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取材日2017年7月29日 |
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定番のレッドが目にも鮮やかな、240ワゴン後期型の程度良好車です。 1974年から1993年の19年にわたり累計280万台以上が生産され、軒並みロングライフを誇るボルボ車の中でもひときわ長寿命だった240ですが、日本では特にバブル期以降のステーションワゴンブームに乗り「お洒落なワゴン」の代名詞的存在でもあった240は、サーファーやクリエイター達がこぞって買い求め、豊かなライフスタイルの象徴として高い人気を得たモデルです。 それは単に人気の流行商品ということではなく、長年積み重ねられ洗練された安全性や実用車として練りこまれた利便性、当時としてもクラシカルでありながら古びることのない内外装の優れたデザイン性等、自動車としての高い実力に裏打ちされているからこその、もののわかった大人が選ぶ粋な選択という意味合いでの人気でありました。 もともとシンプルで頑丈というボルボの定評はこの240で確立されていましたが、特にバブル絶頂期の'89年以降は後期型となり信頼性が高まったのも、現在まで続くこの車の高い人気に一役買っています。 ●● プロフィール ●● こちらのお車は、程度の良い240を探していた現オーナーさんが2年前のH27年5月にボルボ専門店にて購入したものですが、その時以来特に大きなモディファイを施すこともなく10000kmほどの距離を経るにとどまり、街乗りとたまの遠出を主体とされていたとのことからもわかる通り、26年で180000kmにも到達するヒストリーから想像するよりもずっと良好なコンディションが内外装機関ともに保たれているのが魅力です。 このお車の最も大きな特徴は、以前のオーナーさんが240乗り界隈では名の知れた方で、その方が所有していた個体そのものだという点です。 現在不調箇所はなく、修復歴もないとのことです。 ●● 外装 ●● 見るからに程度の良さが伝わってくるルックスです。塗装の劣化が起きやすいソリッドレッドですがルーフ上まで色艶は申し分なく、目立つ凹みやキズなどもあまりありません。 とはいえ、齢26にもなりますし、主に実用的な使い方をされてきた個体ですので、細かく見ると年式なりの劣化は散見されます。 最も目立つ外装の瑕疵は、左リアフェンダーのホイールアーチにある凹みです。 左ドアミラーやバンパー四隅にもスリキズが付いていますが、黒い樹脂製なのでパッと見わかりにくいのが救いです。 その他小キズはいくつかありますが、総じて「長年丁寧に実用的に使われてきました」というオーラが出ていると言っていいでしょう。 灯火類やウエザーストリップ類はとても良好です。 ●● 内装 ●● シンプルで質実剛健な、これぞオールドボルボといったインテリアは、外装以上に良好に保たれています。 目立つ瑕疵はほとんどなく、ノーマルの雰囲気に沿った実用的なモディファイが若干施され、全席から荷室に至るまで清潔感すら漂います。 禁煙車とのことで嫌なにおいもありません。 最も目立つ内装の瑕疵は、ダッシュボードのメーターナセルからフロントウインドウまで続く大きなヒビです。 これは、件の有名オーナーさんが購入する時点からそうであったようで、普段はダッシュボードマットでカバーしていますが、このマットも現オーナーさんの購入時から付いていたものとのことです。 リアデフォッガーにつきましては断線が認められます。 240では珍しいウッドコンビステアリングは購入したボルボ専門店とは異なるボルボ専門店のもので、4本スポークの純正然とした佇まいはダッシュボードに貼られた木目調シートと相まって、ともすれば素っ気無さすぎとも受け取れる240のインテリアに華やかさを加えています。 グレーのモケットシートも程度良好でスレや穴などはなく、ヘタリも感じられません。 レザーシートよりはるかに劣化しにくいモケットシートは今後維持していく上でもプラスポイントですね。 ダッシュボードの小物入れスペースには社外品のシガーソケットが設置されていますが、裏から電源が取られているので見た目もスッキリしています。 オーディオはKENWOOD U300(iPod/USB対応CDレシーバー)が装着されています。 エアコンはR134aにレトロフィットされており、真夏でも快適に過ごせます。 若干の漏れはあるようですが、いちどガスチャージすれば2年は保つとのことです。 ステーションワゴンですが荷物を積んでガンガン使うといったことは歴代あまりされなかったようで、アルミのスカッフプレートまで含め傷みも少なく良好です。 ●● 機関・足回り ●● エンジンルームも丁寧に扱われてきたことがひと目でわかるコンディションが保たれています。 この年式の車でこの綺麗さを保つのにはそれ相応の努力が必要だったことでしょう。 そして、件のオーナーさんの時代より様々なモディファイが施されています。 旧車では定番の電装系には特に多く手を加えられており、ウルトラプラグコード、嶋田電装カミナリ2、同プラスチャージライン、アーシングetc.が装着されています。 また、吸排気系にはK&Nエアクリーナーとipd製スポーツマフラー(車検対応)が、走安性向上のためipd製アッパーシャシーブレースが、足回りにはipd製スタビライザー(F/R)とBOGE製ショックアブソーバーが奢られています。 その他、ボンネット裏にグラスファイバー製断熱・吸音シートが装着されていますが、総じてチューンナップというよりはあくまで実用的に安心して乗るために数々施したモディファイといった趣で、240本来の乗り味を損なうことなく良さを引き出そうという意図が垣間見えるようです。 