［ＶＷ　　ヴァナゴン　Ｔ３　ウエストファリア］個人売買情報

リムジン、事務所、家族旅行！アイディア次第で！使い方は色々想像できるウエストファリアです。
ワンボックスの車体ながら、本格的なキャンパー装備のウエストファリアです。
とくに通称T3と呼ばれるこのモデルは使い勝手が良く、最後のRRレイアウトということもあり後継のT4やT5よりも根強い人気があります。
ご紹介する車両はT3の最終年式となる1990年に、ウエストファリア専門店によって新車並行輸入された車両です。

オーナー様は以前にお住まいの近くにあった専門店にてT3の購入を検討されていたものの、タイミング良くニューモデルとして登場したT4を購入された経緯があります。
気の向くままに長距離ドライブに出かけるのがお好きだそうで、このようなキャンパーはとても重宝するとのこと。
乗らない時の置き場所は普通の駐車場で済みますし、旅先では最大で大人が4人も眠れるほどのスペースとなるのは便利ですね。
しかし、入念に調べたT3に比べて使いにくい装備や、古き良き味が薄れてしまったことなどが気がかりとなり、一度は手放してしまったそうです。
とはいえ旅好きなオーナー様ですから、キャンパーの必要性に駆られてついに念願のT3を購入するに至りました。
購入から5～6年が経つそうですが、これまで踏み入れたことの無かった九州をぐるりと一回りするなど日本中を回ったそうです。

すでに全国を巡り終えたことと、長距離ドライブに出かける機会が減ってしまったことから、引き継ぎ手を探されています。

◆◆外装◆◆
時代を感じさせる四角いデザインが渋いですね。
薄いブルーメタリックのボディは全体に艶があり、傷は左リアコーナーの1ヵ所のほかに見当たりません。
ただし、浮き錆が両側にあり、ところどころ錆による塗装の割れが見られます。
雨の日はしまい込んでおくというような類の車ではありませんから、年式相応のコンディションといえるでしょう。

◆◆内装◆◆
キロメートルにすれば10万キロにも相当する距離数を走っていますが、内装は比較的綺麗です。
駆動系がRRレイアウトのため運転席周りが広く、特にリアシートの前の空間は、小柄な女性であれば屈まずに普通に歩ける位の室内高があります。これがT4にはないT3の最大のセールスポイントです。ちょっとしたことですが、長期間キャンピングカーを使用すればする程、ありがたみを実感する部分です。
くるくると回すように引き出すテーブルは煩わしさが無く、使いたい時にスッと出せる便利なレイアウトですね。
また、T4と比べて特に良いところという“良く眠れる”という意見は、ご夫婦で一致しているそうです。
屋根の下に吊り下げられたクーラーも利きますし、ポップアップするルーフは、2011年5月にホロを新品に張り替えたばかりで、綺麗な状態です。オリジナルのコンロはフロア下にガスタンクを備えていますが、取り外してカセットボンベを使用するタイプにしてしまった方が良いでしょうとのアドバイスをいただきました。

◆◆機関◆◆
車を大切にされているオーナー様ですから、乗るだけではなくメンテナンスも欠かしません。
しかし、20年以上の車ですからそれなりにトラブルは出るそうで、そのたびにしっかりとメンテナンスに出しているそうです。
内容については文章で説明するよりも履歴をご覧頂いた方が分かりやすいでしょう。

平成21年4月
・ATオーバーホール
・ドアロック配線修理
・メーターパネル修理
平成21年8月
・前後ブレーキオーバーホール
平成21年10月
・バッテリー交換
・リーク点検
平成22年2月
・オイル漏れ修理
・アクセルペダルカバー製作＆取り付け
平成22年4月
・車検
・フロントハブベアリング交換
平成22年5月
・水漏れ点検＆修理
・水温センサー交換
・ガスケット交換
平成23年4月
・エンジンオーバーホール
・幌（ルーフポップアップ）交換

近年の大きなメンテナンス履歴です。
弱点であるエンジン＆ミッションのオーバーホールを済ませ、その後の距離数もあまり伸びていません。
現在はトラブルもなく、快調とのこと。

◆◆同乗走行◆◆
オーナー様のご厚意により、助手席での同乗走行をさせていただきました。

すぐに感じたのは、ゆったりとした船の様な乗り心地がとても楽なことです。
シートの左右にひじ掛けがあり、これならば長距離のドライブでも難なくこなせることでしょう。
オーナー様のように気の向くままに走り、日が暮れたらその場で車を止めてゆっくり休む･･･そんな使い方が容易に想像できます。
また、20年選手で約10万キロを走っていますが、走る・曲がる・止まることにまったく問題ありません。
しっかりとメンテナンスされてきたことが伺えました。

◆◆取材を終えて◆◆
私も個人的に好きなウエストファリアです。
一般的なキャンピングカーに比べて使い勝手が良く、維持も楽ですから人気があるのも分かります。
また、T3はレトロな雰囲気を残しつつ現代車に近いぐらい良く走りますから、そういった“味”というのも楽しめますね。
しっかりと整備されてきた車両だけに、オススメの一台でした。

なお、リサイクル券\16,530の全額負担と、自動車税\39,500の月割り負担をお願いいたします。
保管場所　東京都

また、現在も使用されているため、走行距離が若干伸びることがあります。