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◆ルノー4(キャトル)GTLについて
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1961年、シトロエン2CVの対抗馬として生まれたこのキャトルは、ルノー初の前輪駆動車でした。経済性と多目的な実用性を追求した小型万能車は、今日の小型車の見本ともなっています。ただし、この車あちらこちら変わったところがあります。まずはエンジンのレイアウト。前より、ギアボックス、デフ、エンジンと並んだ縦置きです。これはリアエンジンの4CVのものをそのまま前に平行移動して積んだ理由からです。だからFFなのにボンネットが長いのです。
サスペンションは全輪トーションバーによる独立。フロントのトーションバーは縦置きなのですが、なんと全長の約半分もある長いものです。リアは横置きですが、左右のトーションバーを長く取るために前後にずれていて、左右の軸の位置が違います。つまり、左右でホイールベースが50mm違います。こんな車めったにありません。とにかく荒れた道で農作物を傷めずに運搬できるかを重視した結果だといわれています。ふんわりとしたソフトな乗り心地は他では得られないこのクルマの美点となっています。
何でも積める室内、頑丈で経済性に優れたキャトルは、フランスの国民的な車として末長く愛され、1992年まで製造されました。
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◆ご紹介する車両について
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今回ご紹介する車両は、ルノー4(キャトル)のGTLです。
現オーナーさんは個人の方から購入されます。購入の動機は、ふと自分の車生活を振り返ったときにフランス車を所有していない(運転したことはあります)ことに気付き、一度は所有すべきであると結論に達し、一度に2台のフランス車を購入します。その一台がルノー4です。
しかし、フランス車2台というのは少し無理があると感じ、一台にしようと思い、エンスーの杜に掲載依頼となりました。
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◆ボディ
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ボディは一度塗装されていると思います。きれいな状態でした。
フロントグリルのペパーミントグリーンの塗装はなかなかお洒落な感じです。
ヘッドライトはイエローバルブ、今はあまり見かけませんが一時期流行りました。
現在イエローバルブは法律で禁止されていますが、この年代の車両は関係ありません。
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◆インテリア
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インテリアも外観同様にきれいな状態です。
シフトレバーはインパネセンターにあり、押したり、引いたりしてギヤチェンジを行ないます。
パッセンジャーシートのシートクッションに破れがあります。
オーディオはUSB対応のCDデッキです。
エアコンはありません。
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◆機関
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エンジンはノーマルの状態です。もちろんキャブレター仕様ですのでエンジンをかけて暖気は必要ですが、それもまた旧車の儀式として楽しみなひとつです。
シフトレバーは、インストルメントパネルセンターにあり、一見操作しづらいように見えますがすぐ慣れるそうです。
点火系はセミトラ仕様です。
エキゾーストマフラーはミニ用のスポーツマフラーが付いていました。
■エンジンスペック
エンジン形式:水冷直列4気筒 OHV
排気量 :1108cc
最高出力:34ps/4000rpm
最大トルク:7.5kgm/2500rpm
トランスミッションは4速マニュアルです。
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◆足回り
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オリジナルの足回りです。
■足回りスペック
ステアリング形式:ラック&ピニオン式
フロントサスペンション形式:ダブル・ウィシュボーン+縦置きトーションバー
リヤサスペンション形式:トレー リングアーム+横置きトーションバー
フロントブレーキ形式:ディスクブレーキ
リヤブレーキ形式:ドラムブレーキ
タイヤサイズ(前後):135R15
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◆メンテナンス
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購入してから行った整備は、ブレーキ調整、クラッチ調整、タイヤを新品に交換したとお聞きしました。
ストックパーツがありますのでお付けします。
・フロントウインカーレンズ左右
・キャブガスケットKit
・アクセルワイヤーケーブル
・触媒(中古)
・室内純正ミラー
車は愛知県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル費用と自動車税の月割り負担分は、別途、清算させて頂きます。