■■■今回紹介のモデル■■■
1962年(昭和37年)初度登録のモデルになります。
半世紀にもわたりファーストオーナーに愛されてきた現役の「未再生原形車」です。
スズライトの地元である浜松市の「浜松市制100周年」のイベントのヒストリックカーパレードにも参加して100kmのコースを無事完走したとの事です。
上記イベントの前までは、暫くの間実家のガレージにしまい込んでいた車両を30年ぶりに車検を取得し新しい浜松ナンバーが付いたそうです。
この整備の際には、腐食が進んでいたガソリンタンクを作り直し、前輪のダンパーを交換したとの事です。
オーナーさんが購入されたきっかけは、1976年(昭和51年)の大学4年の時に大学近くのスズキ販売店から新古車で購入されたそうです。
偶然スズキ販売店の敷地内に、空気が抜けてへこんだタイヤを履いた状態で屋根なしで放置されていたスズライトTLAに出会ったそうです。
走行距離は3800kmと少ないのは、販売店の社長自身がわずかに乗っただけで顧客に販売したことがない車両でした。
TLAは、1963年から分離給油方式に進化した為、1962年に製造された混合ガソリン仕様のTLAは、敬遠され売れ残った一台が希少な「15年落ちの新古車」になった訳です。
スズライトは、少年時代から大好きなクルマで特にライトバン仕様の初代TLのデザインがお気に入りのオーナーさんは、混合ガソリンも一向に苦にせず購入を決めたそうです。
因みに、オーナーさんが大学一年の時に初めて購入したのは、中古の三菱ミニカLAで、二年の時には、マツダR360クーペ、続いてスバル360も購入していたそうです。
現在も複数の希少なクルマを所有されているオーナーさんですが、今回車両整理の為に売却を決断されたとの事です。
是非、オーナーさん同様可愛がって頂ける新しいオーナーさんにお譲りしたいとの事です。
あと、この車両は「旧車レストアファンのバイブル」の自動車雑誌『Ot』の2012年10月号に『どっこい生きてる未再生原形車』として掲載されています。
日常は、他に所有されているクルマを使用する為普段はガレージに保管されています。
(約30年間は、使用せず完全にガレージ保管されていました。)
年間の使用走行距離は、約100km程度です。(40年間で約4,000kmになります。)
■■■スズキ・スズライトについて■■■
初代スズライトは、1955年(昭和30年)10月にデビューしました。
スズキ自動車工業(現・スズキ)の初代社長の情熱、切望により四輪自動車自社開発の夢を実現させた初めての市販型4輪自動車です。
1959年に2代目TLの生産が始まりました。
1962年に乗り心地を改善し装備を充実させた乗用車仕様の「フロンテTLA」が発売されました。
【外装の状態】
・全て新車時のオリジナルの状態です。
・塗装に艶、光沢が有り半世紀前のクルマとは思えません。
【内装の状態】
・外装同様全て新車時のオリジナルの状態です。
・シートカバーが『スズライト』名入りのビニールカバーが被った状態です。
【機関の状態】
・完全オリジナル状態です。
・現在も気になる箇所はなくコンディションは良好です。
【整備履歴】
・2012年(平成24年)に30年ぶりに車検を取得した際に腐食が進んでいたガソリンタンクを作り直し、前輪のダンパーを交換。
・日頃のメンテナンスは、地元のヒストリックカー&スポーツカー専門の整備工場にて実施しています。
■車検証記載事項
[走行距離計表示値]8,600km(平成28年1月)
[旧走行距離計表示値]8,300km(平成26年1月)
■2016年(平成28年)1月車検整備:8,656km
・ブレーキマスターシリンダー分解・点検⇒洗浄・内部ピストン修理
・ブレーキオイル交換
・各部グリスアップ
・ウインドウォッシャー修理⇒オリフィス交換・ホース清掃
【その他】
・タイヤサイズ:4.50−12−4(FR/RR)
別途オリジナルの巾広白リボンタイヤ(走行可)をお付け致します。
<取材後の感想>
自動車メーカーのミュージアムや博物館等に展示されている車両でも不動車が多いのではないかと思われます。
今回紹介のスズライトの様に半世紀前のモデルで現役の「未再生原形車」は、大変希少な一台だと思います。
車両本体同様に現オーナーさんのお気持ちも大切に引き継いでくれる方がご購入を検討して頂ければクルマもオーナーさんも幸せではないかと思います。
現車確認、見学については、オーナーさんも多忙な為、購入を前提とした上でご連絡をお願い致します。
個人売買の為、消費税、諸費用はかかりませんが、リサイクル料と、月割りの自動車税のご負担をお願いいたします。現状渡しのノークレームとなります。
実車は、浜松市にあります。