1962年にデビューしたルノー8という普通の4ドアセダンをベースに名高いエンジニア、アメデ・ゴルディーニがエンジンを中心にチューンした高性能モデルがルノー8ゴルディーニです。量産車初の4輪ディスクブレーキ装備というマニアックな事実もあります。
目玉となるゴルディーニ・チューンのエンジンは、ヘッドの大改造と2基のツインチョークキャブレターによって、ベースの1100マジョールの約2倍のパワーを絞り出しました。
その当時の国際イベントで、同じ1300ccクラスとなるミニ・クーパーSに対抗するため、66年には1255cc・103PS(SAE)の1300となります。
このゴルディーニエンジンはアルピーヌA110の1300Gというモデルに同じものが搭載されています。アルピーヌA110は純粋なスポーツカーですが、ゴルディーニは実用性を兼ね備えたスポーツセダンです。
今回ご紹介する車両は、日英自動車が正規輸入で入れたディーラー車です。現オーナーさんはツーオーナー目でアルピーヌクラブの会員から5年前に購入した個体です。
購入した当時は全体の調子が良くなく、エンジン、足回りなどに手を入れていきます。
足回りは4年前に名古屋で有名な専門ショップで約180万円をかけてOHします。エンジンは3年前にOHしています。(いずれも明細はありません)
塗装は購入時に全塗装しています。フロントフード、エンジンフード、フェンダー(前後左右4枚)は購入したときからFRP製となっていたそうです。フェンダーの4枚は鉄板のパネルもありますので付け替えることは可能です。でも鉄板があるのは型取りとして保管してあるものだそうです。ドアの4枚、ルーフは鉄板です。
FRPの部分は塗装の焼けが見られます。右ドアは塗装の剥がれが見られます。
ドア及び窓のウェザストリップは劣化しています。
燃料タンクはフロント、リアに2個設置されていますが、リア(エンジン側)のタンクは使用していません(使用できない状態になっています)。フロントにあるタンクを使用しています。
機関に問題はなさそうです。プラグコードにノロジーホットワイヤを使用しています。
夏はオーバーヒート気味になるそうですが、実際にオーバーヒートしたことはないそうです。エンジンオイルクーラーが付いています。
内装はきれいな状態です。シートは分厚く、クッションはやわらかいです。計器類はスピードメーター、電圧計が不動です。ルームミラーの外枠の一部が欠けています。
燃料タンクのホースは交換した方がよいそうです。ブレーキ関係は過去に漏れがあったのですが今は止まっています。
一時は通勤の足として使っていた時期もあるそうで、普段の足として使えますとオーナーさんが言っていました。
付属品として先に記載しました鉄板のフェンダー4枚とオーバーフェンダー2枚をお付けします。
車は岐阜県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
2006.02.25更新
車検を取得しました。