［ポルシェ　９１１　カレラ（Type 930）］個人売買情報

84年式のビッグバンパーです。
84年と言えばこれまでのSCからカレラの名称が復活した年式、パワーが73カレラRSを超えた事から、それを名乗る事としたと言われています。

オーナーさんは専門ショップより平成22年11月に約100000kmで購入されました。ディーラーデリバリーと聞いています。オリジナルを保ちつつ、リフレッシュするにモディファが加えられた仕様です。

まずは外観から見てみましょう。
純正のカレラウイングを備えます。塗装はオリジナルかは定かではありませんが、現在も良好なコンディション、キレイでツヤも十分です。サビやキズもほぼ認めません。フロントリップスポイラーとフロントバンパーシールストリップ、リアスポイラーシールは交換、ランプ類も惜しみなく交換されています。ヘッドライトはASSY交換、テールレンズも交換です。また、フォグランプレンズとカバーも交換されており、これらがキレイな印象をさらに高めています。

保管はシャッター付きの完全屋内です。

内装もオリジナルが保たれています。シートは純正のまま、破れや擦れのない大変に良好な状態です。天井や内張りも問題ありません。ステアリングは84年式オリジナルの3本スポークで、センターにはクレストバッジが奢られています。傷みとしてはダッシュにヒビが３本確認できました。交換をご希望であれば、純正品の新品が工賃込みで約25万円だそうです。

エンジンはノーマルスペックですが、１点モディファイが加えられています。エアフロメーターをホットワイヤー式に変更しています。同時にROMと、エアクリーナーをキノコ型に変更しています。これによりシャーシダイナモでの結果は、ノーマルの224psから243ps/6300rpmへとアップしました。レブリミットは6800rpmだそうです。
これまでトラブルなく、油脂類、ベルト類等の基本メンテに収まっており、現在も好調を維持しています。目視できる範囲でオイル漏れの形跡はありません。モディファイ、メンテナンスは全て都内某ポルシェ専門店で行っています。

足回りはノーマルです。トーションバーの調整により車高が下げられています。その際、アライメント調整も行っています。

ホイールは純正アロイですが、サイズをノーマルのF6J R7JからF7J R8Jへとサイズアップしており、ほぼツライチのセッティングです。フロントフェンダーの干渉防止加工はしてあります。
ホイール自体はリペアと磨きを行っており、ツヤがあり非常にキレイな仕上がりです。

購入当初装備されていなかったクーラーを新設しました。元来効きにくい930系のクーラーですが、そこは対策して設置してあります。コンデンサーはオリジナルのRフードと、さらに左インナーフェンダーにもうひとつ設置してあります。また、コンプレッサーとエバポレーターは国産を用いており、これらの構成で十分な効きが得られたそうです。
ヒーターも問題ありません。

オーディオはCDデッキをケンウッド製、スピーカーをナカミチ製に変更してあります。

ETCはこのままお付け致します。

変更したエアフロメーター、エアクリーナーボックス、純正ROM、クロームリングとヘッドライトは保管していますので、お付けできます。

事故・修復歴は現オーナさんではありませんが、過去のものは不明です。

リサイクル券(13330円)と自動車税の月割りはご負担をお願い致します。

オーナーさんはこのクルマが初のポルシェだそうです。当初はそのレスポンスに驚かされましたが、乗るうちにもう少しパンチが欲しいと思うようになってきました。そこで浮上したのがエアフロの交換です。その効果は絶大との事で、データが示すように、あるいはそれ以上のものが体感できたそうです。それでもモディファイはこの程度で、あとはオリジナルを活かした各部のリフレッシュに充てたと言えるものです。実際に横に乗せて頂きましたが、好調さは十分に感じられました。アイドリングもしっかり安定、そこから踏み込めば切れ味鋭い加速が手に入ります。マフラーはノーマルですので、空冷サウンドも心地よいものです。キレイな内外装では、オリジナルの良さもしっかり味わえます。またオーナーさんは、915型のいわゆるポルシェシンクロのフィーリングも非常に気に入っているそうで、現代のポルシェにはないその感覚も楽しみのひとつのようです。リフレッシュを終えたものの、さほど距離は伸びず、この度買い替えのため売却の運びとなりました。サンルーフ、リアワイパーなし、915ミッション、オリジナルに準じたモディファイ、しっかり効くクーラー、これらのキーワードに共感を覚える930型をお探しの方であれば、おそらくはフィットすると思わせるコンディションです。

実車は東京都西東京市にあります。