イタリアのカロッツェリアであるギア社がデザイン、ドイツのコーチビルダーであるカルマン社がボディを生産、これにフォルクスワーゲン車のコンポーネンツを組み合わせる合作により誕生したのがカルマンギアです。
ネーミングの由来は、ギア社とカルマン社の社名を合わせたものであることは言うまでもありません。
1955年にフォルクスワーゲン・タイプ1(ビートル)をベースとした「1200」が発表され、その後タイプ3をベースとした「1500」・「1600」が1961年に発売されました。
クーペモデルをベースにオープンボディとなるカブリオレモデルも製作されています。
タイプ1が全面的に曲面デザインで構成されたボディを持つのに対し、タイプ3はグラスエリアを広げ、直線的モチーフをボディのキャラクターラインに大幅に取り入れています。
しかし、後発のタイプ3はタイプ1ほどの人気を得ることができず、タイプ1より早期に生産中止となりました。タイプ1は安全対策改善や排気量拡大型のエンジン搭載などの改良を受けつつ、1973年まで生産されるロングセラーとなりました。
今回、ご紹介しますカルマンギアは、タイプ3ことT34モデルです。
人気の点では、タイプ1に一歩譲りますが、その流麗なデザインはタイプ1に引けをとらないと思います。
現オーナーさんもこのデザインが気に入って購入したそうです。
確かにエッジの効いたウェストラインは、他に類も見ない造形だと思います。
また、何と言ってもいいのは、クーラーが付いていることです。
オーナーさんの拘りによりエアの吹き出し口をセンターに配備、快適な室内を可能にしました。ただし、真夏はダメのようです。ガラスエリアが広いということもあり、日本車並みとはいきません。旧車ということをご理解ください。
現オーナーさんは、約2年前に専門ショップで購入します。
購入当時は、よくドライブ(近場)したそうですが、最近が乗る機会がめっきり少なくなり、また次に欲しいお車も出てきたため、エンスーの杜への掲載依頼となりました。
【ボディ】
過去に塗装していると思われます。全般的はきれいな状態だと思いますが、塗装の浮きや欠け、タッチアップの跡が見られます。
下回りには、多少の錆がありますが、腐っているようなことはないと見受けられます。
フロントマスクのあたりは、凹みがあります。
メッキ類は、くすみもなく輝きがあり、いい状態です。
右リヤのテールランプに少しですが、ひび割れがあります。
【インテリア】
オリジナルで、きれいな状態です。シートは、張り替えていると思います。
ドアトリムは、運転席と助手席と違っていますが、購入当初からこの状態だったそうです。そのために、他のタイプ3のドアトリムを1set所有されています。
インパネパッドに割れがあります。修理に出したそうですが、すぐ割れてしまったのでそのままにしてあるそうです。
センターにクーラーの吹き出し口があります。また、暖房を快適にするためのヒーター強制ファンが新品でありますのでお付けします。
シフトレバーは、クイックシフターが付いていますが、ノーマルのパーツがありますので元に戻すことは可能です。
リヤシートの後ろにあるシェルフトリムにスピーカーの設置後の粘着テープ跡が残っています。
サンバイザーは、2個ありますが、補修しようと思い、外したままとなっています。
AMラジオは、可動します。
【機関】
エンジン駆動はRR、トランクルームの下にあります。
機関に不具合はありません。エンジンも一発で始動、アイドリングも安定していました。オイルの滲みが多少見受けられます。
【足回り】
基本的な足回りの構造は、タイプ1と同じです。特に不具合はないそうです。
ブレーキのホイールシリンダーは、4輪ともOHしています。
シャッター付きガレージに保管、雨の日は乗らないそうです。
更新記事(2015/09/10)
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車は愛知県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。