【トヨタ・セリカについて】
日本で「スペシャリティ・カー」という新しいジャンルを定着させた最初のモデルがセリカです。
そのデビューは1970年12月、兄弟モデルのカリーナと共に発売されます。
セリカの最大の魅力はパワーユニットです。2T-G型と呼ばれるエンジンは、YAMAHA製4気筒DOHCエンジン、トヨタ量産のDOHCエンジンの先駆的存在ともなった名機です。
セリカ・シリーズはエンジン、ギアボックス、内装、外装などをユーザーの好みでオーダーするフルチョイスシステムを採用しました。ただし、1600GTだけはエンジンをはじめ、独特の内外装はすべてGT専用装備となり、フルチョイスシステムは採用されませんでした。
1600GTはブラックのハニカムグリルやGTの文字入りサイドストライプ、黒一色の内装などで精悍さを強調、ギアボックスも5速のみで、最高速は190km/h というスポーツカー並みの性能を発揮しました。
パワーウインドーや合わせフロントガラスも標準で装備されました。
1972年8月に”走り”のモデル1600GTVが追加されます。
1600GTVはパワーウインドーやAM/FMラジオなどの快適装備をなくし、代わりに専用のハードサスペンションや185/70HR13のワイドラジアルタイヤを履くなど足まわりを強化し、走りに徹したモデルとして登場しました。
セリカはレースやラリーでも活躍しています。71年11月のオールスターレース、72年3月の全日本鈴鹿自動車レース、グランドチャンピオンシリーズ第1戦でクラス優勝、4月のレース・ド・ニッポン、5月の日本GPと鈴鹿1000km、7月のオールスターレース、11月のツーリスト・トロフィー・レースでいずれも総合優勝を飾っています。
海外でも72年、73年のRACラリーで連続クラス優勝、74年の南アフリカ・トータルラリー総合優勝、ニュルブルックリンク・ツーリングクラス優勝、74年、75年のマカオグランプリ連続総合優勝と輝かしい戦歴を持っています。
1973年4月にはテールゲートを備えた3ドアリフトバック ( LB ) が登場します。従来からのクーペには2,000cc(18R型)エンジン搭載車を追加。LBでは1,600cc OHV / 1,600cc DOHC / 2,000cc SOHC / 2,000cc DOHC の4機種のエンジンが設定されました。
しかし、排ガス規制の強化により1975年11年に生産中止となりました。
因みに初代セリカは、通称「ダルマセリカ」または「ダルマ」と呼ばれています。その理由はボディがだるまのようにふくよかで正面から見るとフロントバンパーがダルマのひげ面に見えるからと言われています。
【ご紹介の車両について】
今回ご紹介する車両は後期モデルの1600GTです。
ただし、テールライトはツーテールではなくワンテールに交換しています。
また、外観は70年代のレース仕様にモディファイしています。オーバーフェンダー、リヤスポイラー、フロントスカート、懐かしく思う方が・・・そうゆう私も懐かしく思います。
現オーナーさんは、約4年前に知人の方から購入されます。
購入時はフルノーマルの状態でしたが、旧車好きな(レース好きな?)先輩と仕上げていきます。作成するのに2年かかったそうです。
作業はボディの塗装以外は、自宅ガレージの中で行ったそうです。凄い!!
好きでないとできませんね。
その後、車検を取得し2年経過、十分楽しみましたので好きな方にということでエンスーの杜への掲載となりました。
【ボディ】
ボディは、ドンガラにして塗装しています。全面剥離はしなかったそうです。
元色は白、好みによりソリッドのブラックに塗装しています。
もう一度、塗装に磨きをかける予定でしたが行なっていません。その磨きは、次期オーナーさんにお任せするそうです。全体的にきれいな状態だと思います。
あと全体のスタイリングを見て感じるのですが、オーバーフェンダー、リヤスポイラー、フロントスカートのバランスがいいですね。不自然さを感じません。いい仕上がりです。
【インテリア】
GTなのでブラックカラーのインテリアです。
遣れている感じはありません。良いコンディションだと思います。
インパネパッドは、残念ですが2箇所割れがあります。
運転席側のシートは、糸のほつれがあり、テープを貼付けている箇所が2箇所あります。
その他のシートは、糸のほつれはありません。
リヤシェルフは、トリムを貼り直しています。
左リヤクォータートリムに破れがあります。ちょうど燃料の給油パイプのあたりです。
ステアリングホイールは、社外品(MOMO製)ですが純正のものはありますのでお付けします。
あと、アクセルペダルをオルガン式から吊り下げ式に変更しています。
オーディオは、社外のCDデッキを装備、USB対応です。
クーラーは、効かなかったため(コンプレッサーは可動)、外してしまったそうです。ただし、パーツは残してありますので欲しい方にはお付けします。
【機関】
エンジン始動はスムーズに、アイドリングも安定していました。
エンジンヘッドカバーの結晶塗装を再塗装しています。ソレックスのキャブレターは、OHしています。エアクリーナーは、K&Nのフィルターに交換しています。インテークマニホールドはトラスト製のタコ足に交換、エキゾーストパイプは純正品です。
オイルキャッチタンクを新設し、燃料ホース、プラグコードは新品と交換しています。
現在、少し冷却水の漏れがあります。
【足回り】
ローダウンサスとなっています。
フロントサスは、86用TRD製車高調が入っています。バネは、スイフト製です。
リヤサスは、ショックアブソーバーは、86用ショート、バネは、TRD製です。
アルミホイールは、SSRスピードスター MK-II
タイヤサイズは、フロントが195/55R14、リヤが225/50R14
シャッター付きガレージに保管。
車は愛知県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル費用と自動車税の月割り負担分は、別途、清算させて頂きます。