中古車市場にはあまり出回らない希少なモデル「プジョー504」です。
ピニンファリーナによってデザインされたフォルムは、トランクリッドが途中からスロープしている独特のデザインです。
フロント廻りではヘッドランプが吊り目の矩形となり、その後現在まで続くプジョーの伝統「吊り目」を確立した初代モデルでもあります。
≪内外装の状態≫
外装は以前に同色再塗装されており、現在も雨天未使用の完全屋内保管ですので、塗装には艶やかな光沢があります。
2〜3箇所の小キズはありますが、錆・腐食・目立つような凹みやキズ等はありません。
室内についても以前にシート張替えが行われており、その他の部分にも傷みはなく、30年前の車両としては最高の状態だと思います。
エアコンの効きも良好です。
なお、つい最近、時計が動かなくなったそうです。
≪機関の状態≫
まず実車の特記すべき点は、燃料を通常の軽油からBDF(バイオディーゼルフューエル)仕様に変更している点です。
燃料をBDFに換えてからは、一層エンジンの振動・音ともにマイルドになって走行もスムーズに調子良くなったと感じるそうです。
BDFと燃料系統の各パーツ(ゴム類など)との相性も良いようで、現在も何らトラブルはありません。
30年近くも経つディーゼル車ですが黒煙も吐きませんし、エンジンオイルの汚れも極めて少ないとのことです。
なお、BDF使用に際しては、陸運局にも届け出済みの合法車両であり、検査証にもしっかりと『燃料廃食用油燃料併用』と記載されています。
もちろん通常軽油での走行もそのままOKですし、その場合でも快調な走りだそうです。
直4・OHVのディーゼルエンジンは至って良好です。
OHVですので、タイベル交換が無いのもポイントです。
その他機関系の細かな不具合はその都度整備し、現在も気になる部分もなく、快適に使用中です。
≪試乗インプレッション≫
“走る”“止まる”とも現代の交通事情に普通に順応する能力があります。
発進加速は90年代同クラスのディーゼルRV車よりも良いくらいです。
3速ATは現代のATのような“すべり感”のないセッティングで、“ストン”“ストン”と繋がって気持ち良い感じです。
そして、70km/h前後からのエンジン音はなかなか官能的でした。
コーナリングはロールがやや大きく感じられますが、路面に貼りつく感じで安定感があります。
なお、100q/hの巡航も苦にならないそうで、高速走行時の直進性はオンザレール感覚で騒音もさほどでもなく会話も普通に出来るそうです。
燃費は日常使用でリッター約10kmだそうです。
≪売却理由≫
オーナーさんはBDFに興味を持ち、BDF燃料で走行する車両の自身1号車として約3年前に実車を購入して使用してきました。
実車を購入してからも以前から所有のボルボ240GLを日常のメインにそのまま継続使用していましたが、プジョー504でBDFの実用性と利点を十分に検証し、その素晴らしさに感銘している一方で、ボルボ240GLでガソリンを使用していることに対して違和感を感じ、100パーセントBDFの自動車ライフを送りたいという願望から昨年ボルボ240GLを手放し、あらたにゴルフVディーゼルをBDF2号車として購入しました。
メイン車両をBDF使用のゴルフVに換えてからは、めっきりプジョー504に乗る機会も減ってしまいましたので、非常に惜しいのですがこのたび手放す決心をいたしました。
≪パーツについて≫
最寄のプジョーディーラー経由で本国からの部品取り寄せが可能です。
なかには欠品の部品もあるようですが、20年ものロングライフ車だっただけに主要な部品、特に消耗部品は心配ないようです。
現在、予備として、エンジンオイルエレメント(2ヶ)、エアーエレメント(1ヶ)、フューエルエレメント(1ヶ)がありますのでお付けいたします。
≪メンテナンス暦≫
■〜H18年(現オーナーさん以前の部分、分かる範囲で)
※エンジンオイル交換、オイルエレメント交換は省きます。
○ボディ全塗装(オリジナル同色)
○シート生地張替(オリジナル同色)
○フロアマット製作
○コンプレッサー配線引き直し
○アルミバッテリー枠製作
○ATF交換
○パワステオイル交換
○ブレーキフルード交換
○バキュームホース交換
○デフオイル交換
○ファンベルト交換
○クーラーベルト交換
○パワステベルト交換
○エアポンプベルト交換
○フラッシャーレバースイッチ交換
○フラッシャーリレー交換
○水温ユニット配線接続交換
○左右ミラー交換
○ブリーザーホース交換
○クーラーコンデンサー大型ファン取付
○ラジエター新電動ファン取付
○電動ファンリレー取付
■H18年〜(現オーナーさんが施した履歴)
※エンジンオイル交換、オイルエレメント交換は省きます。
○タイヤ交換(交換後走行約4,000キロ)
○バッテリー交換
○オルタネーター交換
○オルタネーターベルト交換
○シフトリンケージ交換
○リヤサスブッシュ交換
○フロントノーズ塗装(飛び石による傷修理のため)
○小さな凹みデントリペア補修(複数ケ所)
○フロントエンブレム取付
○リヤブレーキシリンダーOH
○フューエルエレメント交換
最近、車検を継続したばかりですので、そのまま安心して乗り出し可能です。
何よりも、購入時に余計な費用が掛からないのは嬉しいポイントですね。
実車は宮城県仙台市にあります。
個人のため消費税は掛かりません。
「リサイクル料」はオーナーさんのご好意によりサービスといたします。
「平成21年度の自動車税」は月割りでの精算をお願いいたします。
SoldOut
以上の記事内容は、現オーナーさんのコメントをもとに作成されたものです。整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。ご了承ください。
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