平成のABCトリオの一角を成すカプチーノです。
スポーツカー然としたスタイルで、駆動方式はFR、ほぼ理想的な重量配分により、また足回りでは軽初の4輪ダブルウィッシュボーンが採用されるなど、ほか2台と比較してもスポーツ性能を追求したというコンセプトを感じられるモデルとしての存在にあります。もうひとつの特徴が、ルーフは3ピース構成で取り外しができる事、オープン、タルガ、Tバーとそれぞれオープンエアーが楽しめるのも評判となったようです。

ご紹介いたしますカプチーノは95年式の後期モデルとの事です。ショップより約55600kmで購入、その際ワンオーナー車と聞いています。コンディションはモディファイを一切加えていないフルオリジナルが保たれています。

外観はもちろんノーマルです。ボディカラーは華やかさをも感じる赤です。塗装はオリジナルのままと聞いており、状態は良好と見受けました。トランクフード、リアスポイラーは色の相違が見られますが、全体としてはオリジナルの塗装と考えるとキレイに保たれていると言えます。キズは左ドアに確認できました。その他小キズなどありますが、傷みと呼べるようなものは確認できませんでした。

特筆すべきは下回りのキレイな事、油脂類や使用による汚れも非常に少なく、サビもない事から、何らかの処理がされていると感じられました。

ルーフも塗装の剥げはありません。ルーフを付けた状態での目視では、ゴム類の劣化は見られませんでした。ただ、オーナーさんはその劣化が進むのを嫌い、購入から一度も開閉を行っていません。

内装もさほど傷みは感じませんでした。シートに破れはなく、ヘタリも感じませんでした。その他内貼りやダッシュも問題なし、外していないせいか、天井もキレイでした。

機関は好調です。エンジンにはこれまでトラブルはなかったようで、現在も気になるところはないとの事です。近々のメンテは前回の車検時に車検整備一式、各ベルト類と油脂類交換の交換、エンジンマウントの交換の履歴がありました。

ミッションに関しては、購入時から２速に入りづらい時があり、万全を期すべくOHを平成27年12月に行いました。その際ク ラッチ(アイシン製)、関連部品一式を念を入れて交換しており、これによりスムースなシフトが行えるようになったそうです。

エアコンはカプチーノ並みの効き具合だそうです。

修復は現オーナーさんに限ってはありません。過去にも購入のショップからはないと聞いています。
同様に距離も実走行と聞きました。

ETCはこのままお付けいたしますが、ナビは取り外します。

リサイクル券は未預託です。

実車は東京都町田市にあります。

これまで割とコンパクトでキビキビとした走りを見せるクルマに乗りついできたオーナーさん、今回選んだのは軽という最もコンパクトな部類のスポーツモデルでした。当初は軽自動車として安定性に若干の不安を覚えていましたが、いざ乗ってみると懸念しいたものはすっかり晴れ、高速でも非常に安定した走りを見せるそうです。それは吸い付くかのごとくとの事で、安心して楽しめるとの事でした。実際に助手席にて同乗した際にも、その辺りは感じ取れました。ターボもしっかりブーストがかかるのが体感できましたし、足回りからも異音は感じられず、好調さが見て取れました。購入のきっかけとなったのにもうひとつ理由があり、オリジナルが保たれていた事と、シャーシ周りが非常にキレイであったのを挙げられていました。ミッションのOHも済み、これからも楽しめるように仕上げましたが、事情により買い替えを考えるところで、売却の運びとなりました。せっかくのオリジナルコンディションですので、出来ればこのままの状態で乗って頂きたいのがオーナーさんの望みです。