［スズキフロンテ・クーペＧＸＣＦ］個人売買情報

1971年に登場したフロンテ・クーペは、鈴木自動車工業（現在のスズキ自動車）が製造・販売していた360cc枠の軽自動車です。

『ふたりだけのクーペ』の宣伝フレーズでフロンテ・クーペは登場しました。
ちょうど一年前に登場したホンダZが切り開いた軽スペシャルティーカーに対抗馬として登場させたモデルです。

デザインはジョルジェット・ジウジアーロによるアイデアスケッチをベースに、スズキ社内でアレンジし、完成させます。
発売当初は、2シーターのみ設定、割り切ったパッケージングは美しいデザインを産み出し、話題となります。

エンジンは2サイクル3気筒エンジン、キャブレターはグレードによりシングルキャブ、三連キャブとあり、駆動方式はRR。

ステアリングギヤボックスはラック＆ピニオン、シャープなハンドリングを実現。

内装は充実した装備でした。3本スポーク木目ステアリングホイール、丸型6連メーター、タイマー付の時計、フルリクライニングするヘッドレスト一体式のハイバックシート、室内灯と室温計を組み込んだオーバーヘッドコンソール(GX)などです。

車高は軽乗用車中最低の1,200mm、前後重量配分は39.5対60.5であり、ゼロヨン加速は19.47秒でした。

1976年6月に生産終了、新しい軽自動車規格の後継車のセルボに席を譲ります。

今回ご紹介する車両は、フロンテ・クーペGXCFです。現オーナーさんは、約2年前に購入します。その当時の車両の状態は、ショップに委託販売で置いてあった車両で、1989年から車検を更新せず、維持していたということでした。
その間の保管状態が良かったのでしょうか、外装、内装とも年代から来るヤレ感は感じられませんでした。と言ってもフルレスト車ではなく、年輪を重ねているナイスガイ（？）・・・といえばいいのでしょうか。

【外装】
マルーンからレッドに塗り直しています。エンジンルームやフロントフード内に元色が残っています。
所々に擦りキズ、凹みがあります。
・フロント左ドア
・リヤ右クォータパネル
・リヤパンパー右コーナーパネル
フロントグリルのエンブレムが一個欠品だそうです。

【内装】
6連メーターは、列記としたスポーツカーです。ハイバックシートもスポーツカーの証ですね。ステアリングホイールのウッドもいい状態です。
インパネ右にボックスがあるのですが取り付け部が壊れていますので外してあります。
フロントシートは、オリジナルの状態ですが、縫い目のほつれがあります。
リヤシートは、シートバック部に破れがあります。
時計は、動きますが遅れるそうです。アラームは機能しません。
ヘッドコンソールには、室温計がありました。

【エンジン】
2サイクルエンジンの独特な音がいいですね。排気ガスはエンジンオイルがいっしょに燃えるので今の車とは違います。
キャブレターは、本来3連キャブが装備されますが現在、シングルキャブとなっています。元の3連キャブはありますので付けていただけます。

【メンテナス】
・ウォーターポンプ交換
・全てのホース類を交換
・プラグコード交換
・エンジンマウント交換（中古品）
・シフトレバーカラー交換
・ファンベルト交換
・ロワーアームブーツ交換
・フロントブレーキキャリパーシールキット交換
・フロントブレーキパッド交換
・リヤブレーキホイールシリンダー交換
・リヤブレーキシュー交換
・バッテリー交換
・タイヤ交換（中古品：ブリヂストンRD-208）・・・このタイヤがいいので探しました
現在のところ不具合はありません。

ホイールは、ホシノインパルG5です。希少なホイールだそうです。

車は愛知県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。