りどこを取っても力強いその造形に引き込まれます。

ジアッロが何とも眩しいボディですが、少し赤味が加わったというか、濃い黄色という感じがし、それがまたスペシャル感を増幅します。

旧いFRPボディの性で、よく見るとクラックが散見されてはいますが、全体としてはキレイな個体だなあという印象です。

インテリアも同じく、年式なりのヤレを感じる部分がありつつも全体的にはとてもキレイで、ずっと愛情を注がれてきたのであろうことをうかがわせます。

レザーシートも外装ほどではないですが相当変わったカタチで存在感が抜群です。

見た目ほどにはホールド性が強くはないですが掛け心地はなかなか良く、いかにもイタリアンスポーツカーのシートといった感触です。

ブラックのメーターが整然と並んだインパネはある意味ビジネスライクとも取れますが、古典的なスポーツカーの雰囲気がプンプンし、気持ちが自然と走りモードに切り替わるようです。

助手席にて試乗させていただきましたが、アルファのV6らしく吹け上がりが滅法鋭く、官能的で澄んだサウンドとともに豪快な加速を味わわせてくれます。

とにかく高回転まで回し続けたくなる気持ち良さはアルファならではですが、やはりアルファコルセがチューンしただけあって、ノーマルのアルファユニットより荒々しさを感じます。

乗り心地ももちろんハードな部類ですが、ゴツゴツするような角はなく思いのほか快適なので、車好きならじゅうぶん許容範囲と言えそうです。

あと、走りとは全く関係ないですが、取材中に話し掛けられる度合いが非常に高く、車にさほど詳しくない人でも老若男女を惹きつける力の強さをひしひしと感じました。

●● その他 ●●

メインキーと同じスペアキーが付属します。

オリジナルのカーカバーに加え、ラッパーズのカーカバーもお付けします。

キズやクラックの主なものはなるべく画像や動画に収めるようにしています。

ただイエローでわかりにくいため現車確認をお勧めしますが、オーナーさんご多忙につき購入を前提とした場合のみとさせていただきます。

●● まとめ ●●

アルファロメオSZ自体が生産台数1036台という少なさですが、その中でおそらく1台だけというオリジナルペイントの黄外装/黒内装という個体は、探して出てくるものではありません。

ですから、もし今このタイミングでSZを探していて買おうとしている方がいたとしたら、非常に幸運だと言えるのではないでしょうか。

そしてもちろん単に珍しいというだけでなく、所有する喜びにあふれた内外装のデザインとレース用さながらのエンジンに足回りという走りの魅力もたっぷり備わっていますし、今後その価値は上がることはあれ下がることは考えにくいですから、好き者なら所有してみる価値が非常に高い車であるともいえますね。

オーナーさんは現在もとても気に入っていらっしゃいますが、車両整理のため売却を希望されています。

お車は、東京都練馬区にあります。

個人の為、消費税はかかりませんが、リサイクル料(13,840円)と月割りの自動車税のご負担をお願いいたします。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
770万円
画像クリックで拡大出来ます
おそらく世界に1台しかない、アルファロメオSZのイエローです。
イル・モストロ(怪物)の異名を持つ、エッジの効いたスタイリング。
アクの強い前衛的な造形ながら、理屈抜きにカッコいいですね。
SZといえばコーダ・トロンカですね。
トランクに見えて実はテンパータイヤ用スペース。荷物はほとんど入りません。
グレーに塗られた弧を描くルーフもまたザガートらしいですね。
 
標準色にしなかったのが不思議なくらい似合ってますね。
フロントからサイドにかけて良好です。
バンパーの角にも目立つキズはありません。
バンパー下側にはスリキズがあります。
 
 
 
灯火類もすべて良好ですね。
このようなクラックが幾つか見られます。
飛び石跡があります。
 
ホイールは概ねこのような状態です。
部分的に腐食している箇所があります。
 
RZには無いボンネットのルーバー状の造形。
ルーフにマットのグレーというセンスが斬新ですね。
 
 
カーボンスポイラーはリペイントされています。
リア周りもグッドコンディションですね。
 
リア周りの灯火類、エンブレム類もキレイですね。
 
 
 
 
エンジンルームも良好です。
インナーフェンダーを留めている箇所に欠けがあります。
アルファコルセがチューンした3リッターV6は刺激的です。
 
外装よりもオーソドックスなGT調のインテリア。
純正ステアリング(MOMO ZAGATODESIGN)も良好です。
サイドサポートにはやや劣化が見られます。
ヴェリアのメーターもキレイに保たれていますね。
 
 
 
  
 
 
ラゲッジスペースもキレイです。
貴重な純正カーカバーです。
整備履歴は基本的に全て保管されています。


この車両のお問い合わせは

エンスーの杜 本部
TEL/090-2540-5952(ヤマナカ)

またはEメール↓にて
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tom6343968@gmail.com

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