ここで注目すべきは、単に社外パーツに交換をしたということではなく、あくまで件のオーナーさんが情熱と探究心で良質な乗り味を求めていった結果のモディファイであり、それは社外パーツ交換のような目に見える部分にとどまらないという点です。 日常の扱い方から細かい調整まで、気になったことは主治医と相談しながら徹底的に適宜改良して熟成させていったようなお車ですから、どこかのタイミングで雑に、時には手荒く扱われたかもしれない車両とは細部の積み重ねであるフィーリングと安心感が違います。 タイミングベルトとウォーターポンプ一式は現オーナーさんが購入時に交換されていますので当分安心ですが、B230ユニットの場合万一切れてもピストンとバルブが干渉しませんので、その意味でも安心ですね。 購入時にはその他ベルト類やタイロッドエンド左右、スタビライザーリンクブッシュ、テールレンズ左右etc.が交換されていますし、去る6月に車検を取得したばかりですので、その意味でもメンテナンスにまつわる不安の少ない個体と言えますね。 ●● インプレッション ●● 色艶がバッチリ残ったボディをはじめとした劣化の少ない内外装がもたらすその佇まいは、'90年代によく見掛けた「程度の良い普通のボルボ」がそのまま目の前に現れたかのような気にさせてくれますが、2017年にそれを感じさせてくれるということが普通でないことは言うまでもないでしょう。 ドアの開け閉めの際の剛性感もしっかり残っていますので、とても26年180000kmを経ようかという車とは思えない満足感を与えてくれます。 助手席にて試乗させていただきましたが、エンジンは吹け上がり、音、振動等すべてにわたりスムーズで、あくまで街乗りのみの感想ですが十分なトルク感とともにストレスとは無縁なドライバビリティをもたらしてくれます。 現代ドイツ車的な価値観の、引き締まってスタビリティのいかにも高そうな乗り味に慣れた身からすると尖ったところのまるでないそのフィーリングは何とも心地よく、ヘタリの感じられない包み込まれるようなシートの掛け心地も相まって、オールドボルボならではの唯一無二の乗り味を濃厚に味わわせてくれます。 スクエアでフラットな荷室はそのままでも十分大容量ですが、リアシートを倒すと広大なスペースが現れるのはお約束です。 その際の段差はほとんどなく作られ荷室の床下にも収納スペースが備わっていたりと、ワゴンとしてのユーティリティは当時から秀逸で、ヘビーデューティな造りも相まって、アウトドアやスポーツアクティビティーを趣味とする人、カメラマンなど荷物が多いクリエイターに愛された理由がよくわかります。 全長4.8mにもなるロングボディを持つこの240ワゴンですが、コンパクトカー並みに小回りが効くのも大きな特長で(最小回転半径5.0m)、四隅の見切りがとてもよいボディということもあり、狭い道でもスイスイ走れます。 エアコンもよく冷えますし、オーディオやETCも備わっていますから、その気になれば日常の足として使い倒せることであろうことは想像に難くありません。 そんな、クラシックカーの領域に入りつつあることを思わず忘れてしまうほど現役感が高いこの240ですが、このせかせかした気に全くならないマイルドなテイストが備わっている車は現代車には皆無ですし、今後このような価値を持った車が新車で発売されることはまずないでしょうから、クラシックカーだからといってガレージの置物にするつもりのないエンスージアストにとっては嬉しい存在ですね。 ●● その他 ●● メインキーに加えスペアキーと給油キャップ用キーも揃っています。 また、コムエンタープライズ製・キーホルダー型キーレスエントリー(ハザードアンサーバック機能付き)も2つ付属します。 ●● まとめ ●● 後継の740〜940から850、V70〜V90に至る系譜の始祖とも言えるこの240、それら後継モデルや現代のV90にも色濃く受け継がれている部分は多くありますが、各種法規や時代性から受け継げない部分もまた多くあります。 そんな「受け継げない部分」の最たるものは、メーカーやエンジニアの理想主義的な部分ではないでしょうか。 手袋を嵌めたまま安全に運転できることを想定した操作系やTPOを問わず旧くさくもならない考え抜かれた内外装デザイン、広大な荷室や取り回しの良さなどの実用性の高さ、永遠に走り続けることを念願したかのような驚異的な耐久性など、ボルボの良心をまさしく体現したと言えるこの240という車を、程度の良いものが残っているうちに堪能しておくのはとても良い選択と言えるのではないでしょうか。 「大切に乗ってきた」とおっしゃる現オーナーさんですが、次期購入希望車両ができたとのことで、売却を希望されています。。 お車は、東京都渋谷区にあります。 【2019年4月15日 追記】 5月末までにご購入を決められた場合、価格を60万円に値下げいたします。 個人の為、消費税はかかりませんが、リサイクル料(12230円)と月割りの自動車税のご負担をお願いいたします。 |
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以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。 整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。 |
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SOLD OUT | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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